日本二百名山 
奥大日岳 2611m
大日岳 2501m
雷鳥平キャンプ場→50分→新室堂乗越→15分→室堂乗越→40分→カガミ谷乗越→35分→奥大日最高点→15分→奥大日岳山頂→1:30→中大日岳→10分→大日小屋→20分→大日岳→15分→下山路分岐→45分→大日平→1:10→大日平小屋→45分→牛ノ首→15分→猿ヶ馬場→35分→大日岳登山口

快晴にめぐまれたすばらしい登山ができた。大日三山縦走路からは立山・剣はもとより槍・穂高、さらに薬師岳・笠ヶ岳の大展望が思いのままなのだ。是非とも、晴れた日の縦走をお薦めします。
登山道から仰ぐ奥大日岳

 雷鳥平から室堂乗越 1999年の登山記録


雷鳥平キャンプ場


新室堂乗越


平坦な稜線の道になった


室堂乗越

BACK 室堂散策


2012
926

テントから外に出てみると、今日も快晴である。6時半頃、今日登る大日岳に日が当たり始めた。テントを撤収して、出発は645分。
雷鳥平から指導標に従って歩いて行くと、まず浄土沢を木橋で渡る。すぐに剣御前との分岐があるが、大日岳へは直進するのだ。草原の中に木道が続く。チングルマの綿毛の大群落が広がっている。振り返ると浄土山に日が当たり始めていた。
木道が終わると道は右折して、大きな岩がゴロゴロする急な登りになった。20分ほど急登してようやく尾根の上に出る。ここが新室堂乗越で、尾根を右に行くと剣岳なのだ。
振り返ると眼下に室堂が一望できる。雷鳥平には色とりどりのテントが小さな点となって見えた。白い地獄谷は噴煙を上げている。そして行く手には奥大日岳、すさまじいばかりの岩峰である。
私は
13年前に同じコースを歩いたのだが、縦走中は雲の中で展望はまったく得られなかったのだ。登山はやっぱり天気だ…とつくづく思ってしまうのだ。
絶景に感動しながら、ほとんど平坦な稜線をルンルン気分で歩いて行く。稜線の左は深い谷で、称名川が流れているのだ。その深い谷の向こうには平坦地が広がっている。私がバスで通ってきた弥陀ヶ原や天狗平である。噴煙をあげる地獄谷と立山も一望できる。ため息が出るほどの絶景である。
行く手の稜線上にケルンのある小さな広場が見えてきた。ここが室堂乗越。振り返ると剣岳が大きく聳えていた。今までは稜線に隠れてよく見えなかったのだ。
そして行く手には岩壁をもった奥大日岳。もう何も言うことはない。




 奥大日岳山頂へ
最高点山頂の山腹をトラバース


奥大日岳最高点山頂


奥大日岳山頂への道


奥大日岳山頂


景色を楽しみながら
45分ほど行くと、一つのピークの上に着いて、そこに指導標があった。ここから緩やかに下って鞍部に着く。ここがカガミ谷乗越のようである。この先は稜線を外れて、左の斜面をトラバースして行くのだ。ここからは南側の展望がすばらしくて、私がかって歩いた立山から薬師岳の縦走路を一望することができる。よくみたら、薬師岳の奥、左には笠ヶ岳、さらに槍ヶ岳・穂高岳が見えた。
稜線の上に出ると、稜線を引き返す方向に踏み跡がある。進入禁止の標識もあったが、この道を行くと奥大日岳の最高点なのだ。登山ガイドでいう奥大日岳山頂とは違うのだが、やっぱり最高点を踏んでおきたい。行ってみることにした。
道はしっかりしていて、
10分ほどで山頂に着いた。奥大日岳2611mの標識があった。いわゆる奥大日岳山頂は標高2605.9mなので、こちらの方が4mも高い。
この山頂からは何よりも剣岳の眺めがすばらしい。そして剣岳の左には毛勝三山がどっしりと聳えている。さらに、振り返ると立山連峰の眺め。快晴のときの登山は最高で得ある。

来た道を引き返して、登山道に戻る。正面にはたくさんの登山者が休憩している奥大日岳が見える。道ばたに池があって、これを過ぎるともう山頂は目の前であった。
奥大日岳山頂到着は
9時半。山頂には三角点があったが、文字が摩耗していて、何等なのかわからなかった。
山頂から北を眺めると富山市街と日本海を見ることができた。振り返ると稜線の先に、さっき登った奥大日岳の最高点が見え、その奥には立山連峰が聳えている。剣岳の眺めもすばらしい。




 中大日岳・大日岳へ
二重稜線の池


下ってきた岩場を振り返る


七福園への登り


中大日岳山頂


大日岳山頂


景色を堪能して下山を始めたが、すさまじい下降であった。ザラザラの滑りやすい道で、鎖も張ってある。平坦地に降り着いて、ほっとした。

行く手には中大日岳と大日岳が見え、その鞍部に大日小屋が見える。
稜線を行くと二重山稜になって、その間に小さな池があった。
大日岳が近づいてきて、この先は緩やかなアップダウンを繰り返すだけ…と思ったら大間違い。池から15分ほど来たところで、鎖の下がる岩場に出た。鎖にすがって急下降する。鎖場が終わると今度は長いハシゴが待っていた。ザレた道を下ってようやく道は平坦になったが、行く手のピークには岩場が見える。ここまではけっこう、ルンルンの歩きやすい道だったのだが、最後まで試練は続くのだ。
鎖にすがって岩場を登り、平坦な稜線になったのは11時少し前。岩場のアップダウンで40分もかかってしまた。
行く手のピークに向かって緩やかに登って行く。大きな岩や岩塔が見える。しばらく稜線の右側を斜めに登ると、突然大きな岩の上に出た。このあたりは岩と樹木で美しい庭園のようになっている。地図に書かれた「七福園」だと思う。少し行って振り返ると、庭園の奥には剣岳と立山が連なって見えた。これも絶景である。
この先、木道を行くようになって、緩やかなピークを越えようとしたところに大きな岩がある。その岩の上に「中大日岳」の標識が置かれていた。まるで山頂らしくないのだが、とりあえず記念写真だけ撮った。この岩の上に登ってみると、剣岳から立山の眺めがすばらしかった。だが、毛勝三山には雲がわき上がってきていて、山頂部分が少し出ているだけであった。山の天気は変わりやすい。この快晴は大日岳山頂まで保ってほしいものだ。
中大日岳から下り始めると、すぐ下に大日小屋の赤い屋根が見えた。大日小屋到着は1145分である。
小屋から少しだけ行くと分岐があって、左が下山路で、右が大日岳の登山道である。分岐にザックを置いて、大日岳を往復することにした。
あまり急な登りではなくて、
15分ほどで山頂に着いた。山頂には登山者が一人だけ休憩していた。山名標識の下に二等三角点があった。
山頂から展望すると、剣岳の下には雲海が広がり始めている。これはこれできれいな眺めなのだ。



 大日平から称名の滝へ下山
大日平


木道が終わると急降下が始まる


ロープが下がる急な下り


猿ヶ馬場に着いた


登山口に着いた


分岐に戻って、称名の滝に向かって下る。ジグザグにどんどん下って行くと、
1時間ほどで雲の中に入ってしまった。絶景の稜線を歩いていたときは快晴だったのだから、我慢するしかない。
やがて、道には岩がゴロゴロするようになった。沢筋のような岩だらけの道を
30分ほど下ると、道は平坦になって木道になった。大草原が広がっていた。
霧がかかる草原をひたすら歩いて行く。ベンチが置かれた大日平に着いたのは
1430分である。でも、私の地図では、大日平は大日平山荘の向こうにあるはずなのだ。まだ山荘に着いていないのだからおかしい。
ここから5分ほど木道を行くと大日平山荘に着いた。この山荘周辺は広い草原なので、この草原全体が大日平なのかもしれない。
山荘からも木道が続くのだが、霧はさらに深くなって展望はまったくなくなった。25分ほど行くと木道は終わって、突然急な下りになった。
急な階段を下り、ロープの下がる岩場を降り、さらに長いハシゴを下る。この下りから右に深い谷が見えた。地図で見たらザクロ谷というのだった。
二連のハシゴを下ると、牛ノ首の標識があった。私は急な下りが始まったところが牛ノ首だと思っていたのだが、この先が本格的な急下降なのだった。ロープが張られる急な道を下って行くと工事現場があった。登山道を補修しているのだ。

どんどん下って行くと、雲の下に出て、すさまじい断崖絶壁が見えた。私はこの断崖を下っているのである。牛ノ首から30分ほど下ったところに小さな平坦地があって、ベンチが置かれている。ここが猿ヶ馬場であった。
樹林の中を下って行くと、ほとんど平坦な道になった。平坦な道をどんどん歩いて行くと、Uターンして、再び平坦な道が続く。その繰り返しで、距離は歩いても、ちっとも高度が下がらない。いやになった頃にようやく車道に着いた。1613分であった。


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