日本アルプス全山縦走 
上河内岳 2803m
茶臼岳 2604m
仁田岳 2528m
易老岳 2354m
光岳 2591m
聖平→南岳→上河内岳肩→上河内岳(往復)→お花畑→茶臼岳→仁田池→喜望峰→仁田岳(往復)→易老岳→三吉ザレ→静高平→光小屋→光岳→光小屋

この日も長距離を歩いた。最初に登った上河内岳からはすばらしい展望が広がっていた。北には今まで登ってきた山々が連なり、南にはこれから辿る光岳までの稜線が続いているのだ。でも、縦走1週間目なのでバテぎみであった。
上河内岳から光岳

 聖平から上河内岳へ 1983年南アルプス縦走の記録
1998年光岳登山の記録
聖平小屋の朝


聖平分岐から上河内岳への登山道


南岳山頂


上河内岳山頂

BACK 百間洞から聖平


2007814日(火)

テント場のすぐ傍に聖平小屋があるので、その灯りで夜もけっこう明るかった。この聖平のテント場は本当に快適である。
今日は光岳まで行くつもりなので早立ちをする。出発は5時であった。
木道をゆるやかに登って分岐まで引き返し、ここで左折して茶臼岳に向かう。樹林の中に入って登って行く。樹林が途切れると、聖岳に朝日が当たり始めているのが見えた。今日も天気はよさそうだ。
針葉樹林から抜け出すとハイマツの稜線を行くことになる。ほとんど平坦な尾根道を行くと下りになってしまった。このまま沢まで下ってしまうのかと心配になったが、カールのような斜面を回りこんでから尾根を行くようにな。左側にはハイマツの緩やかな斜面が広がっているが、右は断崖であった。
ハイマツを掻き分けてピークに登り着くと指導標がたっていて、南岳山頂と書かれていた。こんな山頂があるなんて知らなかった。ここからは富士山がきれいに見えた。
南岳から上河内岳山頂まで
は1時間である。登山路には高山植物がいっぱい咲いていてすばらしくきれいだ。このお花畑の広がる尾根はしだいに傾斜が増して、ジグザグに登るようになる。
登りきったところには指導標がたっていて、上河内岳肩とかかれている。真っ直ぐ上河内岳に登って行くと思っていたら、山頂へはここから往復するのだ。上河内の肩にザックを置いて空身で山頂を目指す。
ガラガラの急斜面をジグザグに登って行く。ステッキだけ持って空身で登るの本当にラクである。
上河内岳山頂に着いたのは7時半であった。山頂からは富士山の眺めがすばらしい。北側には聖岳、赤石岳、悪沢岳と連なっていて、自分が登ってきた山々を懐かしく眺めてしまう。でも、これから登る光岳方面は頂稜に雲がかかっていた。




 茶臼岳へ
竹内門


お花畑の標識(昔、見た)


茶臼岳への道


茶臼小屋との分岐


茶臼岳山頂、奥は聖岳


肩に戻って茶臼岳に続く稜線を行く。ガラガラの道を下って行くと、稜線に続く登山道が一望できて、その向こうに緑に覆われた茶臼岳がそびえている。でも、ずいぶん下に見える。上河内岳が2800mなのに対して茶臼岳は2600mしかなくて、標高差が200mもあるのだということに今更ながら気づかされた。
長く続く尾根の道を行くと途中に巨岩が立ちならんでいる。巨岩の間を抜けるのだがこれが竹内門であった。振り返ると、上河内岳は岩壁をまとって鋭く聳えていた。こんなすばらしい山だったのかと見直してしまった。
広い尾根を行くと二重山稜になって、そこには緑の草原が広がっていた。草原の出口には錆びた鉄板の標識があって、「お花畑」と書かれていた。この標識は35年前の南アルプス縦走のときに見たものと同じではないかと思う。けっこう感動した。
樹林の中を緩やかに下ると再び草原が広がる。お花畑だと思うのだが、ほとんど花は咲いていなかった。樹林の中、稜線の右側斜面を登ると尾根の上に出た。展望が開け、そこからは砂礫の広い尾根が続いていた。
茶臼岳に近づくとその山腹にはいくつもの巨岩がそそり立っているのが見える。遠くから見たときは緑の山と思ったが、やっぱりただものではない。

緩やかに登って行くと茶臼小屋との分岐があった。この分岐から小屋まで300mとかかれているのだが、小屋はまったく見えなかった。
茶臼岳には砂礫の広い尾根を登って行く。樹林に入ると、登山道は右折してハイマツのブッシュの中を急登する。登山道には大きな岩がいくつもあって、これを越えて行くのだ。
傾斜が緩やかになると長い頂稜部で、その向こうに標識の立つ山頂が見えた。大きな岩が重なる中に山頂標識がたっている。
ここには光から縦走した登山者がいて、このおじさんが親切丁寧に光岳までの登山路の様子を話してくれた。
南に連なる光岳の山頂部には雲がかかっているのだが、北側はすっきりと晴れていて上河内岳や聖岳の眺めがすばらしい。

いつまでも眺めていたい景色だが、今日はまだこれから5時間も歩かなければいけないので、のんびりしていられない。




 仁田岳
茶臼岳から下る


仁田池


希望峰山頂


仁田岳山頂


茶臼岳山頂から岩稜を少し行くと急降下になる。ザラザラの急斜面をジグザグに下って行くと、下には草原の中に木道が通っているのが見える。いかにも遠い。
下り着いて平坦な道になると左に小さな池があった。指導標には仁田池と書かれていた。
樹林の中に入ったり出たりするのだが、林から抜けたところには草原が広がっていて、そこは木道がつけられている。

木道のあるところはお花畑だと思うのだが、あまり花は咲いていなかった。季節が違うのだろうか。振り返ると茶臼岳は鋭い峰となって聳えていた。
行く手に樹林に覆われたピークが迫ってくる。展望の開けた尾根を登って行き、だいぶ登ったところで樹林に入ると、そこが希望峰山頂であった。まったく展望はない。
このすぐ先に指導標がたっていて、そこからは縦走路を左に外れて仁田岳に向かうことができる。できるだけたくさんの山の登ろうと思っているので、この仁田岳にも登ることにした。

樹林を抜けると展望の稜線で、その先にハイマツの緑におおわれたピークが見える。意外と近いと思いながらこのピークに登ったら、そのかなり先に標識のたつピークが見えた。それが仁田岳であった。
ハイマツの広い尾根を登って仁田岳の山頂にたったのは10時半であった。山頂からは兎岳や聖岳がよく見えた。
助かったのは、これから歩く光岳への縦走路が一望できたことである。希望峰からはかなり下らなければいけないことがわかったし、光岳直前では急登が待っていることもわかった。そしてなによりも光岳まではめちゃくちゃに遠いということを思い知らされた。




 易老岳から光岳山頂へ
長い稜線を行く


易老岳山頂


三吉ザレ


ガレた涸沢を急登する


静高平に着いた


イザルヶ岳分岐


大鉄光小屋


光岳への道


光岳山頂


私のテント、シュラフを干した


仁田岳山頂から来た道を引き返す。雲が湧き上ってきていて、聖や茶臼が雲に隠れようとしていた。
喜望峰に戻って下る。この先は樹林の中をひたすら歩くのだ。ゆるやかなアップダウンを繰り返して行く。所々で樹林が途切れると草原があってお花畑が広がる。でもほとんどは針葉樹林の中を行くのだ。延々と1時間ほど歩くと、行く手に針葉樹林の大きなピークが迫ってきた。樹林の中を登って傾斜が緩やかになって、さらに5分ほど行くと易老岳山頂に着いた。深い樹林に囲まれた山頂である。でも山名の標識の前にはちゃんと三角点があった。山頂からほんの少し行くと易老渡との分岐があった。そこにはたくさんのザックが置いてあって、ここから空身で光を往復する人が多いということがわかる。私も明日はここまで引き返してこなければいけないのだ。
長めの休憩をとった。ここから光小屋までは2時間40分である。15時過ぎには小屋に着けそうだ。
易老岳からは樹林の中を下る。深い樹林の中の稜線をひたすら行く。地図にある三吉ザレに着く。右側が大崩落地になっているのだ。ここには「携帯使えます」の標識がたっていたのでさっそく携帯を使ってみた。ちゃんと通じて、天気予報が確認できた。今回の南アルプス縦走中は、どこでも携帯は使えなかったので助かった。
樹林の中を下って行く。尾根は広い樹林帯で踏み跡が錯綜して、けっこう判りにくい。道が湿った感じになると、地図の三吉平らしきところに着いた。でも指導標がないので、はたして三吉平かどうかはわからない。針葉樹林の中を行くと、前方に高く聳える山が迫ってくる。この山を越えるのかと思っていたら、その右側を捲いてしまった。よかった…。
やがて道は涸れた沢のような溝の中を行くようになった。

岩がゴロゴロする道で、ものすごく歩きにくいのだが、進むにつれて傾斜は増してどんどんきつくなってくる。まさしく沢をつめていくのだ。厳しい登りが延々と続く。
傾斜がゆるまると、ダケカンバが点々とする草原になった。さらに登り詰めると広い草原で、そこには「静高平」の標識がたっていた。
地図ではここが水場なのだが涸れていた。ここで水が手に入らなかったら、小屋で水を買うしかない。困った…。
あきらめて涸れた水場から少し行くと、次の水場があった。湧き出た水が溜まりを作っていて、水は流れていないようにも見えたが、少しずつ流れているようだ。コップにすくって飲んでみたら冷たくておいしかい。助かった。さっそくポリタンにつめた。水も補給できて、安心して光小屋に向かった。

草原から樹林に入るが、すぐに再び草原に出る。そこにはイザルヶ岳の登山口があって、その先に木道が続いている。そして山小屋も見えてきた。木道をたどって山小屋に向かうと、道の左下にテント場と思われる空き地があった。でも、一つもテントは張られていない。小屋に向かって行くと、小屋から大きな声で、上のテント場はいっぱいなのでそこにテントを張ってくれと叫ばれた。ここにザックを置いて小屋に向かった。テントの手続きをしながら、易老渡からの交通について訊いた。タクシーを頼むと12000円ほどかかるらしい。なんとか乗り合わせる人はいないかと訊いたが、今のところタクシーを頼む人はいないという。管理人さんは夕飯のときにみんなに訊いてくれるという。
お願いして、テント場に戻ってテントを張った。時間はまだ3時半である。
余裕だと思って、のんびりしていたら、後からどんどん登山者がやってきて、私一人だったテント場がけっこう賑やかになった。時間も早いので、今日中に光岳に登ることにした。
小屋の前の指導標に従って、樹林の中の道をたどる。小屋から15分ということなのだが、けっこう距離があった。一段登ると平坦な稜線に出て、平坦な道をしばらく歩いてから樹林が茂るピークに向かって急登する。登りきったところが光岳山頂である。樹林に囲まれて展望はまったくない。でも、10m先に展望地があるというので行ってみた。そこからは光岩を見下ろすことができた。この岩を麓から眺めると光って見えるので光岳という名前がつけられたという。
光岩までは7分という標識もあったが、めんどうになって引き返した。山頂で登山者に写真を頼まれて、それから一緒にテント場まで下ったが、話を聞くと易老渡まで車で来てるという。そこで、車に乗せてもらえないかと頼んだら了解してもらった。助かった。
小屋でビールを買ってこれを持って、彼のところに行って山の話をした。南アルプス市に住んでいて、今回は易老渡から遠山川を遡って聖岳に登り、それから上河内・茶臼と縦走してきたのだそうだ。
日が暮れるまで話をして、明日は5時に出発することを約束して、自分のテントに戻った。


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