日本アルプス全山縦走 
易老岳 2354m
光小屋→三吉平→易老岳→面平→易老渡=茅野=松本=仙台

今日が南アルプス縦走の最終日である。光小屋から易老岳に引き返して、あとは急な尾根を易老渡へ下るだけである。光岳山頂で知り合ったK氏の車に同乗させてもらって、茅野駅に行った。松本駅で泊まって、翌朝始発の電車に乗った。
登山道から光岳

 光小屋から易老岳へ
早朝のテント場


小屋からは富士山がきれいだった


易老岳山頂


BACK 聖平から光岳へ


2007年815

目を覚ましたのは3時。今日は昨日知り合った氏と一緒に易老渡に下るのだ。ともかく、易老渡からは車がないので、誰かに乗っけていってもらうしかないのだ。
4時半頃に光小屋の前から夜明けの山々を眺める。富士山がすばらしくきれいであった。
515分頃、光小屋を出発した。
易老岳までは、昨日来た道を引き返すだけである。
私は、誰かと一緒に歩くということがほとんどない。氏は30代で体力がありそうなので、付いてゆくけるか心配であった。でも、彼は昨夜、酒を飲みすぎたらしくて、私が先に歩いて行くことができた。
昨日、苦労して登った涸れ沢の登りも順調に下ることができて、意外とあっさり三吉平に着いた。でも、問題は登りで、7日間の疲労の蓄積と、重たいザックで這うようなスピードでしか登ってはゆけない。易老岳の登りで氏に追いつかれると思っていたのだが、なんとか山頂まで先に着くことができた。無様なかっこうを、同伴者に見せずにすんでよかった。
易老岳で休んでいると、すぐにK氏がやってきた。山頂には団体がやってきて賑やかになったので、下山を始めることにした。



 易老岳から易老の渡しへ
易老岳からの下山路


樹林の中をひたすら下る


杉林を下る


易老渡の橋


易老渡の駐車場


下りなら普通のスピードで下ることができる。易老岳から10分ほど下ったところに三角点があった。地図で確認すると標高2254.1mの三角点であった。
長い急な下りが続く。
樹林の中の下りは、急降下になったり緩やかになったりで、変化に富んでいる。斜面は広くて尾根を下っているという雰囲気ではない。
下り始めて1時間ほどで、大きな杉の木がた面平に着いた。
ここで道は左に曲がって、斜面をトラバースする緩やかな下り道になる。よかった…と思ったら、すぐに急な下りになった。
道には小石が多くて、ちょっと気を抜くと滑ってしまう。昔、私が光岳に初めて登ったとき、帰りに足を滑らして捻挫してしまった。(実際は骨折だったのだが)その痛い思い出があるのでかなり慎重に下ったのだが、それでも何度もスリップしてしまった。
下っても下っても、なかなか下に着かない。
植林帯に入ったので、これは登山口は近いと思ったのだが、そこからも長かった。樹林の中をジグザグに下って、ようやく登山口の易老渡に着いたのは10時少し前であった。
鉄の橋を渡って林道に出る。そこから右に歩いて行くと駐車場があって、その手前に左から沢が流れ落ちていた。K氏の車の前に荷物を置いて、着替えを持って沢の流れに引き返した。ここで顔を洗ったり体を拭いたりして、シャツ・ズボンすべて着替えた。さっぱりした。
氏の車で林道を走って行く。光小屋の主人は歩いたら5時間以上かかると言っていたが、本当にその通りであった。
国道に出てから「かぐらの湯」に寄って、温泉で8日間の汗を流した。本当にさっぱりした。
あとは国道を走って、南信濃村・上村・大鹿村・長谷村・高遠と過ぎ、最後に諏訪湖に向かって下って、茅野駅で下ろしてもらった。
今日は諏訪湖の花火大会で、街は賑やかだった。人間界に戻ったという気がした。
私は、茅野から松本に行って、松本で一晩過ごして、明日の朝一番の列車で仙台に帰るつもりである。
松本に着いて、改札を出ると駅の様相がまったく変わっていた。自由通路が新たにできていて、これは24時間開放のため、ここに泊まることができた。以前は12時過ぎに駅が閉鎖されるため、外で寝なければいけなかったのだ。
松本に着いてからは、かならず行く「とりでん」のラーメンを食べに行ったのだが、定休日であった。あきらめて、駅の近くのステーキハウスでステーキを食べた。8日間、粗食に耐えてきたのだから、今日くらいは贅沢をして栄養を補給しても罰はあたらない。そしてビールの大ジョッキで、南アルプス完全縦走完了の乾杯をした。


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