BACK 手箱山
2007年11月7日
まだ13時40分だが、通行止めのところまで行ってみることにした。どこで通行止めになるのかと走って行くが、どんどん行ってしまう。行く手には大きく瓶ヶ森が迫ってきた。
そして、瓶ヶ森の登山口から先が通行止めであった。まだ14時10分である。これなら待ち時間を使って瓶ヶ森に登れるのではないかと思った。
登山口駐車場のイラストマップでは男山山頂まで680m、30分で登れるらしい。さらに男山から瓶ヶ森山頂の女山までは540mで20分もあったら行けそうだ。以前、瓶ヶ森に登ったときは雲の中で何も見えなかったが、今日は快晴である。再登する価値は十分ある。
駐車場から登って行くとすぐに分岐があった。右が男山を経由して女山(瓶ヶ森山頂)に至る道である。以前、この山に登ったときはこの分岐を左に行ったためにえらい遠回りをしてしまったのだ。今日は間違えずに右の道を行く。
笹原の展望の開けた尾根を登って行く。振り返ると、駐車場の後ろに鋭くそそり立つ山が見える。これが子持権現山である。この山には長い鎖場を登るしかないのだ。昔、この山域を縦走したときは雨だったので、この鎖場を登るのはパスしたのだ。今日は快晴だけど、あの急な鎖場にチャレンジする気はまったくない。
行く手に男山の岩峰が迫ってくる。山の斜面にいくつもの巨岩を抱えたすごい鋭鋒である。露岩をロープで越えて、さらに急登すると小屋があった。この小屋の後ろが山頂であった。
山頂には二つの祠があって、左の石の祠の中には蔵王権現の像が置かれていた。
山頂からは東に続く峰々がすばらしい。すぐ隣に高く聳えているのが西黒森山である。
山頂から少し行くと、行く手に笹原に覆われた瓶ヶ森(女山)が見えた。けっこう遠い。
笹薮の中の道を行く。緩やかに登って、笹ヶ峰との分岐に着くと山頂はすぐそこである。振り返ると男山が鋭鋒となって聳えている。ここから眺める男山は最高だと思う。すぐに瓶ヶ森の山頂に着く。山頂の真ん中には蔵王権現を祀った祠があって、その横に山名標識がたっていた。根本には三角点があった。
山頂からは逆光になるのだが、雲海の上に石鎚山が聳えている。ここからの石鎚山は鋭鋒ではなく横に広がった形になっている。でも、このシルエットだけの石鎚山もけっこう素晴らしいのだ。西黒森山からさらに東に連なる峰々の眺めもすばらしくきれいだ。大満足である。
写真を撮りまくってから下山開始、時間は15時20分になっていた。山頂には三脚をたてた登山者が一人残っている。今の時期は太陽が石鎚山に沈むのだそうで、その夕日に染まった雲海と石鎚を撮るために残っているのだそうだ。
広大な笹原を下って行く。振り返ると、この緑の笹の草原がすばらしくきれいであった。
下り着いてT字路を左折して水平道を行く。すぐに山小屋があったが、これはもう廃屋になっているようだった。でも、指導標にはちゃんと瓶ヶ森ヒュッテと書かれていた。
そのすぐ先に十字路の指導標があって、左に登る道が「鎖道経由男山」となっていた。昔、道を間違えてここまで来てしまって、しかたがなくこの鎖道を通って男山に登ったのだ。山頂直下は本当に鎖場で大変だったことを思い出した。
あとは笹原の水平道をたどって、登山口に戻ったのは15時45分であった。
着替えを終えて、通行止めに並んだ車の後につけたら、ちょうど通行止めが解除された。
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登山道の分岐

男山への登り

男山山頂の小屋が見えてきた

男山山頂

山頂直下の分岐

瓶ヶ森山頂

瓶ヶ森ヒュッテ、廃屋か? |