BACK 石鎚山
2002年8月13日
土小屋の直前で国民宿舎に下る道があった。この道を行くことにした。
実は登山地図が欲しいと思っている。山渓のガイドブックの地図はどうも信頼できない。
ほんとうの登山地図でないと、この先心配である。
国民宿舎に売店はあったが、登山地図は売っていなかった。無駄足だった。
ここから車道を行く。少し行くとロータリーのようなところがあって、ここがバス終点の土小屋である。すぐ近くに大きな神社があって、石鎚神社と書かれていた。
ここで瓶ヶ森に向かう登山道を探す。なかなか見つからない。
瓶ヶ森までは車道が通っていて、この道に平行して登山道が続いている。車道を行ったほうがラクなのだが、登山にきているのだから登山道を歩かないわけにはいかない。ミエである。
車道を少しだけ瓶ヶ森方向に進んだところに登山道入り口があった。
ところがこの入り口に立っている指導標がいかにも古くて朽ちている。道も荒れていて、あまりこの道を使う人はいないみたいなのだ。それはそうだろう。車道が瓶ヶ森まで続いているのだから、何も苦労して山道を歩く必要はないのだから。
根性でこの道を行く。
途中で学生の登山グループとすれちがった。それ以外は人に会いうことはなかった。
静かな道である。
しかし、すぐ下にはアスファルトの道が見える。興ざめである。
遅れた時間を取り戻すにはこの車道を通ったほうがいいよナ…などと、つい思ってしまう。けっこう未練がましい。
12時40分、よさこい峠に着いた。ここは車道が分岐するところで、車道の脇には石碑が建っていて、その前に椅子テーブルの休憩施設がある。予定ではここでテントを張るつもりだったのだが、見回してもテントが張れそうな雰囲気ではない。二ノ森でテントを張って正解だったと思った。
この峠には茶店があるのだが、シャッターが下りていた。その横に水道の蛇口があるを見つけた。水は出ないだろうと思いながらも、栓をひねってみると、ちゃんと水が出る。
ここで昼食休憩をとることにした。
昼飯は、昨日の夜につくったアルファ米のご飯をコップに入れて、これに水をかけてお茶漬のようにして食べた。おかずはびんづめの鮭フレーク。これはけっこううまかった。
食事をしていると、大きなザックを背負った人がやってきた。
茶店の蛇口の水は山から引いてきている水で、うまいので有名なのだそうだ。
ここから再び登山道に入る。次に登るのは伊吹山である。
展望が開けて、笹の原が広がるところに山頂の標識が立っていた。
この山頂の横にテントが張られていて、それはさっき、よさこい峠で会った人だった。今日はもうここで泊まるのだそうだ。余裕の山行の人がうらやましい。私も次からはもっとゆとりのあるスケジュールを組もうと、心底思った。
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