BACK 達磨山
2013年4月22日
今日は伊豆の山猫越岳に登ろうと思う。登山ガイドでは天城峠から仁科峠まで縦走するコースを紹介しているのだが、困ったことに仁科峠にバスは来ていないのだ。タクシーを呼ぶしかないのだが、いろいろ地図を見ていたら、仁科峠からさらに8km北上した船原峠にバス停がある。そもそもこの縦走コースは、天城峠から昨日歩いた達磨山〜修善寺自然公園にいたる「伊豆山稜線歩道」の一部なのだ。そうとう長い縦走になるがチャレンジすることにする。
まず、交通手段だが、車を船原峠において、バスで天城峠まで行き、あとは縦走する。ネットでバスの時刻を調べると、船原峠の直下にある平石バス停の始発が7時47分で、出口というバス停で天城峠に向かうバスに乗り換える。出口発は8時31分で、天城峠に着くのは9時くらいになってしまう。今日の全行程は25kmほどのロングトレイルなのだが、これでは船原峠到着は暗くなってしまうかもしれない。いろいろ悩んだが決行することにした。
「道の駅伊豆のへそ」で寝過ごしてしまった。目が覚めたらもう6時10分、あわてて車を発進させて、船原峠の駐車場に着いたのは7時を過ぎていた。ここで身支度を終えて、あわててバス停に下る。ところが、この距離がけっこうあった。走るように下ったのだが、バスの出発時間に遅れそうになった。あわてるとろくなことがなくて、坂道で転んでしまって、手をすりむいてしまった。バス停に着いたには、1分前であった。バスは少し遅れてきたが、本当にギリギリであった。
出口から天城峠に向かうバスに乗って、峠に着いたのは9時であった。このバス停は新天城トンネルの入口にあって、ここから旧天城トンネル〜天城峠と登って行くのだ。バス停のそばに伊豆山稜線歩道の新しい指導標がたっていた。よく見ると、「伊豆山稜線歩道終起点」とも書かれている。ともかくここがスタート点なのだ。行くぞ…という気がしてきた。
指導標は新しいのだが、そのコースは岩屑におおわれていて、すごく荒れている。新天城トンネルの入口を右下に見ながら登って行く。トンネルの上に着くと平坦になったが、その先に古い砂防ダム堰堤があって、この横につけられた石段を上る。石段は苔むしていて、すごく歴史を感じてしまう。石段の先は、やはり崩れた土砂や岩屑で、スリップに注意して慎重に登って行かなければいけない。道は古い沢に沿って続いていて、苔むした砂防ダム堰堤をいくつかある。緑に苔むした石段を上って、ようやく旧天城トンネル前の広場に着いたのは9時15分であった。
旧天城トンネルは重要文化財に指定されていて、もちろん伊豆の踊子にも登場する有名なところである。ここには新しいトイレや東屋もあって、すごく整備されている。
トンネルの右に伊豆山稜線の指導標がたっている。ここからさらに急登を続けて本当の天城峠に向かうのだ。(本当に…といったが、天城峠はもう一つ、旧天城峠があって、けっこうややこしいのだ。)
石段を上ると、すぐに沢にそった登山道になる。所々、土砂が崩れていて、これをトラバースするのにはかなり神経を使ってしまう。木橋や鉄の橋がかかっていたりするのだが、コースは荒れた感じをまぬがれない。
ようやく尾根の上に着いたのは9時37分、ここが天城峠である。ブナの林に囲まれた静かな峠である。指導標には四方に矢印が出ているのだが、ここから東に向かうと八丁池である。昔、日本百名山の天城山に登ったとき、八丁池からこの峠にやってきて、下のバス停に下ったのだ。懐かしい。
峠で少し休憩してから、いよいよ縦走にとりかかる。
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