東海の山
伊豆山稜線歩道
みかさやま

標高 1012m
天城峠バス停→15分→旧天城トンネル→25分→天城峠→45分→古峠→35分→二本杉峠→30分→滑沢峠→40分→三蓋山山頂

最初は猫越岳に登るつもりでいたのだが、昨日の達磨山登山で伊豆山稜線歩道の存在を知ってしまった。このロングトレイルを歩いてみたくなった。天城峠から達磨山まで歩きたかったが、30kmにもなってしまう。しかたがないので達磨山〜船原峠はあきらめることにした。それでも25kmほど歩くのだが。
二本杉峠(旧天城峠)

 天城トンネルから天城峠へ
船原峠の駐車場


バスを乗り継いで天城峠に向かう


新天城トンネルの上を行く


木の柵が設けられていた


旧天城トンネル


天城峠への道


天城峠

BACK 達磨山

2013422

今日は伊豆の山猫越岳に登ろうと思う。登山ガイドでは天城峠から仁科峠まで縦走するコースを紹介しているのだが、困ったことに仁科峠にバスは来ていないのだ。タクシーを呼ぶしかないのだが、いろいろ地図を見ていたら、仁科峠からさらに8km北上した船原峠にバス停がある。そもそもこの縦走コースは、天城峠から昨日歩いた達磨山〜修善寺自然公園にいたる「伊豆山稜線歩道」の一部なのだ。そうとう長い縦走になるがチャレンジすることにする。
まず、交通手段だが、車を船原峠において、バスで天城峠まで行き、あとは縦走する。ネットでバスの時刻を調べると、船原峠の直下にある平石バス停の始発が747分で、出口というバス停で天城峠に向かうバスに乗り換える。出口発は831分で、天城峠に着くのは9時くらいになってしまう。今日の全行程は25kmほどのロングトレイルなのだが、これでは船原峠到着は暗くなってしまうかもしれない。いろいろ悩んだが決行することにした。
「道の駅伊豆のへそ」で寝過ごしてしまった。目が覚めたらもう610分、あわてて車を発進させて、船原峠の駐車場に着いたのは7時を過ぎていた。ここで身支度を終えて、あわててバス停に下る。ところが、この距離がけっこうあった。走るように下ったのだが、バスの出発時間に遅れそうになった。あわてるとろくなことがなくて、坂道で転んでしまって、手をすりむいてしまった。バス停に着いたには、1分前であった。バスは少し遅れてきたが、本当にギリギリであった。
出口から天城峠に向かうバスに乗って、峠に着いたのは9時であった。このバス停は新天城トンネルの入口にあって、ここから旧天城トンネル〜天城峠と登って行くのだ。バス停のそばに伊豆山稜線歩道の新しい指導標がたっていた。よく見ると、「伊豆山稜線歩道終起点」とも書かれている。ともかくここがスタート点なのだ。行くぞ…という気がしてきた。
指導標は新しいのだが、そのコースは岩屑におおわれていて、すごく荒れている。新天城トンネルの入口を右下に見ながら登って行く。トンネルの上に着くと平坦になったが、その先に古い砂防ダム堰堤があって、この横につけられた石段を上る。石段は苔むしていて、すごく歴史を感じてしまう。石段の先は、やはり崩れた土砂や岩屑で、スリップに注意して慎重に登って行かなければいけない。道は古い沢に沿って続いていて、苔むした砂防ダム堰堤をいくつかある。緑に苔むした石段を上って、ようやく旧天城トンネル前の広場に着いたのは915分であった。
旧天城トンネルは重要文化財に指定されていて、もちろん伊豆の踊子にも登場する有名なところである。ここには新しいトイレや東屋もあって、すごく整備されている。
トンネルの右に伊豆山稜線の指導標がたっている。ここからさらに急登を続けて本当の天城峠に向かうのだ。(本当に…といったが、天城峠はもう一つ、旧天城峠があって、けっこうややこしいのだ。)
石段を上ると、すぐに沢にそった登山道になる。所々、土砂が崩れていて、これをトラバースするのにはかなり神経を使ってしまう。木橋や鉄の橋がかかっていたりするのだが、コースは荒れた感じをまぬがれない。
ようやく尾根の上に着いたのは
937分、ここが天城峠である。ブナの林に囲まれた静かな峠である。指導標には四方に矢印が出ているのだが、ここから東に向かうと八丁池である。昔、日本百名山の天城山に登ったとき、八丁池からこの峠にやってきて、下のバス停に下ったのだ。懐かしい。
峠で少し休憩してから、いよいよ縦走にとりかかる。



 天城峠から三蓋山へ
古峠


二本杉峠(旧天城峠)


滑沢峠


三蓋山への登り


三蓋山山頂


縦走路は傾斜もほとんどなくて、気持ちのいいブナ林が続く。道は山稜の上を行くのではなくて、右の斜面をトラバースするように行くのだ。このためほとんど平坦な道なのだ。ただ、時々、斜面が崩れていて、これを渡るのはちょっと怖い。鉄の橋や木橋もかけられていて、コースはきちんと整備されているのだが、それらはいずれも古い。渡りながら、大丈夫なのか…と心配したりするのだ。

左に聳えている山壁がなくなったと思ったら、そこが古峠であった。1020分になっていた。峠ならここを越える道が交わるはずと思ったが、そんな道は見あたらなかった。
さらに山の右斜面のトラバース道は続くのだが、15分余りで、行く手に東屋が見えてきた。指導標にはずうっと「二本杉峠」の表示があったのだが、ここがその峠であった。そんな有名な峠なのかと思っていたら、、ここが「旧天城峠」なのだ。
明治38(1905)に旧天城トンネルが通じるまでは、下田から伊豆に越える街道はここを通っていたのだ。密航に失敗した吉田松陰や米国初代駐日総領事ハリスもこの峠を越えたらしい。すごい歴史の峠で、感動するではないか。
ここで少し休憩。椿の花がきれいであった。
旧天城峠からは稜線の左側を行く。あいかわらず、山襞に沿って曲がりくねるトラバース道で、25分ほどで「滑沢峠」に着いた。指導標には次は猫越岳としか書かれていないのだが、その前に標高1013mの三蓋山が聳えているのだ。今回の最初の山頂である。がんばろう。
しばらく稜線の上を行くが、5分ほどで道の真ん中に指導標がたっていて、ここで右折、山襞の右を行くようになる。このすぐ先で、大きな崩落箇所があって、ザラザラの砂礫をトラバースしなければいけなかった。
さらに
10分ほど行くと、突然、丸太の階段が現れて、ここから急な登りになった。階段はけっこう崩れていたりして、段差が大きいので登りにくい。傾斜が緩まって、林の中を行くようになる。広い稜線で、ブナや桂の木々の姿がすばらしい。
突然、ベンチが見えてきてそこに指導標がたっている。指導標の上に「三蓋山」という山名の標識があった。ちょうど12時であった。三蓋山山頂は山頂らしくない平坦地なのだが、このあたりの林がすごくきれいである。山頂奥のブナ林の中に三角点らしきものが見えるので行ってみた。でも、それは境界標識の石標であった。


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