静岡県の山
伊豆山稜線歩道
ねっこだけ

標高 1034m
三蓋山→20分→つげ峠→55分→猫越峠→30分→猫越岳山頂→10分→猫越岳山頂の池→30分→後藤山→10分→仁科峠展望台→10分→仁科峠→25分→風早峠→20分→宇久須峠→35分→魂の山→30分→土肥峠→25分→南無妙峠→25分→吉奈峠→15分→棚場山→35分→船原峠

伊豆山稜線歩道については、昨日、達磨山に登ってその存在を初めて知った。修善寺虹の郷から天城峠まで続30kmを越えるくロングトレイルなのだ。私は縦走が大好きなので、さっそくチャレンジしたのだが、それにしても遠かった。船原峠に着いたのは18時少し前で、薄暗くなっていた。
展望台から振り返る猫越岳

 三蓋山から猫越岳へ
これは猫越岳ではなかった


つげ峠


猫越峠


猫越岳山頂


BACK 三蓋山

2013年4月22日

三蓋山山頂から、なだらかな稜線の少し右を歩いて行く。行く手にすさまじい倒木帯があって、これを通過するのは大変だ…と思ったら、その直前で左折して、再び緩やかな道を行くのだ。

大きな山塊が迫ってくると、ベンチやテーブルが並ぶ「つげ峠」に着いた。ここから猫越岳まで4kmである。…ということは目の前の大きな山塊は猫越岳ではないということだ。
つげ峠から先は、大きな山塊の左を巻いて行く。あいかわらずのトラバース道が続くのだが、「落石注意」の標識がやたらに多くなった。右には険しい山壁がそそり立っていて、いかにも落石がありそうなのだ。道は岩礫に覆われていたり、橋も多く架けられている。
ようやく広い稜線に出ると、馬酔木の群落で、白い花が満開であった。中には山桜の花も咲いている。きれいである。
林の中をのんびり歩いて行くと、道の真ん中に指導標がたっている。そこには「猫越峠」と書いてあった。まったくの平坦地で、峠らしい雰囲気はない。
道はここで右折して、いよいよ今回の山行の最高峰「猫越岳」の登りにかかるのだ。山頂までは1.1kmである。
すぐに急登が始まると思ったのは大間違いで、馬酔木の花が咲き誇る大群落の中を行くのだ。10分ほど行くと「コースを守ろう 自然を大切に」という標識がたっていて、その上に「水呑の頭」とマジックで書かれていた。地図には表示がない地名である。「頭」と名が付くからにはピークなんだろうかとも思うが、まったくの平坦地である。不思議だ。
さらに灌木のトンネルをくぐって、緩やかに登って行く。このあたりでは山桜が満開で、ピンクの花がすごくきれいであった。
丸太の階段の登りが始まった。そんなにきつい登りではなくて、5分ほどで猫越岳山頂に着いた。13時半であった。樹林に囲まれていて展望はないのだが、山頂広場の真ん中には二等三角点があった。



 猫越岳から仁科峠へ
猫越岳山頂の池


猫越岳展望台


後藤山山頂


仁科峠


猫越岳山頂から灌木のトンネルを下って行く。道に朽ちた杭が二列並んで続いている。これはかっては丸太の階段を支えていたものらしい。さすがに伊豆の山は歴史があるのだ。

5分ほど下ると「猫越岳山頂の池」をさす指導標がたっていた。道のすぐ左に池が見えるので行ってみた。けっこう広い池だが、水は濁っている。
池から少し行くと階段が現れて、これを登ると視界が開けた。ここは猫越岳展望台と呼ばれるところであった。360度の展望が広がっているのだが、富士山は見えなかった。これから向かう北の山並みが一望できるのだが、一昨日登った達磨山などの特定はできなかった。
展望台からは崩れかけた階段の下りで、ロープも下がっていた。長い階段の下りになって、平坦になると馬酔木などの灌木のトンネルを抜けて行くのだ。緩やかなアップダウンを繰り返して、後藤山山頂に着いたのは1410分であった。ここも山頂らしからぬところで、稜線のアップダウンのなかのちょっとしたピークという感じであった。
長い階段を下って行く。5分ほどで、行く手の視界が開けて、広大な草原が見えた。この草原は天城放牧場なのだ。その先には草原の丸いピークが見え、そこに登山道が続いている。一昨日の達磨山の雰囲気に似てきた。
下って行くと、突然、舗装道に出た。ここが仁科峠かと思ったらそうではなくて、この道は横切って、再び草原の道を緩やかに上るのだ。
笹の草原の中に広い道が真っ直ぐに伸びている。振り返ると後藤山とその後ろに猫越岳が見える。すばらしい眺めだ。
大きな岩のあるピークに着いた。ここは「仁科峠展望台」で、行く手には車道が見えて、駐車場も見える。これが仁科峠であった。
展望のピークから階段道を下って、仁科峠に着いたのは14時半であった。
もう14時半、この仁科峠から車をおいた船原峠までは9km以上もあるのだ。本当に暗くなってしまいそうだ。でも、ともかく行くしかない。



 仁科峠から船原峠へ
風早峠


宇久須峠


魂の山山頂


棚場山山頂


船原峠の車に戻った


車道の左に登山道の入口があって、牧場の柵に沿って登って行く。遮るものはなくて素晴らしい展望である。振り返ると、仁科峠展望台と直下に仁科峠。行く手には多くの山々が重なっている。時間さえ遅くなかった、このすばらしい展望を眺めながら、のんびり歩いて行く…ところなのだが、かなり気持ちは焦っている。

樹林のピークを越えて、笹原の下りになると、真下に車道が見えて、その横に休憩広場が見える。ここが風早峠であった。峠到着は1455分。
ここからはすぐに階段の登りである。広大な草原を緩やかにアップダウして、階段でピークを越えると、再び大草原が広がる。緩やかに下ると、大きな看板と東屋のたつ広場に着く。ここが宇久須峠である。1513分になっていた。気持ちは焦るのだが、ここで少し休憩。この峠の片隅に石仏が置かれているのに気がついた。ここも歴史のある峠なのだろうと思う。
さてここからは「魂の山」への登りになる。ほとんど平坦な道で、緩やかにうねる笹の大草原を行くのだ。15分ほど行くと、林に入って階段の登りになった。行く手には大きな山塊が聳えている。これが魂の山らしい。林の中に長い階段が続く。登って行くにつれてきついくなって、20分ほどの登りでようやく山頂に着いた。ちょうど16時になっていた。
灌木のトンネルを下ってから、展望の開けた草原を行くが、5分ほどで樹林の中に入ってしまう。ここからは階段の下りであった。樹林の中をひたすら下って、土肥峠に着いたのは16時半。この峠のすぐ右に車道があって、その下をくぐるトンネルが見えた。
この先、登山道は車道に沿って行くのだ。登山道はすごいアップダウンを繰り返すのだが、車道はそんなことはなくて、車道を歩いてしまおうかと思ってしまった。
南無妙峠に着いたのは1648分。名前の通り「南無妙法蓮華経」と刻まれた大きな石碑があった。
南無妙峠から樹林の中を10分ほど行くと吉奈峠に着く。ここからは最後の山、棚場山に登って行くのだ。峠から少し行くと、車道がトンネルに入って行くのが見えた。棚場山山頂はこのトンネルの真上にあるのだ。林の中、階段を急登して棚場山山頂到着は1720分であった。
棚場山から1.5km下ればゴールの船原峠である。樹林の中を下って行くと、太陽が海に沈もうとしていて、あたりがオレンジ色に染まる。もう少し明るいままでいてほしいと願いながら階段を下って行くと、ベンチの置かれた広場があった。1753分になっていた。ここで右折して、急な階段を下る。するとすぐに広場に降り着いた。ここが車を停めた船原峠駐車場であった。1755分であった。計画通り、コースを歩き終えた。万歳!


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