東海の山 
いはいだけ

標高 1457m
水神社→30分→つるべ落しの滝入口→20分→池ノ平入口→20分→池ノ平公園→10分→つるべ落しの滝分岐→1:20→愛鷹山縦走路分岐→30分→位牌岳山頂

愛鷹連峰縦走は鋸岳が通行不能のため実現できていない。仕方がないので、残っている位牌岳・愛鷹山には別のルートから登ることにした。
位牌岳は稜線から見たら平坦な山でがっかりしたのだが、直下から眺めたらすさまじい断崖絶壁をもつ山であった。
登山道から仰ぐ位牌岳

 水神社から池の平へ
道の駅富士川


水神社前の駐車場


閉鎖された林道を歩いて行く


つるべ落しの滝入口


池ノ平近道の登り口


池ノ平に着いた

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2013418

今日は天気がいいというので、愛鷹山に登ることにした。私がこの山に登ったのは今から14年も前のことで、この時は日本二百名山ということで登山をしたのだ。愛鷹山といったら、その名前の山に登ったらいいのだろうと思ったのだが、あとで調べて見ると、愛鷹山というのは、愛鷹連峰全体のことらしいのだ。そこで、この山の全山全山縦走をしようとして再挑戦したのが今から7年前のこと。黒岳から越前岳と縦走して行ったのだが、これから鋸岳というところが通行止めで、断念せざるをえなかった。おかげで位牌岳から愛鷹山への縦走はできなかったのだ。いつか残った縦走路を歩こうと心に決めていたのだが、そのときがやっと来た。
位牌岳の登山口は、ガイドブックによると水神社から歩き始めるようになっている。水神社から池の平を経由して尾根をひたすら登って位牌岳、位牌岳からは袴腰岳を経由して愛鷹山に縦走するつもりだ。問題は水神社にどうやって引き返すかなのだが、愛鷹山から東に伸びる尾根を下って、あとはひたすら林道を歩くことになる。こういう計画で道の駅富士川を出発した。
道の駅から水神社までは
30kmほどで、1時間ほどで着いた。身支度を終えて、さて歩き始めようとしたら、登山道の表示がない。地図をよく見ると、水神社の直前に鎖で閉鎖された林道が分岐していて、これが登山道なのだった。
荒れた林道を歩いて行く。傾斜はかなりきつい。
10分ほどで「水神橋」を渡る。さらに12分ほど行くと「つるべ落としの滝」への分岐があった。この入口は鉄柵で閉鎖されているのだが、帰りはここに戻って来るはずである。
急な傾斜の林道をさらに15分ほど行くと、左に「池の平近道」の標識があった。この近道を行くことにした。ただし標識には「急勾配」と書かれている。
登山道に入ってすぐはトラバースの緩やかな道のだが、左折したらとたんに壁のようなすさまじい登りになった。笹藪の中に細い道が続いていて、その笹が朝露がついているのでズボンが濡れ始めた。途中には露岩の登りもあって、けっこう険しい。それでも、15分ほどの急登でなんとか広い道に飛び出した。これは池の平へ続く遊歩道で、すばらしく整備されているのだ。
揺るやかな登りの快適な散策コースである。道には白い花が咲いていてきれい、馬酔木だろうか。
15分ほど行くと、池の平と書かれた木のゲートが見えてきた。この門をくぐるときれいに整備された公園で、展望台もあるのだ。「池の平展望公園」というのだ。ベンチもたくさんあって、休憩にはもってこいの場所である。私もここで一休み、でも、私の他にはだれもいない。



 位牌岳山頂へ
馬酔木が咲く尾根を行く


ブナの倒木帯に着いた


つるべ落しの滝の分岐


愛鷹山縦走路分岐


山頂への急な登り


位牌岳山頂


池の平公園からは樹林のトンネルを歩いて行く。
5分ほどで指導標が見えてきた。ここが「つるべ落としの滝」分岐かと思ったらそうではなくて、右に下ると林道というそれだけのものであった。このすぐ先に本当のつるべ落としの滝の分岐があった。ここから位牌岳までは4.9kmということである。けっこう遠い。
位牌岳へはここで右折して尾根に向かって急登するのだ。
尾根の上には簡単に出ることができたが、そこから長い尾根歩きが続くのだ。道の両側には背丈の高い笹藪で、この間に道は続く。ロープが下がる急な登りもたくさん現れる。ともかくアップダウンを繰り返して登って行くのだ。
困ったことが起きた。今日は晴れのはずが、雲がわき出して、景色が見えなくなってしまったのだ。景色が見えないのなら、愛鷹山まで縦走するのは止めようかと思ってしまう。私は、山頂から富士山を眺めたいのだ…。
登山道には見事なブナの巨木があったりして飽きることはない。でも、登って行くにつれて、ブナの倒木が道をふさぐようになった。迂回するのはけっこう疲れるのだ。

突然、樹木のない平坦地に飛び出した。よく見たら、ブナが枯れてしまって、木がない状態になっているのだった。どうしてしまったんだ。
樹木がないおかげで、行く手に位牌岳と思われる山が見える。私は名前から想像して、位牌のように四角く切り立った山なのかと思っていたのだが、すごく平べった山である。
ガイドブックによると、このブナの倒木帯からつるべ落としの滝分岐は近い。…とはいいながら、25分ほども歩いてようやく分岐に着いた。時間は10時を少し過ぎていた。登山口からは、標準タイムと同じ2時間40分かかった。
ここで少し休憩して、息を整える。天気は回復してきて、青空が広がってきた。よかった。
ここから位牌岳に向かって最後の急登をする。
梢だけの林を登って行くのだが、傾斜はそんなにきつくない。10分ほど登ると指導標が見えてきた。ここが愛鷹山縦走路の分岐なのだ。天気もいいので、予定通り愛鷹山に縦走しようと思う。
分岐からはきつい登りになった。途中に「長泉町標高最高点」の石標があった。でも、ここから位牌岳山頂まではかなり登りが続くのだ。
少し登ると痩せた尾根になって、展望が開けた。行く手に聳える位牌岳は左側に断崖をもった急峻な山であった。すごい。
山頂直下でも展望が開けて、振り返ると、袴腰岳から愛鷹山に続く長い稜線を一望できた。
すぐに樹林の中の山頂に着いた。
思いがけないことに、山頂から富士山をきれいに見ることができた。今日は雲がかかって無理だろうと思っていたのだが、こんなにはっき富士山が見えるなんて…感動。山頂から鋸岳に向かう登山道があるのだが、そこには崩落で危険につき立ち入り禁止という標識が立っていた。7年前と変わっていないのだ。
山頂にあるのは三等三角点であった。


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