BACK 毛無山
2013年4月18日
今日は天気がいいというので、愛鷹山に登ることにした。私がこの山に登ったのは今から14年も前のことで、この時は日本二百名山ということで登山をしたのだ。愛鷹山といったら、その名前の山に登ったらいいのだろうと思ったのだが、あとで調べて見ると、愛鷹山というのは、愛鷹連峰全体のことらしいのだ。そこで、この山の全山全山縦走をしようとして再挑戦したのが今から7年前のこと。黒岳から越前岳と縦走して行ったのだが、これから鋸岳というところが通行止めで、断念せざるをえなかった。おかげで位牌岳から愛鷹山への縦走はできなかったのだ。いつか残った縦走路を歩こうと心に決めていたのだが、そのときがやっと来た。
位牌岳の登山口は、ガイドブックによると水神社から歩き始めるようになっている。水神社から池の平を経由して尾根をひたすら登って位牌岳、位牌岳からは袴腰岳を経由して愛鷹山に縦走するつもりだ。問題は水神社にどうやって引き返すかなのだが、愛鷹山から東に伸びる尾根を下って、あとはひたすら林道を歩くことになる。こういう計画で道の駅富士川を出発した。
道の駅から水神社までは30kmほどで、1時間ほどで着いた。身支度を終えて、さて歩き始めようとしたら、登山道の表示がない。地図をよく見ると、水神社の直前に鎖で閉鎖された林道が分岐していて、これが登山道なのだった。
荒れた林道を歩いて行く。傾斜はかなりきつい。10分ほどで「水神橋」を渡る。さらに12分ほど行くと「つるべ落としの滝」への分岐があった。この入口は鉄柵で閉鎖されているのだが、帰りはここに戻って来るはずである。
急な傾斜の林道をさらに15分ほど行くと、左に「池の平近道」の標識があった。この近道を行くことにした。ただし標識には「急勾配」と書かれている。
登山道に入ってすぐはトラバースの緩やかな道のだが、左折したらとたんに壁のようなすさまじい登りになった。笹藪の中に細い道が続いていて、その笹が朝露がついているのでズボンが濡れ始めた。途中には露岩の登りもあって、けっこう険しい。それでも、15分ほどの急登でなんとか広い道に飛び出した。これは池の平へ続く遊歩道で、すばらしく整備されているのだ。
揺るやかな登りの快適な散策コースである。道には白い花が咲いていてきれい、馬酔木だろうか。
15分ほど行くと、池の平と書かれた木のゲートが見えてきた。この門をくぐるときれいに整備された公園で、展望台もあるのだ。「池の平展望公園」というのだ。ベンチもたくさんあって、休憩にはもってこいの場所である。私もここで一休み、でも、私の他にはだれもいない。
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