2007年早春四国登山
たかもりやま

標高 634m
歯長橋→40分→歯長峠→40分→鞍部→50分→高森山山頂

歯長峠を越える道は遍路道で、遍路をしたとき通った道である。峠からは長い稜線の林道歩きで、ほとんど平坦な道が続く。山頂からは法華津湾の眺めがきれいだ。
高森山

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2007年3月14日

はやく下山できたので、今日はこれから高森山に登ろうと思う。

歯長橋から歯長峠を経由して高森山までは2時間10分の行程である。ガイドブックは山頂から法華峠経由で野福トンネルに下るコースを紹介しているのだが、私は車なので往復するしかない。
成川渓谷から歯長橋までは30kmほどである。
歯長峠をトンネルで越えて向こう側に出て、歯長橋に着く。ここには東屋があって駐車場もあった。歯長峠までの道は遍路道である。42番佛木寺から43番明石寺の間にこの歯長峠は横たわっていて、私が遍路をしたときは、峠の少し手前の東屋にテントを張って泊まったのだ。懐かしい。
遍路のときは歯長峠から下ったのだが、今回は登って行くことになる。
まず車道を引き返す。今、この付近はトンネル工事の真っ最中で工事用車両が多い。このトンネルは歯長峠の下を突き抜けるみたいである。
車道が左にカーブするところに四国のみちの指導標があった。工事の交通整理の警備員に訊いて遍路道に入る。道はトンネル工事と隣接しているので、新しく設けられた道であった。これを登って樹林の中に入る。
すぐに分岐があって右急坂の道とある。これが遍路道である。
樹林の中の急な登りが続く。道には遍路道と書かれた札があちこちに下がっていて、私が遍路のときのなじみの遍路マークの指導標もたっている。
登ってゆくと時々お遍路とすれ違って本当に懐かしくなってしまう。
途中で江戸時代の遍路の石識があった。仏像が刻まれて、その下に明石寺と刻まれていた。
30分ほど登ったところに鉄塔がたっていて、そこから少し行くと林道と交わった。直進して急な道を上る。鉄塔から10分ほどの登りで峠に着いた。
峠には祠があって石仏が8体並んでいた。壁には歯長峠の由来が書かれている。歯の長さが1寸余りの巨人がここに庵をむすんでいたのだそうだ。

高森山へは峠から西に向かう。鉄塔の下に老夫婦が休憩していた。彼らは高森山から帰ってきたところなのだそうだ。
峠からは稜線の上につけられた林道のような広い道を行く。本当に林道で、とても山を歩いているような気がしない。峠から15分ほど行くと緩やかに下って、別の林道と交差する。そこには鎖が張ってあって車がこちらには入れないようになっていた。ここがガイドブックでは鞍部と書かれたところで、林道が複雑に交差している。五叉路くらいになっているのだ。ここに四国のみちの指導標がたっていて、これに従って山道に入る。
今までは平坦な道であったが、ここからは急な登りになった。檜の植林のなかを登って、ピークを過ぎると急な下りになった。下り着いたところにはまた林道があった。ここにも四国のみちの指導標があって、しばらく林道を歩く。
すぐに樹林から抜けると視界が開けて、目の前に高森山が聳えていた。
林道を高森山に向かって歩いて行くと、いかにも切り開かれたばかりのような道が山に向かっている。林道から離れてこの道を登る。道はまだ踏み固まっていなくて、道を間違えていないか心配になってしまった。
登るにつれて道はしっかりしてきて、登山道らしくなった。四国のみちの指導標もあって、正しい道だということがわかる。指導標には「高森山休憩地」とかかれていた。
山頂直下で分岐の指導標があり、左が高森山0.06km、右は法華津峠休憩地2.1kmとかかれている。左の道を行くとすぐに東屋が見えてきた。その手前には石積みで四角に囲った中に祠があった。祠の中には3体の神像が収められていた。
東屋の前にはベンチが置かれて展望所になっている。下には法華津湾が入り組んだ海岸線を見せ、小さな島々が浮かんできれいである。
高森山の三角点は一等三角点である。それは東屋の広場の一段上にあった。三角点の前には道が通っていて、それは直下で分岐した法華津峠への道であった。
一等といったらなんかありがたみがあるので、これにタッチしてそれから記念写真を撮った。
ベンチに腰掛けて法華津湾を眺めながらコーヒーを飲んだ。まだ2時になっていないので、時間の余裕は十分なのだが、早々に下ることにした。
帰りは稜線沿いの道は通らずに林道を歩くことにした。山頂直下の林道を左にとって、緩やかに下って行く。どんどん下るので心配になったが、想像したとおり「鞍部」に着いた。この鞍部からも左の林道を行くと、歯長峠の下の鉄塔の近くで遍路道に交差できるはずである。本当にそこに行き着ける不安もあったが行って見ることにした。
途中、左に下って行く林道を分けて緩やかな下りが続く。檜の林に入ってカーブするとバッチリ、遍路道に交わった。
あとは登ってきた道を引き返すだけである。この下りではお遍路と会うことはなかった。
歯長橋に戻ったのは2時50分である。

さて、明日は天気がよくないはずなのだが、とりあえず登山予定の壺神山に向かって車を走らせることにした。途中でマクドがあったので、ここでパソコンに登山記録を打ち込んだ。


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歯長地蔵のある東屋広場


工事による仮設道を行く


遍路道を行く


鉄塔の横を過ぎる


歯長峠


尾根の林道を行く


樹林から抜け出ると行く手に高森山


林道から登山道に入る


山頂直下の分岐


高森山山頂三角点



帰路は別の林道を歩いた





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