BACK 譲ヶ葉森
2007年3月13日
今日は早く下山できたのでファミレスに行くことにした。最近野菜を食べていないので補給しておかなければいけない。ファミレスで登山記録の入力をして5時頃に明日の登山予定の高月山に向かった。
ガイドブックでは成川渓谷を登山口にしているのだが、林道がずいぶん上まで通じているので梅ヶ成峠まで車で行って、そこから登ることにした。
カーナビをセットすると滑川渓谷から林道に入るのだ。昔、三本杭に登ったときは滑川渓谷が登山口だった。懐かしい。
宇和島から滑川渓谷は遠くて25kmほど走らなければいけないのだ。車を走らせて行くと、だんだん暗くなってくる。
滑川渓谷に着いて、林道に入ろうとしたらゲートが閉まっていた。ガイドブックをよく見ると「一般車通行不可」と書いてあるではないか。ガイドブックにあるとおり成川渓谷から登るしかないようだ。引き返した。成川渓谷から梅ヶ成峠までの1時間50分をズルしようとしたための報いである。
途中で三角の森道の駅を見つけて、ここに泊まった。
3月14日
7時前に車を発進。成川渓谷の終点には大きな駐車場があって、ここに車を停める。
出発は7時35分である。渓谷に沿って歩いて行く。成川渓谷もナメの渓流である。これを見ながら歩いて行くと、渓谷が分岐するところに出て左の沢を渡る。左に砂防ダムを見て、樹林の中を10分ほど登ると林道に出た。
照葉樹林の濃い緑の中を急登する。行く手には壁のように立ちはだかる稜線があって、これをジグザグに登って行くのだ。
いくつか支流の沢を渡るのだが、最初のはすごい岩石が累々と埋め尽くす沢だった。これを渡るとき、岩がグラグラしていたので、最近大規模な崩落によってできたものかもしれない。左の急な斜面からはナメとなって水が流れ落ちる。これを渡るところには桟がかけられている。桟は比較的新しいもので、安心して渡ることができる。
こうしたナメの沢を3箇所ほど桟で渡って、ギグザグの急な道を登ると再び林道に出た。
林道のすぐ右には5mほどの鉄の梯子がかかっていた。ほとんど垂直の梯子を登って、少し行くと展望が開けたところがあった。成川渓谷の谷あいの風景がきれいであった。
再びジグザグの急登が始まる。桟もあって、きつい登りが続くのだ。檜の植林帯を登ったり、自然林に入ったりを繰り返して急登が続く。
梅ヶ成峠分岐に着いたのは8時55分であった。私は峠のように展望の開けたところと思っていたのだが、稜線より少し下のところであった。ここで左折して山頂を目指す。
稜線歩きは快適であった。ほとんど水平な道を歩いて行くのだ。照葉樹林の中を歩いて行くのだがシャクヤクの群落がある。花の時期ならさぞやきれいなんだろうと思う。
分岐から15分ほど来て、少し急な道を登ったピークに三角点があった。樹林の中のどうということのないピークなのだが、地図で見ると1053mの三角点のようである。
ここからは緩やかに下る。ヒメシャラの赤い幹が照葉樹林の中にちらほらと見える。行く手には樹林越しに高月山が見えている。それがだんだん大きく迫ってくる。
照葉樹林から落葉樹の冬枯れた林になると登りがきつくなった。高月山への登りが始まったのだ。ここまで、ほとんど平坦な稜線を歩いてきたので、ものすごくきつく感じた。途中にはロープが下がっていて、これにすがって登った。
山頂に着いたのは9時45分である。
山頂には壊れたような祠があって、その中に荒神の石仏が納まっていた。三角点もある。
山頂の西は開けていて、そこからは宇和島湾がきれいに見えた。
山頂ではポッドのお湯でコーヒーを飲んで、あとは引き返すだけである。
下山路では照葉樹林や冬枯れの林を鑑賞しながら下った。私はこうした林を眺めるの好きなのだ。
登山口に戻ったのは11時15分であった。
なお、どうでもいいことかもしれないが、私が今回の登山で使っているガイドブックは山と渓谷社の「新版分県登山シリーズ愛媛県の山」なのだが、高月山の所要時間は6時間10分と書いてある。でも私は7時35分に登り始めて戻ってきたのが11時15分、3時間40分しかかかっていない。念のため、ガイドブックの各区間の時間を足したら5時間10分であった。山と渓谷社もこんなつまらない間違いをするのだ。
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沢を渡る
林道を横切る
桟の続く道になった
2つ目の林道では鉄梯子を登る
梅ヶ成峠分岐
1053mの三角点
樹林の中の平坦な道を行く
ロープにすがって急登する
高月山山頂 |