2007年3月26日

次は旭ヶ丸に登る。来た道を引き返して、昨夜泊まった道の駅を過ぎて、5kmほど行ったところで細い道に入る。すれ違うのに苦労する国道を走って、トンネルを抜けてすぐに右の道に入る。ここからはすごく急な山道になった。細い曲がりくねった道を走って行く。山の稜線の道になったら、舗装は終わってダートな道になった。ガタガタの道を走って行く。行く手に草原のピークが見えて、そこに白い柱がたっているのが見えた。これが旭ヶ丸なのだ。再び舗装道になると登山口は近い。
このあたりは大川原高原として整備されているのだ。指導標に従って車を走らせ、天文観測台のある建物のある広い駐車場についた。
ここに車を置いて歩きはじめる。
遊歩道の階段の道を登ると、すぐに車道にでた。
この車道を歩いて行くと、正面には草原のピークがあって、途中に大きな白い煙突のようなものがたっている。
右の下に一軒茶屋の建物と広場を見て、さらに車道を進むと正面に「畜魂碑」があって、その左にゲートがあった。ゲートには「ここからは徒歩でお願いします」と表示があった。ガイドブックでは、一軒茶屋の広場まで車でくるように案内していたのだ。
ゲートを抜けて車道を歩いて行くと道が右にカーブする左に「生活環境保全林入口」があった。ここから車道を離れて登山道を歩くのだ。
照葉樹の中を行くと、右側が密集した潅木の狭い道の登りになる。潅木の向こうは牧場の舗装道である。
白い大きな煙突のようなものを過ぎてさらに登って行くと10分ほどで展望台に着いた。古いコンクリートでできた展望台で、上に登ると登ってきた道を一望できる。山頂方向を眺めたが、山頂のような高みはなくて、一面潅木の梢の広がりであった。
ガイドブックでは山頂一帯は52ヘクタールにわたってアワノミツバツツジの原生林と書かれているので、その林なのだろうと思う。
すっかり落葉して梢だけの林の中を歩いて行く。私はこうした原生林の中を歩くのもけっこう好きなのだ。
山頂に着いたのは11時50分である。山頂は潅木に囲まれて展望はない。でもそこにあった三角点は一等三角点であった。なにかしらありがたみを感じてしまう。
ここから引き返すところなのだが、途中でみたコースのイラストマップでは、山頂からさらに西進してＴ字路から左折して捲き道を戻ることもできるらしい。単純に引き返すのもつまらないので、この道を行ってみることにした。
潅木の原生林の中を歩き、予定通りＴ字路につく。左折するとしばらく下りが続く。送電線の鉄塔を過ぎて、さらに階段の道を下る。
なかなか分岐につかなくて心配になったが、分岐から10分ほどで指導標があった。左の道が捲き道である。分岐には不動明王の石仏があった。
捲き道を歩いて行く。私はほとんど登ることなく山頂に着いてしまったと思っていたのだが、捲き道から見る左の稜線はかなり高い。けっこう登ったんだとわかった。
捲き道の途中で、一度だけスイッチバックするようにしての急な登りがある。でもあとはほとんど平坦な道である。明るい樹林の中を歩いて車道に出たのは12時33分、車道を歩いて駐車場に戻ったのは12時45分であった。1時間半の山行であった。

明日の中津峰山の登山口に向かって車を走らせる。登ってきたときはダートな道だったが、今度はずうっと舗装された道だった。
登山口の近くに五王神社があって、その前に駐車スペースがあったので、ここに泊まることにした。まだ1時半である。
五王神社の前には大きな灯篭がたっていて、ここには国の有形民俗文化財の「犬飼の農村舞台」があるので見に行った。
急な石段を登ると広場があって、その奥に普通の農家のような建物がある。雨戸がすべて閉まっているのだが、これが農村舞台らしい。人形芝居のための舞台なのだが、まったく中を見れないのでどんな仕組みになっているのかわからなかった。
ここからさらに石段を登ると五王神社の本殿がある。手を合わせて引き返した。

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