2006年冬九州登山
2006/12/1

標高 1587m
黒嶽荘→25分→白水分れ→1:00→仙人岩→20分→前岳→30分→上台ウツギ→20分→高塚山→40分→天狗岩→40分→風穴→30分→ソババッケ→40分→男池園地→40分→黒嶽荘

黒岳は九重の東に聳える山である。山頂からは大船山・三俣山・平治岳を眺めることができる。そして山麓には湧水群があって、炭酸水が湧き出しているのだ。
天狗岩から黒岳山頂


BACK 三俣山


121

昨日も長者原の駐車場に泊まった。
今朝は
7時半頃に車を発進させて、黒岳の登山口に向かう。黒岳登山口は黒岳荘にある。ガイドブックでは男池園地から風穴を経由して高塚山に至り、前岳から黒岳荘に下るコースを紹介している。でも、私は車なので黒嶽荘から高塚山を往復するつもりなのだ。
黒嶽荘の入口には炭酸自然水の湧出口があって、それを販売する施設がある。どんなものか飲んでみたいのだが、これは帰りの楽しみにしよう。
黒岳荘は古い感じの旅館で、その前の駐車場には車が6台ほど停まっていた。黒嶽荘から歩き始めたのは8時20分である。すぐに登山口とかかれた門があった。登山口の門があるなんて…。
登りは急である。指導標があって前岳まで
1600mと書かれていた。黒岳には「黒岳」という山頂はない。頂きは前岳・高塚山・天狗岩の三つあって、これらの総称が黒岳なのだ。最高峰の高塚山が黒岳山頂ということになる。
急な斜面を登って行くのだが、道が整備されていない。登山道には落ち葉が降り積もっていて、はっきりしない。そして、大きな岩がゴロゴロする道である。岩には苔がむしていて、険しい登りが続く。
25分ほど登ったところで、白泉荘からの登山道と合流した。指導標には「白水分れ」と書いてあって、ここから前岳までは1200mの距離である。
分岐から道は少し広くなって、しっかりした感じになる。もしかしたら白泉荘からの道のほうが一般的なのかもしれない。
岩が累々とする道を急登する。白水分れから30分ほど登ったところに露岩があって、岩の舞台の上からは遠くに由布岳がちょこんと頭を出しているのが見えた。
険しい登りは続き、大きな岩を乗り越え乗り越えして登ってゆく。岩場を少し下るところがあって、そこには道の両脇に苔むした大きな岩が聳えたっていた。これが仙人岩らしい。
さらに急な登りは続く。ひたすら登山道をおおう岩との格闘である。つくづく険しい山だと思う。ようやく傾斜が緩やかになると、行く手に丸い頂きを持つ山が見える。これが高塚山だろうか。
前岳山頂直下は険しい岩場でロープが下がっていた。これを登ったところが山頂であった。山頂標識の前には三角点のような石柱が頭の部分だけが出ていた。三角点かどうかわからない。
山名の書いた標識の後の岩の上に出ると展望が開けている。由布岳が見えた。今日は青空が広がる快晴である。天気がいいとうれしくなってしまうのだ。
前岳からは平坦になるかもと期待していたのだが、大間違いであった。
岩場の道を急降下する。大きな岩をいくつも乗り越えて下ってゆくのは、ひどく体力を消耗させられる。どんどん下って鞍部に降りつくと、そこが上台ウツシであった。「ウツシ」どういう意味なんだろう。
ここからは再び険しい登りになる。この山は登山道をおおいつくす岩に泣かされてしまう。ともかく岩との格闘の連続なのだ。
急な登りの途中で振り返ると前岳がずいぶん下に見える。すごく登ってきているのだ。
ようやく傾斜が緩やかになると行く手の展望が開けて、二つの山の間に、昨日登った三俣山が見えた。そうすると、二つの山というのは左が大船山、右が平治岳ということになる。九重最高峰の久住山は大船山に隠れてまったく見えない。
平坦になったこのあたりが上台のはずなのだが、標識はなくて、わからないままに通過してしまった。
この山は落葉樹におおわれているため、今の時期は木々の葉はすっかり落ちてしまって枝ばっかりなのだ。梢ばかりの潅木の林の中を歩いてゆくのも、照葉樹林と違った楽しさがある。
大きな岩がゴロゴロしていて歩きにくい道が続き、ゆるやかなアップダウンをくりかえす。

上台からは一旦、かなり下って登り返す。登ってゆくと「ガンバレ!山頂迄10分」の指導標があった。本当にそこから10分で山頂に着いた。
山頂の標識は二つあって、古い木の板には黒岳と書いてあって、もう一つの小さな金板には高塚山と書いてあった。

山頂の西には大船山が間近に聳えている。大船山と平治岳の鞍部から三俣岳が覗いている。南側には阿蘇山や祖母山が見えるはずなのだが、遠くの山は霞んでしまってよく見えない。でも、これから登る天狗岩の眺めがすばらしい。鋭い三角峰で、大きな岩に鎧われている。すごい山だ。
休憩していたら登山者が二組登ってきた。そのうちの夫婦連れは犬を連れてきていた。
さて、山頂がにぎやかになったので出発することにする。ここから引き返すつもりだったが、それはやめて風穴に下って、一周することにした。あの険しい岩場の道を下るのがイヤになったのだ。
山頂からは岩の道を急降下する。鞍部に着いたところに指導標があって、天狗の分れと書いてあった。
天狗岩へはここから往復するのだ。
最初は樹林の中を行くが、登りになると、巨岩を乗り越えて登って行くようになる。すごく険しい登りである。大岩の間は隙間は深く落ち込んでいて、けっこう怖いのだ。
この巨岩が累々とする道を急登して、ようやく山頂に着く。山頂も巨岩が聳え立っていて、その岩の一つに「天狗1556」とペンキでかかれていた。これが山頂ということらしい。
天狗から分岐に戻ると、山頂で会った二組と出会った。
風穴に向かって下る。急な下りであるが、岩が少なくなって、その分少し歩きやすい。涸れた沢のような溝の中を下って行く。ザラザラの滑りやすい急降下で途中にはロープが張ってあった。
鞍部に降りついたのは120分である。
ここに風穴があるはずなので探した。大きな岩が重なっていて、そこに孔があいている。これが風穴なのだろうと思ったが、よくわからなかった。
風穴からは道は平坦になって歩きやすくなるはず…と思っていたのだが、あいかわらず大きな岩が登山道をおおっていて、これを踏み越えて行くのだった。疲れる。
20分ほど行くと「奥ゼリ分岐」という指導標があって、ここから平治岳に向かうことができる。私が次の目標にしている「ソババッケ」(どういう意味だ?)も平治岳との分岐なのだが、それとは違うようだ。
落葉樹の梢だけの林の中を下って行く。行く手には大きな窪地が見えてきて、その底に下る。平坦地になっていて、そこに平治岳との分岐があった。
この窪地からは少し登らなければいけないのだが、その登り口に「ソババッケ」という標識が立っていた。
このあたりからようやく岩が少なくなって歩きやすくなる。
コナラの気持ちのいい樹林の中を下ってゆくと15分ほどで水場についた。「かくし水」という標識がたっていて飲んでみたらけっこううまい。ポリタンに汲んでかえることにした。
気持ちのいい樹林の中を歩いて行く。岩もなくなって歩きやすい道が続く。
水場から20分ほどで男池橋についた。流れている小川はすばらしく澄んだ水である。湧き水が川になっているのだろうと思う。遊歩道を少し行くと男池園地の入口であった。250分になっていた。
すぐに広い駐車場がある。
私はここから車道を歩いて黒岳荘まで戻らなければいけないのだ。4kmほど歩かなければいけない。
車道の右を川が流れている。これはさっき男池橋で渡った流れなのだ。その流れが滝をつくっているのが見え、少し行くと「名水の滝」という標識があった。私は滝が大好きなので、滝見物に車道から遊歩道を下る。幅の広いりっぱな滝であった。これを見れただけで、車道歩きのかいがあったというものである。
黒岳荘の入口の炭酸水湧出口に立ち寄って、それを飲んでみた。本当に炭酸水なのだ。これはすごいと思った。炭酸水はその場で飲むのは無料なのだが、タンクに詰めて持ち帰る場合は有料になるのだ。私は飲むだけにした。
黒岳荘に戻ったのは340分である。
黒岳は予定に反して周遊してしまったのだが、楽しい登山だった。


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黒嶽荘


苔むした岩を越えて行く


白水分れ


仙人岩


前岳直下にはロープが下がっていた


前岳山頂


上台ウツシ


稜線は潅木の中


黒岳山頂


天狗分れ


天狗岩への登り


天狗岩山頂


風穴ののある鞍部


ソババッケ


かくし水


白水鉱泉湧出口





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