2006年冬九州登山
2006/11/30

標高 1747m
九重登山口→1:30→すがもり越→1:00→三俣山山頂→15分→南峰→40分→雨ヶ池→1:00→九重登山口

九重登山口の長者原から見上げる三俣山はいかにも堂々とした山で、その名の通り山頂には3つの頂きを持っているのがわかる。私はそのすべての頂きを登りたくて西峰・本峰・南峰・北峰を周遊することにした。
長者原からの三俣山


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1130

今日は九重の三俣山に登る。昨日は3つも山に登ったので、登山口の長者原に着いたのは暗くなってからであった。でも、今日は三俣山に登るだけなので、ゆっくりできる。
出発は8時になってしまった。
長者原からは三俣山を眺めることができる。今日は晴れていて楽しい登山ができそうである。
九重には三度目である。最初は百名山の久住山に登るためにやってきて、二度目は三百名山の大船山に登るためだった。今回は九州百名山を登るためである。

長者原から「すがもり越え」を目指す。登山道は車道歩きから始まり一直線に続く道を歩いて行くのだが、今朝はものすごく寒くて手が凍える。
道は工事中の箇所があって、車両進入禁止になっていたが歩く分には問題ない。
道の勾配がきつくなって、カーブして大きな沢を渡ると登山道の入口があった。
ここからは草原の中を登って行く。ツツジの木の株が点在する広大な草原が広がっているのだが、その中を水の流れが削った溝が何本も走っている。その溝に沿って登山道は続く。振り返ると長者原の褐色の草原がきれいである。そして、すぐ左には大きく三俣山が聳え、行く手には噴煙を上げる硫黄山。九重というのは本当にすばらしい山だと思うのだ。登って行くと、再び車道に出た。これは最初に歩いていた車道なのだ。
この道に出たところに大きな看板がたっていて、落石があるので休憩するなとかいてあった。休憩禁止なんて酷なはなしである。舗装された車道を歩いて行くと、噴煙をあげる硫黄山がどんどん近づいてくる。今日の噴煙は以前みたときよりも激しいような気がする。舗装が終わるところで岩に黄色の矢印が書いてあって、登山道は左の大きな沢筋に下る。土石流対策の立派に整備された沢で、これを渡るとそこからは大きな岩がゴロゴロする道になった。岩には真新しい黄色のペンキ印がつけられていて、それが峠に向かって続いている。急な登りが続く。大きな岩を踏み越えて登って行き、上りきったところで車道に出る。そこからすぐにすがもり越えであった。
ここには休憩所がある。石造りの立派なもので、昔はここに小屋がたっていたらしい。

このころから雲が湧き上ってきて、三俣山の山頂を隠してしまった。風も強くなってきた。寒い。ポッドに入れてきたお湯でコーヒーを飲んで温まった。
強い風に霧が流れて行く。シャツを厚手のものに着替えて出発した。
草原の急斜面に流れが削り取ったような溝が何本も刻まれていてそれを登って行く。霧の中を20分ほど急登すると傾斜が緩やかになって、霧に霞むケルンが見えた。これを過ぎて平坦な草原の中を歩いて行くと西峰山頂に着いた。1010分である。
霧で何も見えない。風が強くて立ち止まっている凍えてしまうので、すぐに出発した。
方向を確認して踏み跡を下ったのだが、細い道でなにかしら心細い。道の木々には霧氷がついて白くなっていた。道にはびっしりと霜柱がたっていて、これを踏みながら行くのだ。背の低い笹原を下ってゆくが、どうも本峰をめざしているとは思えない。霧が晴れてきて、まわりが少し見えたら本峰へ続く稜線から外れていることがわかった。道を修正して稜線に戻ると、そこには広い道が通っていた。

この道を下る。行く手には霧の中に大きく立ちはだかる山影が見える。
鞍部から急登する。岩がゴロゴロする道である。でも、それは登山道だけで、笹原の急斜面が広がっているのだ。
傾斜が緩やかになると左に曲がる。
平坦な霧の草原を行くと
行く手に広場が見えて、そこに指導標がたっている。そこが三俣山本峰山頂であった。
山頂の広場は一面霜柱におおわれていた。とりあえず休憩。

休んでいると、風に霧が流されて周りの景色が見えるようになった。山頂の右手は絶壁で、その下に昔の火口が見える。この火口を囲んで険しい岩峰が連なっていた。山々の木は霧氷で白くなっている。すばらしい眺めだ。今日の展望はあきらめようと思っていたのだが、三俣山山頂で晴れてくれて本当にうれしい。
次は南岳を目指す。火口の外輪を行くのだ。本峰からは急な下りで、けっこう高度感がある。でも霧氷に飾られた白い木々や岩峰の景色がすばらしい。
鞍部から南峰に登りかえす。急な登りが続く。途中に左雨ヶ池の指導標があった。私は南峰から雨ヶ池に下るつもりなのだ。
この分岐から5分ほどで山頂に着いた。山頂からは褐色の草原におおわれた本峰をきていに展望できた。でも九重連山の最高峰久住山は雲にかくれて見えなかった。
さっきの分岐に戻って雨ヶ池に向かって下る。この下山路からは真下に坊がつるの草原が見え、平治岳と大船山が大きく聳えている。この眺めもすばらしい。
登山道は火口縁を回っていくのだが、その外輪山の一郭にすばらしく堂々とした岩峰が聳えている。地図で確認すると、これが北峰であった。
外輪をに沿って下って行くと分岐があった。左北峰、右雨ヶ池となっている。せっかくなので、ここから北峰を往復することにした。西・南・本峰と登って、北を登らずにおくことはできない。
潅木の中の急な登りである。岩場もあって、ロープにすがって登るところもある。この登山路からは火口を隔てた向こうに南峰と本峰が連なっているのが見える。
一つのピークを越して、そこから岩場の混じる急な登りをこなすと北峰山頂であった。1145分である。山頂に着いたときはちょうど霧が流れてきて、展望は隠されてしまった。
三俣山なのに4つの峰に登ることができて大満足。
あとは下るだけである。
分岐に戻って雨ヶ池にむかって下る。この下りはめちゃくちゃに急であった。道はものすごく滑りやすくなっていて木につかまって慎重に下らなければいけなかった。
どんどん下ってようやく傾斜が緩やかになると、茅の草原に出た。急降下から開放されてほっとした。
褐色の草原を歩いて行くと池に着いた。きれいな水を湛えていて、これが雨ヶ池なんだろうか。(でもこれは別の池だった)池から樹林の中に入って、急な道を下ると広い登山道にでた。この道は坊がつるに向かう道である。このあたりに雨ヶ池があるはずなのだが…。

あとはひたすら長者原を目指して下るだけである。
かなり急な下りで、しかも長く感じた。道は荒れていて、ひどく歩きづらい。これは平成17年の大雨で登山道が破壊されたためなのだ。登山道にはロープが張られて、歩くルートを規制している。沢は土石流で荒れたままで、登山道は今も通行止めになっている箇所があるのだ。
ようやく長者原のタデ原湿原遊歩道の分岐についたのは1320分であった。
長者原の駐車場はもうすぐである。カヤトの草原の中に一直線に木道が続いていた。振り返ると三俣山の雲はすっかりとれて、山頂付近の霧氷が白く輝いているのが見えた。楽しい山だった。

駐車場に戻ってから、ビジターセンターに行った。あとは車の中でのんびりしてすごした。明日はおなじく九重の黒岳に登るので、車を移動させる必要はないのだ。


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長者原から遊歩道を行く


ミヤマキリシマの間を行く


岩の重なる中をすがもり越に向かう


すがもり越の登山口


稜線に着く


ススキのは白く霧氷がついていた


三俣山山頂


南峰に向かう


南峰山頂直下の雨ヶ池への分岐


慮線を行く


北峰への分岐


北峰への登り


稜線から急降下する


池に着いた。これが雨ヶ池か

長者原から三俣山を振り返る





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