BACK 檜原山
2004年11月20日
明日は求菩提山と犬ヶ岳に登ることにして、車を走らせてゆくと、途中で温泉を見つけた。
大平町の「大平楽」という温泉で、ものすごく派手派手しい建物で、私は「千と千尋の神隠し」のあの風呂屋さんを思ってしまった。
この温泉は入浴料が500円だが、中にはサウナもあってのんびりできた。
スーパーで肉とかビールを買い出して求菩提山の登山口に向かう。この求菩提山というのは、道路標識でもきっちり案内があって、かなり有名な山のような気がする。
着いてみると、駐車場広くて、そばには資料館まであるのだ。明日、下山してからこの資料館は見学させてもらおうと思う。
夕方、5時頃に着いて、駐車場で焼き肉をした。今回買った肉は多くて、食べるのに苦労した。
その後で、この駐車場で泊まろうと思ったのだが、資料館の奥にキャンプ場があるので、そこに行ってみた。
でも、テントを張るのがめんどうで、結局、車の中で寝てしまった。
11月21日
目を覚ますと7時であった。
駐車場から山に向かって車を走らせて行く。
犬ヶ岳の登山コースは三角形をしていて、三角形の頂点に登山口がある。底辺にあたるところが稜線の縦走路で、一の岳・二の岳・三の岳と続いている。私はガイドブックに従って「恐淵のコース」から稜線に登り、帰りは「うぐいす谷コース」を下ろうと思っている。
登山口には立派な駐車場ができていた。私のガイドブックにはこの駐車場は記載されていない。なにしろ10年前のガイドブックだから仕方がない。
ここに車を停めてお湯を沸かしていると、登山者がどんどんやってくる。今日は日曜日なのだ。
他の登山者はほとんど、うぐいす谷のコースに入って行った。
私は予定通り恐淵のコースに向かう。橋を渡って、川魚の料理屋さんの前を通ってゆるやかに林道を登って行く。
天狗の絵が描かれた指導標があって、まず沢を渡る。ここから登山道らしくなる。
登山道は沢の流れに沿って続いていて、杉林の中を緩やかに登って行く。本当に鬱蒼とした林の中で、薄暗い道が続く。道は石畳のようになっていて、歴史を感じさせるものだ。
歩き初めて50分ほどで指導標があった。「恐淵(おそろしぶち)と書かれている。小さな沢が谷に流れ込んできているところで、あたりをよく見てみるとすばらしい渓谷美になっている。流れが滝を作っていた。
このあと、登るにつれてこの渓谷はきれいな滝とか流れを見せてくれて、この恐淵コースを選んで本当によかったと思った。このコースを歩いているのが自分一人というのは、いかにももったいない。
面白いことに、このコースでは何度か流れを徒渉するのだが、そこに鎖が渡してあるのだ。これにすがって渡る。あまり助けにはならないと思うのだが、水量が増えたときは役立つのかもしれない。
夫婦淵でもきれいな滝をみることができた。いまごろが九州は紅葉の時期なんだろうか。京都のように真っ赤というわけではないのだが、木の葉が色づいていてけっこうきれいである。
鎖場があったが、これはたいしたことはなくて、石段を登ると林道に出た。
林道を右へ歩いて行くと再び登山道の入り口がある。涸れた沢の中を行く。沢の中の道というのは本当に歩きづらい。大きな岩を越えていかなければいけないからだ。
ようやく大竿峠に着く。9時50分であった。ここはT字路になっていて、左が山頂への縦走路である。しかし、私はまず右の「一の岳」に向かう。
急な登りである。でもこれはそんなに長いものではなくて、すぐに平坦な道になった。
もう山頂かと思ったが、そんなに近くはなくて、稜線の道をしばらく歩かなければいけない。道は右にカーブして、少し下ってそれから山頂に向かって登り返すのだ。
一の岳山頂は、この犬ヶ岳の中では一番展望がいいところなのだそうだ。
山頂に着くと、一人の登山者がいた。
話しを聴くと、この人は長野県の松本から自転車でやってきているのだそうだ。山頂のコース案内図を書き写していたから、登山ガイドももっていないようで、ともかく適当に山を登って歩いているのだそうだ。どこに泊まっているかというと、山の中にあった作業小屋に入り込んでいて、今日が3日目だと言っていた。今日は食糧補給のため、山で自然薯を掘るんだという。たくましい人である。
山頂からは英彦山が見えた。以前登ったことのある山なのだが、山頂部がそんなに切り立った感じになっていないのには意外だった。
さて、来た道を引き返して大竿峠から犬ヶ岳山頂を目指す。
急な登りが続く。行く手のピークを越す。これが二の岳だろうと思って登ったのだが、山頂と思われるところに指導標はなかった。一旦下って再びピークに登りつく。
そこには四角なコンクリートの箱のような建物があって、かなり古くて小さいものなのだが、その上が展望台のようになっている。
ここが犬ヶ岳山頂であった。
この展望台に登ってみたが、周りの木々がジャマで展望はえられない。展望台の意味がないような気がするのだが。でも、この建物はかなり古いので、建てた当時は木々の背がまだ低かったのかもしれない。
展望台の下は避難小屋になっているということなのだが、扉もなくて単なる休憩所みたいであった。
山頂を後にして下って行く。
このあたりからシャクナゲの木が目立つようになった。道の両脇にびっしりと生えていて、ときにはこの枝の下を背をかがめて通らなければいけない。本当にシャクナゲのトンネルを抜けて行くのである。
三の岳のピークにも指導標はなくて、そのまま下ってゆく。
ガイドブックにあった鎖場に着いた。笈吊岩というのだが、この鎖場は長かった。20mほどあるのだ。
本当に急な岩場で、鎖にすがって慎重に下って行く。岩が濡れていて滑りやすくなっているのだ。
鎖場を終えて振り返ると、私が下った鎖場の左にもう一つの鎖場があった。こっちの方が下りやすかったのでは…と思ったりした。
ここから笈吊峠は近かった。
峠から下って行くと林道に出る。登りであった林道と同じ物である。
この林道を右に歩いて行く。すぐに登山道があるのかと思っていたが、けっこう林道歩きは長い。間違えたかな…と思う頃に下山路があった。
ここからはうぐいす谷を下ってゆくのだ。途中でけっこう登山者とすれ違った。さすがに日曜日は登山者も多い。
ガンガン下って行って、下り始めて1時間ほどで登山口に着くことができた。
駐車場で食事をした。買ってから3日もたってしまった鍋やきうどん、古くなってしまうので早く食べなければと思ったのだ。
これで少しお腹が満たされたので、次に求菩提山に登ることにする。
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この温泉に入った

登山口の駐車場

鬱蒼とした森の中を行く

恐れ淵

沢に鎖が渡されていた

滝をいくつも見ることができる

鎖にすがって登る

林道に出る

大竿峠

一の岳山頂

犬ヶ岳への道

犬ヶ岳山頂の私

急な鎖場を下る

笈吊峠 |