BACK 求菩提山
2004年11月21日
求菩提山をあとにして、明日の登山予定の福智山に向かって車を走らせる。
調子に乗って走っていたら、買い出しをする前に登山口のすぐ近くまできてしまった。明日が最期の登山で、夕方にフェリーに乗ってしまうのだ。今日が最後の夜なのだから、豪華焼き肉をしたい。私がいるのは金谷という街なのだが、スーパーがない。駅で電話帳をくくって、カーナビで探したが、スーパーらしきものはなかった。しかたがないので、コンビニでビールの大缶を3本買った。
最期の夜は豪華にしたかった…。(涙)
さて、登山口に向かったが、道は大きく変わっていた。ガイドブックはもともと信用していないのだが、カーナビの地図とも大きく違っていたのだ。大きなダムができていて、このダム湖を周遊する一方通行の道ができていたのだ。
ともかく一方通行の道にしたがって登山口近くまで車を走らせた。
橋を渡る直前に左、山に向かって入る道がある。これが登山口のはずである。
ところが、すぐに進入禁止になっていた。仕方がないので、ここに車を停めて夜を明かすことにした。
最期の夜にしては、かなりさびしい夜食になった。
でも、ビールは3本もあるので、これを飲みながらDVDを見た。
11月22日
夜が明ける。今日は夕方6時までには新門司港に行っていなければいけない。
早めに出発した。
閉鎖された林道を行く。指導標がないので少し心配である。
林道をどんどん歩いて行くが、なかなか登山口の案内が現れない。本当に心配になった頃に登山口の指導標を見つけた。
ここが大塔の別れというところである。
ここから少し行くと、九州自然歩道の休憩舎があった。登山道はここで林道を離れる。なんか細い道で心配であったが、すぐに登山道らしい道になった。
樹林の中を登って行く。
登りついたところが上野越である。異様に大きな字で「上野越」と書かれていた。
福智山には左に向かうのだが、私はまず右に向かって鷹取山に登る。
鷹取山には15分ほどで着いた。
この山は鷹取城跡とあるように、石垣が残っていたりして、本当にお城の雰囲気を残しているのだ。山頂には山名の標識はなかったが、草原になっていて展望が開けている。
これから登る福智山の方向には、本当に高いピークが聳えていた。
鷹取山の山頂には石組みが残っているのだが、どういう構えの城なのかはうかがうことはできなかった。
上野越に引き返す。
ここから福智山に向かって登り始める。樹林の登りで、ひとつのピークの山腹を巻いて行く。遠くで犬の鳴き声がした。こんな山の中に犬がいるのかと想ってしまうのだが、キャンキャンという声だったので、もしかしたら狐だったかもしれない。
ようやく稜線に出ると、そこに分岐の指導標が立っていた。ここが「八丁越」である。不思議だったのは、そこに車両進入禁止の標識がたっていたこと。こんなところにどうして車が登って来れるんだと思ってしまった。
ここから福智山の山頂は近い。
すぐ目の前に聳えている。福智山の山頂には大きな岩がニョキニョキと生えているのが見える。けっこう巨岩がころがる山なのである。
山頂のほんの少し手前に、古い石の祠があった。
その横を抜けて山頂に着く。山頂には黄金色の草原でその中に巨岩が散らばっている。ここで休憩。展望は開けているのだが、薄曇りで、遠くの山は霞んで見えなかった。
「カラス落とし」に向かって下る。一旦、登ってきた道を引き返すのだが、途中から分岐して私が向かう道に進む。下って行くと立派な小屋の前に出た。中もきちんとしていて、快適に泊まれそうな小屋であった。小屋のすぐ近くに水場がある。水量が豊富で、勢いよく水が流れていた。この水場は「タヌキ水」というのだそうだ。
草原の中の道を下ると、意外とあっさり、カラス落としの分岐に着いた。
ここからはガイドブックにない道を下る。
樹林の中をどんどん下って行く。沢の流れに沿って下って行くと、立派な滝があった。
これが大塔の滝である。
この道を下って行くと、けっこう登山者が登ってくる。今日は平日のはずなのだが、この山は人気がある山なのだろう。
急な道を下って登山口の大塔の別れに着いた。
あとは林道を歩いて車のところに戻るだけなのだが、林道から細い道が分かれていて、そこから登山者が登ってきた。これで曲がりくねった林道をショートカットして通じている登山道があることがわかった。私のガイドブックにはこの道はかかれていないのだ。
車のところに戻ってきたのは 時であった。登山者には何組にも会ったのだが、私の他に車は停まっていなかった。みんなどこに車を停めたんだろうと不思議に思った。
ここからはダム湖を巡る一方通行の道を行くのだが、途中に駐車場があって、ここにたくさんの車が停まっていた。みんなはここに停めていたのだ。私の駐車はもちろん違法駐車ということになるんだが。
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この前に車を停めた

大塔の別れ

休憩舎があった

上野越し

鷹取城跡

樹林の中を登る

八丁越

山頂に向かって最後の登り

福智山山頂

小屋があった

カラス落し分岐 |