やひこやま

標高 634m
弥彦神社→1:30→九合目鞍部→15分→山頂御神廟→10分→九合目鞍部→1:00→弥彦神社

越後一ノ宮の弥彦神社がこの山の麓にあるのだが、山頂には神社の奥の院とも言える御神廟が祀られている。山頂からは飯豊・白山・守門・妙高など一望できるのだが、私が登ったときは霧の中で何も見えなかった。
弥彦神社本殿

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2006年927

夜はずうっと雨が降り続いて、夜が雨という天気予報はあたった。予報通り雨が止んでくれるのか心配であったが、6時頃に雨がやんだ。これで登山ができる。
私は登山ガイドブックそのものを持ってくることはなくて、登ろうとする山のページを印刷して持ってきている。ところが、この弥彦山は急に思い立ったため、ガイドブックはないのだ。でも、私が持ってきているパソコンには、山と渓谷社が発行する「分県登山シリーズ」の48都道府県の全巻が収められているのだ。
さっそくパソコンを開いて弥彦山を読んでみる。道は遊歩道のように整備されていて迷うような箇所はなさそうである。プリンターはもってきていないので、このページを読んで記憶して行くしかない。
出発は7時である。まず弥彦神社をお参りした。表参道を通って本殿の前に出る。すばらしくりっぱな社殿であった。さすがに越後一ノ宮である。ところが、この神社から登山口へはどういったらよいのかわからない。
今朝読んだガイドブックに「万葉の道を北上する」と書いていたのを思い出した。
引き返してロープウェイに向かう道にでる。これが万葉の道なのだ。
鬱蒼とした杉木立の中の道を行く。道端には万葉集に歌われた花が植えられていて、その解説がたてられている。
神社から歩いて15分、登山道入口に着いた。鳥居をくぐって赤い橋を渡る。
杉木立の中を行くといかにも古ぼけた小屋がたっていた。休憩舎らしいのだが、とても休む気にはならない古い建物であった。
ここから道は急になり、薄暗い樹林の中をジグザグに登って行くのだ。道は本当によく整備されていて、階段の広い道が続く。登山口から10分で1合目の標石があった。この新しい御影石の標石は合目ごとに山頂まできちんと設置されていた。
1合目から少し行くと、分岐の指導標がたっている。「中部北陸自然歩道」のもので、山頂まで2.3kmと書かれていた。私は東海自然歩道や関東自然歩道を歩いているので、北陸自然歩道があるということを知ってしまうと、いつか歩きたいと思ってしまうのだ。
樹林の中のジグザグの道が続く。かなり急な登りである。
道には岩がむき出しになっている険しい箇所もあって、あまりみくびってはいけない。
8時、鳥居のたつ5合目に着いた。歩き始めて1時間ほどである。
遊歩道は左に続いているのだが、ここから細い山道も分岐していた。どっちを行くべきか迷ったが、この山道を行ってみることにした。
これはめちゃくちゃに急な道であった。すさまじい急斜面なのに登山道はセメントで固めてあって、これがひどく滑るのだ。どうして、セメントで固めるんだとブツブツいいたくなるのだが、登るしかない。帰りは絶対に広い道を下ろうと心に決めた。道にはロープが下がっているので、これにすがって喘ぎながら登ってゆく。20分ほどでようやく広い登山道に合流した。ほっとした。
次にみた標石は8合目だったので、6合目と7合目の区間を急登したことになる。
ようやく平坦地に着くとそこが9合目。ここからは神社の参道のような石段の道が続く。
霧の中である。参道の左にアンテナ塔をいくつか見た。
昨夜、車の中でテレビをみて画像がものすごくきれいだったのだが、それはアンテナの間近にいたからなんだと納得した。
鳥居をくぐって石段を登ると広場がある。そこには弥彦山とかかれた石碑があって、中部北陸自然歩道の説明板もあった。
この山頂には弥彦神社の奥宮があって、「御神廟」というのだ。広場から石段を上がって回り込むと、そこが御神廟の正面である。御神廟の前は広い舞台のようになっていて、日本海とそこに浮かぶ佐渡島を見ることができるはずなのだが、今日は霧の中でなにも見えない。でも雨に降られる覚悟で登ったの降られることはなかったのだから、それだけでよしとしなければいけない。
御神廟は御陵のようなたたずまいであった。普通、神社の奥宮だと社殿が建っているのだがまったく違う。
祀っているのは天香山命で、神武天皇から越後平定を託されてこの地に下った神である。
御神廟の前で休憩していると、けっこう参拝者がやってくる。毎日登山のようにして登ってくる人が多いのだ。そういえば、合目の石標には千回登山記念とも刻まれていた。
下山開始。登ってきた道を引き返すが、もちろん8合目からは緩やかな道を下った。
すぐに7合目があって、そこは水場になっていた。御神水と刻まれた古い石標があったが、「生水では飲まないで」とも書かれていた。
さらに下ると里見の松があって、その前には東屋があった。ここから展望ができるのかとも思ったが、霧で何も見えない。
古く朽ちかけた橋を渡ったところが6合目。ここからは岩がむき出しの険しい道になった。柵がつけられているのだがかなり急な岩場の道で、「山男よりお知らせ この場所危険、おちついてゆっくりと」という案内がたっていた。
これを通過したらすぐに5合目の鳥居で、あとはひたすら下るだけである。
休憩小屋に着いたら、そこにはおでんを煮ているおばさんがいた。茶店だったのだ。
登山道入口に戻ったのは10時。霧の中の登山であったが、雨に遭うこともなかったのでラッキーだった。

今日は時間が余っている。昨日、寺泊から走ってくる途中に「道の駅国山」があって、そこに温泉があったのを思い出した。今日は温泉でのんびりすることにした。
明日は佐渡島に渡るので、佐渡のレンタカーの予約をしようとしたら、いっぱいなのだそうだ。困ってしまった。レンタカーがないと登山口までタクシーを使わなけらばいけない。それに、私は佐渡の観光もしたいのだ。
いろいろ考えていたら、直江津からもフェリーが出ていることに気がついた。直江津からのフェリーが着く小木の港のレンタカーを調べたら予約ができた。よかった。
でも、この弥彦山から直江津に向かう途中には米山がある。そこで明日は米山に登って、明後日に佐渡に渡ることにした。
明日の天気は全般に曇りである。展望は期待できそうにない。


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杉林の万葉の道を行く


参道の左に登山道入口


いかにも古ぼけた休憩舎がある


一合目


北陸自然歩道の指導標


五合目


ロープにすがって急登する


九合目


石段を登って山頂へ向かう


山頂に着く


御神廟


御神水


岩がむき出しの道を下る







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