BACK 山伏
2006年10月26日
昨日、登山口でのんびりしていたら、夕方には霧になってしまった。
天気予報では晴れるはずなのだが、明るくなって山をみると厚い雲がかかっている。
篠井山からも富士山の眺めがすばらしいので楽しみにしていたのだ。なんとか晴れてくれないかと空をにらんでしまった。
歩き始めたのは6時35分である。駐車場の前には東屋があって、その横の車道を登ってゆく。左には沢の流れがあって、それがきれいな滝をつくっていた。
すぐに車道は行き止まりにになって、そこで橋を渡る。ここから登山道が始まるのだ。橋の手前には「山頂まで3km」の標識があった。登山道には100m毎の標識がたてられていて、これはものすごく便利であった。
橋を渡ると暗い杉林のなかを緩やかに登って行く。右は沢の流れで、これに沿って行くのだが、すぐに橋で対岸に渡る。
暗い樹林の中をジグザグに登って行くと、下には沢の流れが滝を作っているのがみえた。樹林がジャマをしなければすばらしい渓谷美が楽しめるのだと思う。
登山口から25分ほどで明源の滝に着く。この滝は二段になっていて、きれいな滑となっているのだ。
登山道はこの滝のすぐ横を登って行く。下からは少ししか見えなかった上の段の滝を近くで見ることができた。
登山道は沢を何度か渡るのだが、丸太を3本渡した橋は濡れていて滑りやすい。慎重に渡る。
登り始めて1時間で「渡り場の頭」に着いた。ここが1.5km地点で山頂までの中間点である。ここで沢の流れを渡ると、あとは沢から離れて檜の鬱蒼とした林の中をひたすら登って行くのだ。かなりきつい登りで、ジグザグを繰り返して登って行く。
山頂まで500mの地点を過ぎると、すぐに分岐がある。篠井山には北峰と南峰があって、その分岐なのだ。三角点があるのは南峰なのでこっちが山頂ということになる。まず南峰を目指すことにした。
この分岐で鬱蒼とした檜林から抜け出して、紅葉の林に入る。気分も明るくなってきた。
山頂に着いたのは8時15分である。早かった。
山頂には鐘が下げられていたのでさっそく鳴らしてみた。方位盤も置かれているのだが、残念ながら霧で何もみえない。方位盤によると、ここからは富士山と富士川を眺めることができるらしい。私は富士山を眺めるのが大好きなのでものすごく残念だ。
山頂には30分ほどいて晴れるのを待ったが、結局ダメだった。
南峰から隣の北峰を目指す。まず急降下である。紅葉の中の下りであった。鞍部には分岐があって、そこから涸れた沢を下ると私が登ってきた登山道に合流するのだ。
鞍部から少し上り返すと北峰山頂である。山頂には3つの御堂があったが、トタン葺きでいかにもみすぼらしい。扉はすべて閉まっていたのだが、一番奥の御堂の戸を開けてみた。中には祠があってその中に神像が一体納まっていた。
あとは下山するだけだ。少しだけ馬込方向に行くとすぐに分岐がある。北峰の山腹をトラバースしてゆくと、涸れた沢を横切る。ここにも指導標があって、多分、北峰と南峰の鞍部に至るのだろう。さらにトラバースを続けると登ってきたときの分岐に着く。ここからはきた道を引き返すだけである。
登山口の車の前に戻ったのは10時少し前であった。
明日は愛鷹山に登る。車を走らせて行くと、富士吉田市を通るので、ここのガストで昼食をとりながら、登山記録の打ち込みをした。
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大洞橋の登山口
こんな標識がたっている
明源の滝に着いた
渡り場の頭
鬱蒼とした檜林を登る
山頂下の分岐
篠井山(南峰)山頂
北峰山頂
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