甲信越の山百選 
まりしてんざん

標高 2859m
剣ヶ峰→35分→三十六童子入口→15分→二の池小屋→10分→賽の河原→10分→白龍避難小屋→10分→摩利支天乗越→15分→摩利支天山山頂→15分→摩利支天乗越

剣ヶ峰から一ノ池の御鉢巡りをして二ノ池に下り、さらに賽の河原から二つ目の外輪山を縦走して摩利支天山頂へ。これを歩いて初めて御嶽山の広大な山頂部を実感できるのだ。
展望台から見る摩利支天山

 御鉢めぐりから二の池分岐へ
御鉢めぐりの降り口


外輪山を縦走して行く


三十六童子の標柱


二の池が見えてきた

BACK 御嶽山 剣ヶ峰

2010年9月14日

これから御嶽山の山頂部を散策する。

山頂は玉垣(石の柵)で囲まれているのだが、社務所の左に狭いが隙間があって、これを抜けると岩場の下りがある。石碑には「これより三十六童子、御鉢めぐりをして万年雪の横に出る」と書いてある。この御鉢巡りをして二ノ池に下ることにした。
下には広大な火口原が広がっている。水はないのだが、これが一ノ池なのだ。この火口原を外輪山が囲んでいるのだが、その最高峰が御嶽山山頂(剣ヶ峰)で、これからめぐる御鉢めぐりというのは外輪山を縦走するということなのだ。

険しい岩場を下って稜線を歩いて行くと、左はすさまじい断崖であった。岩壁を覗き込むと白煙が上がっているのが見える。御嶽山は活火山なのだ。
この足もすくんでしまう絶壁をみながら、痩せた稜線を歩いて行く。岩礫の尾根には、あちこちに○○童子と刻まれた石碑がたっている。これが三十六童子の碑なのだ。
行く手にはすごい岩峰が連なっていて、これを縦走して行くのだ。時々雲が流れてきて白く霞んでしまう。そうするととんでもなく険しい岩峰を歩いているという気になるのだ。
岩峰の最高点に登り着くと、そこには朽ちた棒がたっているだけで、山名標識などはなかった。

岩尾根を下って行く。振り返ると広大な砂漠のような火口原の向うに剣ヶ峰が聳えている。御嶽山っていろんな姿を持っているのだ。縦走してきた岩尾根を振り返ると、屏風のような断崖の連なりになっていた。
尾根をどんどん下って行くと、砲弾のようなものが立っている。これには三十六童子と書かれていて、ここで三十六童子巡りは終了ということらしい。不動明王の石像もあった。
ここから外輪山の稜線を左に外れて、岩礫の急斜面を下って行くとコバルトブルーの池が見えてくる。二ノ池である。



 二の池から摩利支天山へ
二の池小屋新館


賽の河原


白龍避難小屋に着く


摩利支天乗越


山頂への道


摩利支天山頂


どんどん下って二ノ池の分岐に着く。ここから右に下ると湖畔に下れるのだが、池はここから眺めるだけにして、さらに岩礫の急斜面を下って行く。池の畔に小屋があったが、こちらにも大きな小屋がたっている。二の池新館という看板がかかっていた。
さらに急斜面を下って行くと、下には無数のケルンが立つ平坦地が広がっていた。まるで賽の河原のようだと思いながら下って行ったら、まさしく賽の河原という標識がたっていた。ケルンの上には地蔵尊が置かれていたり、風車が回っていたりする。

賽の河原からザクザクの斜面を登って社と神像が建つ尾根の上に着く。神像と思ったのはめがねをかけた神主さんであった。御岳信仰というのは本当によくわからない。
ここには白龍避難小屋がたっていて、この尾根から右に下ると三ノ池なのだ。ここから濃い緑の湖水を湛えた三ノ池を見下ろすことができた。
私はここからさらに急な尾根を登って行って、摩利支天山を目指すのだ。大きな岩が累々とする急な尾根を登って行く。大きな岩にはペンキで矢印が書かれている。
ようやく鳥居の立つピークに着くと、鳥居の奥には三面六臂の神像が置かれていた。これが摩利支天像らしい。指導標には「摩利支天乗越」と書かれている。ここで尾根を越えて下ると五ノ池小屋なのだが、摩利支天山へはここから左に連なる岩の稜線を行くのだ。摩利支天山はここから往復することになる。
驚いたことに指導標には摩利支天山まで
20mと書かれていた。地図で確認したが20mなんてはずがない。不思議に思いながら岩の尾根を登って行くと、すぐに展望台という標識があった。このことだったらしい。
展望台の分岐から岩場を下る。摩利支天山へは岩壁の稜線が連なっていて、登山道はこの岩壁のすぐ下をトラバースして行くのだ。行く手の山頂は雲に隠れているのだが、このトラバース道からは剣ヶ峰の岩峰群を眺めることができた。岩場をアップダウンを繰り返して歩いて行く。途中、真っ赤な砂礫があった。いかにも火山地帯を歩いている感じだ。
岩場を急登すると、道の一段上の岩の上に摩利支天山と書かれた標識があった。この岩尾根の上に立つと、すぐ傍には三等三角点もあった。すごく狭い痩せた岩尾根で休むこともできないので、写真を撮ってすぐに登山道に下った。ともかく窮屈なところで、岩陰に腰しおろして少しだけ休憩した。
岩尾根を引き返す。剣ヶ峰にかかっていた雲が晴れて、すごい岩稜を眺めることができる。なにかしら阿蘇山を見ているようであった。
展望台まで戻ったので、ここに寄ってみた。平たい岩を積んだケルンがあって、石の祠も置かれている。ここからは岩の稜線の先に摩利支天山を眺めることができた。そして右下には五ノ池小屋もみえる。五ノ池小屋の奥に聳えているのが三つ目のピーク継子岳である。でも、山頂は雲に隠れて見えなかった。


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