BACK 火打山
2010年9月14日
天気が悪くて二日間も登山を休んでしまった。昨日は朝が激しい雨だったのだが、昼からは晴れて、無理をしたら登れたのだが、山には雲がかかっていたので止めてしまった。
天気予報では今日はきれいに晴れるはずなのだ。
木曽福島の近くの「道の駅日義木曽駒高原」に泊ったのだが、登山口の中ノ湯までは30km以上あるので5時半に車をスタートさせた。
御嶽山はすごい信仰の山で、登山口に向かって走って行くと、道に沿ってたくさんの石碑がたっている。異様といっていい雰囲気だ。
登山口には広い駐車場があって、ここにはバス停もあった。ここは黒沢口登山道六合目なのだ。歩き始めたのは6時55分である。
林道のような広い道を歩いて行くと、すぐに大きな建物の前に出た。これが中ノ湯なのだが閉鎖していた。ここから登山道が始まる。
入口には社(やしろ)と開清行者の像がたっていた。
樹林の中に木の階段が続いている。階段といっても段差がほとんどなくてすごく歩きやすい。横に並べた木は古いものが多くて、半分朽ちてしまっているのだが、それがほとんど隙間なく並べられていて、木道を歩いているようなのだ。御嶽山に信仰登山する人達が長い年月をかけて、この階段道を造ってくれたのかもしれない。
中ノ湯から15分ほど登ったら、青いトタン壁の建物の前に着いた。ここにも小さな鳥居と社があった。この建物は御嶽山の薬草の出張所なのだそうだ。6合目半と書かれていた。
この先、傾斜がきつくなって、木道のような階段道を20分余り登ると、再び建物が見えてきた。壁には大きな看板があって、「御嶽七合目八海山支店」と書かれていた。ここが七合目のようだ。ここにも社があって、その横に鐘が下がっていた。
六合目から40分で七合目か…順調だと思いながら、さらに登って行く。頭上を覆っていた樹林が明るくなると、青空が広がっていた。今日は天気予報通り快晴である。
七合目から10分余り登ったところに、ロープウェイ山頂駅舎の分岐があった。大きな看板で、「ここから10分、終了時間は16時30分」と書かれていた。
この分岐から少し行くと大きな建物の前に着いた。そこには黒沢口七合目という看板が下がってした。ここが本当の七合目なのだ。では、さっきのはいったいナンダッタのだ…。
この建物の右を抜けて行くと石段があって、その上に鳥居と社が見える。「開山覚明行場跡覚明社」というのだ。そのすぐ先で沢を渡るのだが、川底は岩盤で注連縄が張られていた。ここが行場のようである。
急な階段道を登って行く。深い針葉樹林の中に入ると、苔むした大きな岩がたくさんあった。15ほど急な登りを続けると新しい木の階段があって、このすぐ先で視界が開けた。振り返ると青い山並みが見える。これが中央アルプスであった。経ヶ岳と木曽駒の間に見えるのは甲斐駒だ。
このあたりから道には岩がゴロゴロするようになって、快適な木道のような階段は終わってしまった。でも、鬱蒼とした針葉樹林からは抜出して、頭上には青空が広がっている。振り返ると中央アルプスの眺め。展望が開けるとウキウキしてしまうのだ。
八合目の女人堂に着いたのは8時35分である。行く手には御嶽山の岩峰が見える。すごい眺めである。ここから北に眼を転じると、乗鞍岳とそのすぐ右奥に穂高が見えた。
絶景である。
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