甲信越の山百選 
ままこだけ

標高 2859m
摩利支天乗越→20分→飛騨側山頂→30分→継子岳山頂→35分→三ノ池鞍部→30分→三ノ池避難小屋→1:15→女人堂→35分→七合目→40分→六合目登山口

継子岳へは四ノ池を囲む外輪山を縦走してゆく。その入口の五ノ池小屋の後ろに飛騨側山頂があった。まったく山頂らしからぬ山頂だった。継子岳から女人堂まではとんでもなく険しい道で、すごく長く感じた。
継子岳

 摩利支天乗越から継子岳へ
摩利支天乗越から下る


五の池小屋に下る


継子岳への道


継子岳山頂

BACK 御嶽山 摩利支天山

2010年9月14日

展望台からすぐに摩利支天乗越に戻って、ここから急な岩の斜面を下って行く。ところが下に見える五ノ池小屋とは
90度違う方向に下って行く。道を間違えたかと心配になってしまったが、途中で左にターンして小屋に向かって下るようになった。よかった。
急な岩礫の尾根をどんどん下って行くと、尾根の右に三ノ池が見えてきた。高い外輪山に囲まれていて、池水はあざやかなセルリアンブルーである。
霧がかかったり晴れたりする中を下って行くと、五ノ池小屋が近づいてくる。この小屋の前には窪地があって、そこに小さな池があった。この池の標識はないのだが、これが五ノ池なんだろうか。

尾根の平坦地に着いて、小屋を左に見て少し行くと、石仏や石碑がたくさんたつ広場に着いた。ここが飛騨側山頂であった。信州側の山頂剣ヶ峰に対峙する山頂なのですごいピークを想像していたのだが、とても「山頂」とは思えない…。
ここから砂礫の尾根を緩やかに登って行く。右下には火口原が広がっていて、その中に小さな流れが見える。これが四ノ池である。四ノ池を外輪山が囲んでいるのだが、その最高点が継子岳山頂なのだ。私はこの外輪山をほぼ一周して、三ノ池避難小屋に下るつもりである。
砂礫の尾根には緑のロープが張ってあって、「コマクサ群落、立入禁止」の標識がたっていた。もう9月半ばなのでコマクサを見ることはできなかった。ハイマツや砂礫の尾根を緩やかに登って行くと、平たい岩に覆われた道になった。岩が平たく割れるのだ。このあたりではこの平たい岩が針のようにつきたっている。自然にこうなったのか、修験者がわざとこうしたのか、不思議な眺めである。
ようやく山頂が見えてきた。まっ青な空に白い入道雲が湧き上がっている。でも、山頂に着いたら雲の中で、白く霞んでしまった。



 継子岳から女人堂経由で下山
コマクサ群落地の標識がたっている


四の池から流れる沢を渡る


三の池避難小屋


急な階段を下る


岩場をトラバースする


女人堂から御嶽山を振り返る


山頂から岩礫の尾根を下って行くと、すぐに岩を積み上げた岩室があった。ガラガラの岩屑の中をペンキ印に従って下って行くと、鞍部の向うには砂地の三角峰が見える。名前のあるピークなのだろうか。鞍部に着くと、またコマクサ群落地の標識がたっていた。花が咲いている時期に訪れたと思った。砂礫の尾根を登り返して山頂に着くと、そこは黒い岩の重なりで、石碑や祠が置かれていた。でも、山名等の標識はなかった。
山頂の先はすさまじい岩場の急下降であった。ここまで緩やかな尾根を歩いてきたのに、最後はとんでもなく険しい岩場を下るのだ。

岩に書かれたペンキ印に従ってどんどん下って行く。下には火口原が湿原となって広がっているのが見える。この火口原は、水がたまっていないのだが四の池なのだ。
ようやく火口原の畔まで下ると、流れを徒渉するのだった。火口原に集まった水がここから流れ出ているのだ。この流れがなかったら池になっているのだろうと思う。振り返ると外輪山の眺めがすばらしくきれいであった。
ハイマツの中にジグザグに続く道を登って、ピークに着くと、五ノ池・三ノ池の分岐という標識があった。ここは三ノ池の外輪山の一郭で、これから外輪山を縦走して三ノ池避難小屋に向かうのだ。
右下には緑の湖面の三ノ池が広がっていて、その上には鋭い岩峰が聳えている。すばらしい眺めだ。
岩屑の尾根を急下降して小屋の前に着く。指導標と社があった。小屋に入ってみようと思ったが、戸は開かなかった。

小屋から岩屑の急斜面を下って、そして沢の流れを渡る。この先はハイマツの急斜面につけられたトラバース道をひたすら歩いて行くのだ。緩やかな下りのトラバースだと思っていたら、とんでもなく険しかった。
突然、丸太を組んだ梯子が現われ、梯子はジグザグにいくつも連なっているのだ。これを下り切ると、巨岩が累々とする涸れ沢に着く。この累々とする巨岩を越えて涸れ沢を横切るのだ。

涸れ沢を越えてほっとしたのだが、少し行くと再び涸れ沢が現われた。急下降して涸れ沢に下って、大きな岩に埋まった沢をトラバースをして越える。このアップダウンはすごくきつかった。
さらにトラバース道は続くのだが、柱状節理の岩壁の下を通ったり、絶壁につけられた桟を歩いたりするのだ。
ようやくハイマツの緩やかな尾根を行くようになって、尾根を回り込んだら八合目の女人堂の前に着いた。
155分になっていた。ここで休憩した。剣ヶ峰の岩峰、その右に少し離れて継子岳、すばらしい眺めである。これらの山をすべて歩いたと思うと大満足である。
あとは、今朝登ってきた道を引き返すだけである。
最初は溝の中に岩がゴツゴツする道だが、七合目を過ぎると木道の階段になって歩きやすくなる。登山口の車の前に戻ったのは1617分であった。すごく疲れた。


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