BACK 御嶽山 摩利支天山
2010年9月14日
展望台からすぐに摩利支天乗越に戻って、ここから急な岩の斜面を下って行く。ところが下に見える五ノ池小屋とは90度違う方向に下って行く。道を間違えたかと心配になってしまったが、途中で左にターンして小屋に向かって下るようになった。よかった。
急な岩礫の尾根をどんどん下って行くと、尾根の右に三ノ池が見えてきた。高い外輪山に囲まれていて、池水はあざやかなセルリアンブルーである。
霧がかかったり晴れたりする中を下って行くと、五ノ池小屋が近づいてくる。この小屋の前には窪地があって、そこに小さな池があった。この池の標識はないのだが、これが五ノ池なんだろうか。
尾根の平坦地に着いて、小屋を左に見て少し行くと、石仏や石碑がたくさんたつ広場に着いた。ここが飛騨側山頂であった。信州側の山頂剣ヶ峰に対峙する山頂なのですごいピークを想像していたのだが、とても「山頂」とは思えない…。
ここから砂礫の尾根を緩やかに登って行く。右下には火口原が広がっていて、その中に小さな流れが見える。これが四ノ池である。四ノ池を外輪山が囲んでいるのだが、その最高点が継子岳山頂なのだ。私はこの外輪山をほぼ一周して、三ノ池避難小屋に下るつもりである。
砂礫の尾根には緑のロープが張ってあって、「コマクサ群落、立入禁止」の標識がたっていた。もう9月半ばなのでコマクサを見ることはできなかった。ハイマツや砂礫の尾根を緩やかに登って行くと、平たい岩に覆われた道になった。岩が平たく割れるのだ。このあたりではこの平たい岩が針のようにつきたっている。自然にこうなったのか、修験者がわざとこうしたのか、不思議な眺めである。
ようやく山頂が見えてきた。まっ青な空に白い入道雲が湧き上がっている。でも、山頂に着いたら雲の中で、白く霞んでしまった。
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