BACK 笠ヶ岳
2006年10月14日
昨日は登山口の近くに道の駅があったので、そこに車を停めて寝た。朝6時に道の駅を出発。登山口までは10km足らずである。
カーナビに従って走っていったのだが、登山道の標識が見つからない。ガイドブックを読み直して斑尾山登山口というバス停を探した。
バス停の前に登山口の案内があったので、それに従って農道のような道に入ったがすぐに通れないような細い道になってしまった。引き返して県道脇の空き地に車を停めて、バス停から歩くことにした。
即心院というお寺を右に見て、真っ直ぐに行くと樹林の中に入る。暗い杉林の中を行くと再び林道に出た。見たことがあると思ったら、さっき私がカーナビで来た道であった。この舗装された道を行くとようやく登山道の標識があった。林道から離れて登山道に入る。
10分ほど行くと両側から沢の流れの音が聞こえてきて、再び林道に出る。そこがガイドブックにある「分水場」であった。沢の流れがここで二つに分かれていて、私はその二つの沢の間を登ってきたのだった。。
林道を横切って再び登山道を行く。初めは暗い檜の林の中を行くが、やがて広葉樹が混じるようになって明るい道になる。何度も林道を横切るのだが、これは最初の林道が九十九折れでここまで通じているようなのだ。車でかなり上まで入れるみたいである。でも、それでは歩くところがなくなってしまうけど…。
最後に林道を横切るところには「信越トレイル」の看板がたっていた。これは斑尾山から信越国境を北に向かって続く道なのだ。こういう自然歩道の案内を見ると、つい歩いて見たくなる(ここまで車で入れるということである)。
林道を横切ったところから本格的な登りになる。ダケカンバの白い林の中を15分ほどの登ると釜石山の山頂に着いた。樹林の中で展望はないのだが、そこには展望台と書かれたプレートがあって、方向指示盤もある。それによるとここからは野尻湖も見えるらしいのだが、見回しても樹林に囲まれていて、なにも見ることはできなかった。
きれいな紅葉の林の中を行くと急な登りになってピークに着く。ガイドブックにある石原山だと思ったのだが、そこには何の標識もなかった。
今の時期の山は紅葉がきれいでうれしくなってしまう。登るにつれて道の紅葉は益々色鮮やかである。
釜石山から50分、露岩を急登すると大明神岳であった。
ここからの眺めはすばらしい。野尻湖が広がっていて其の向こうに3つの山が見える。一番右が妙高山、真ん中が黒姫山で、その左が飯縄山である。
休憩しながら地図をみていてわかったのだが、斑尾山は新潟県と長野県の県境にあるのだ。私はいつのまにか長野県の北端まできていたのである。
景色は見飽きることがないが、とりあえず斑尾山の山頂を目指すことにした。行く手に見える紅葉に覆われた山が斑尾山で、大明神岳からは10分の行程である。
途中の紅葉は一段ときれいなだった。
山頂に着くと樹林の中に古い石の祠があった。祠の前に「斑尾山の山は十三体」という説明があった。薬師様が十二体に決まっているというの初めてしった。ただ薬師如来の眷属は十二体で十二支を司っているからそうなのかもしれない。その眷属で有名な仏像は奈良新薬師寺のバサラ大将がある。
この石の祠から一段上がった広場に三角点があった。指導標と信越トレイルの説明板もたっている。
山頂で休憩しようと思っていたのだが、林の中で何も見えないので展望の大明神岳まで戻って休むことにした。
早々に引き返す。
明るい大明神からの眺めは本当にすばらしい。そこには老夫婦が休憩していて、彼らがいうにはここから北アルプスの山並みも一望できるのだそうだ。でも今日は霞んでしまっていて遠くの山々は見えない。残念だ。
来た道を引き返す。目の覚めるような紅葉を楽しみながらどんどん下った。
登山口に戻ったのは10時少し前である。
これなら今日のうちに湯の丸山に登れそうである。
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即心院の横を行く

林道から右に入る

植林の間を行く

一度林道に出る

釜石山に着く

紅葉の中を登る

大明神岳

山頂直下の祠

斑尾山山頂
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