日本二百名山 
はりのきだけ 2821m

れんげだけ 2799m
扇沢→1:00→大沢小屋→3:00→針ノ木峠→1:00→針ノ木岳山頂→30分→針ノ木峠→1:00→蓮華岳山頂→40分→針ノ木峠→1:30→大沢小屋→40分→扇沢

日本三大雪渓のひとつ針ノ木雪渓を登って針ノ木峠へ。峠の東西に聳える針ノ木岳と蓮華岳を往復するのだ。山頂からは立山連峰と、眼下に黒部湖を展望することができる。絶景の山旅である。
蓮華岳で逢った雷鳥

 扇沢から針ノ木峠へ 2005年8月の登山記録


ここが扇沢の登山口


扇沢駅にあった


登山口から仰ぐ


大沢小屋


雪渓が見えてきた


大雪渓を登る


針ノ木峠

BACK 美ヶ原


2001年7
29

今日の行程は長い。
針の木の大雪渓を登って針の木峠まで行って、そこから東西に聳えている「針ノ木岳」と「蓮華岳」を往復するのだ。時間的には11時間ほどかかりそうだ。
明るくなったらすぐに出発しようと思っていたのだが、なんか頭がすっきりしない。昨日の夜中、1時半頃に目を覚ましてしまって、それから3時まで星をみながらウィスキーを飲んでいた。これで睡眠不足のうえ、酔いも残っているようなのだ。
扇沢バスセンターで水を補給して、登山口向かう。
しばらくは舗装道路に沿って、これをなんどか横断しながら歩いて行く。
大きな広場に着くと、そこからようやく山道になる。
その広場の登山道入り口から、高い山並みが見えた。あれが針ノ木だろうか。今日は天気もよくて、山がすばらしくきれいだ。
林の中を沢に沿って登って行く。どうも調子がよくない。足が重いのだ。
途中に湧き水があった。冷たい水が勢いよく湧き出している。ここで休憩。
水をたくさん飲んでしまった。そうしたら、なんか調子が良くなってきた。どうも朝、水分の補給が足りなかったようだ。私は、山では喉が渇いたら水をどんどん飲んでしまう。水を飲むとバテるという話があるが、これはウソだと思っている。喉が渇いて、水を飲まずに我慢するほうが、よっぽどバテる原因になると思っている。
大沢小屋に着いたのは6時半。この小屋の前の岩にレリーフがあって、そこに木暮氏の「山を想えば人恋し、人を思えば山恋し」の文が刻まれていた。
この小屋から雪渓はすぐだと思っていたら、40分もかかった。
いよいよ針ノ木大雪渓を登る。
白馬大雪渓、飯豊の石転び大雪渓、そしてこの針ノ木を日本三大雪渓というのだ。
この雪渓登りに備えて軽アイゼンを持ってきたが、登りではアイゼンはつけない。
ゆっくりと登って行く。
思ったより雪渓は短くて、あっさりと通過できた。でも最後は傾斜がすごくきつかった。とは言え、この5月に登った毛勝山の登りに比べたらまるで簡単。
雪渓が終わると、すさまじく急な登りが待っていた。そこをジグザグに登って行く。
ようやく針ノ木峠に着いたのは10時少し過ぎた頃であった。ここには針ノ木小屋があって、たくさんの登山者が休憩していた。
針の木峠ではすばらしい展望が待っていた。北アルプスが一望できるのだ。
真っ正面に槍ケ岳が見える。その横に連なっているのは穂高の吊尾根。
この槍ケ岳から左に鷲羽岳、黒岳。そして赤茶けた赤牛岳が続いている。
黒岳から手前に連なっているのは野口五郎岳。私はこの山並みのすべてを歩いている。なつかしい。
ともかく天気は快晴で、アルプスがくっきりと見える。来てよかった。



 針ノ木岳蓮華岳を往復して下山
針ノ木岳への登り


針ノ木岳山頂


蓮華岳への道


蓮華岳への登り


蓮華岳山頂


蓮華岳山頂から引き返す


針ノ木小屋に戻った


まず針ノ木岳に登る。

小屋の前からはすさまじく急な登りである。でも、すぐに傾斜は緩まって、砂礫の斜面をトラバースするように登って行く。1時間ほどの登りで針ノ木岳山頂に着いた。
山頂からはきれいな緑の水を湛えた黒部湖が見えた。そしてその向こうには立山の山並みが見える。
立山の右に鋸のような山が見える。山頂には雲がかかっているが、これは剣岳だと思う。すばらしい展望だ。
そしてさらに目を右に転じると、白馬岳の山頂が見え、その横に鹿島槍ケ岳、爺ガ岳も見えた。
あまりのんびりもできなくてすぐに下山。
針ノ木峠に降りてきたのは12時少し前。ここで昼食をとった。コンビニで買った牛丼を食べたのだが、冷えてまずいだろうと思っていたのがが、意外とうまかった。
蓮華岳に向かって12時半に出発。
山頂まで1時間の登りなのだが、30分も歩くとピークが見えてきた。時間的におかしいと思ったら、やっぱり山頂ではなくて、そこからは平らな稜線が続いていた。
しばらくこの傾斜のない道を歩いて行くと、道の両脇にはコマクサが群落をつくっていた。今は本当に花の季節なんだと思う。
行く手に祠らしい影が見えてきて、そこに向かって少しだけ登ると山頂の一角に着く。
ここでは雷鳥の親子に会った。
雷鳥は本当に人を恐がることがなくて、悠々と餌をついばんでいた。その周りを雛がチョコチョコと走り回っている。かわいい。
蓮華岳山頂の三角点に着く。
雲が湧きあがってきていて、景色はあまりはっきりしない。やっぱり午後になると水蒸気が大気中に溶け込んでくるのか、遠くの景色は霞んでしまうのだ。針ノ木峠に着いたときは、はっきり見えた野口五郎岳や赤牛岳が、今は青い影でしか見えない。
1350分に下山開始して針ノ木峠には230分に着いた。
ずいぶん遅くなってしまった。明るいうちに登山口に着けるかどうか心配であったが、指導標に書かれている所要時間を見ると、大沢小屋まで1時間30分、そこから扇沢まで45分とあった。これなら17時までに帰れそうである。助かったと思った。
大急ぎで下り始める。
最初はほとんど垂直な斜面をジグザグに下る。ちょっと緊張する。
30分で雪渓に着いた。ここで持参した軽アイゼンをつける。雪渓は20分で下りきった。そこから大沢小屋まではけっこう時間がかかった。大沢小屋に着いたのは4時少し前。
小屋で少し休憩して、それから扇沢をめざす。
扇沢に着いたのは1635分であった。なんとか計画どおりの山行を終えることができた。でも、本当は針の木峠で1泊してゆっくりした気分で登るべきかもしれない。
扇沢から車を走らせていくと、「大町市民浴場」の看板を見つけた。せっかくなので温泉に入って行くことにした。市外の人の入浴料は300円であった。
あとは小山に向かって、250kmほどの距離を走るだけである。


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