私の近畿の山百選
おいしがみね

標高 870m
小川の宮→20分→南忠橋→20分→大観寺→30分→立岩不動→1:10→笠石→20分→生石ヶ峰山頂→10分→生石神社→30分→旧札立峠→30分→一本松→40分→小川の宮

生石ヶ峰は東西2kmにおよぶ広大なススキ原が広がる高原である。なだらかな山容なのだが、山頂にあるのは一等三角点である。山頂直下の生石神社は立岩という巨大な岩壁の下に祀られる神社であった。
展望台から仰ぐ生石ヶ峰山頂

 登山口から立岩不動へ
小川宮バス停


南忠橋


お堂があった


大観寺に着いた


シラカシの巨木があった


これが立岩かと間違えた


BACK 矢筈岳

2009年5月20日

矢筈岳から下山してきたのだが、今日は生石ヶ峰にも登るのだ。カーナビをセットしたら登山口までは
60kmもあった。1時間半ほどかかりそうである。
登山口の小川の宮に着くと、公衆トイレのすぐ傍に駐車場があったのでここに停めた。身支度をして歩き出したら、この駐車場は契約駐車場で、一般の人は停めてはいけないと注意書があった。あわてて車を動かしたが、さて停めるところがない。ウロウロしてたら、県道の道端の自販機の横に空き地があったのでここに停めた。
小川宮という神社があって、そのすぐ先にバス停がある。そこには生石ヶ峰登山道のイラストマップがたっていた。
車道を歩いて行く。この小川宮から生石ヶ峰への道はハイキングコースとしてきっちり整備されていて、分岐には必ず指導標がたっていて迷うことはないのだ。
でも、まずは車道歩きが続く。町並みから外れて5分ほど行くと車道が左右に分岐している。でも、ちゃんと指導標があって、ここは左の道を行くのだ。
家もなくなった一本道を歩いて行くと、行く手には高く山並みが連なっている。その一郭にアンテナ群がたつピークが見える。これが生石ヶ峰山頂だろうか。(違う。これは西オンジという峰なのだ)
山間の道をひたすら歩いて行くと道が左右に分かれて、右には橋がかかっている。それがガイドブックにある南忠橋であった。
この橋を渡るとすぐ左に登山道がある。石段を上ると、すぐ左に御堂が二つあった。照葉樹の中に広い道が続いている。でも、登って行くにつれて、道はえぐれた溝の中を行くようになった。ほとんど平坦な道を歩いてきたと思っていたのだが、振り返ってみたらけっこう急な登りになっていた。鬱蒼とした樹林の中を登って行って、行く手が明るくなったら、車道に飛び出した。

その車道の向こうにお寺があった。これが最初の目的地、大観寺であった。
境内に入って、本堂正面の階段に腰掛けて休憩した。今日はすごく暑いのだ。2リットルのポリタンを満タンにしてきてよかった。本堂には地獄図の額がかかっていて、境内には鐘楼と大きな銀杏の木が聳えていた。
大観寺から車道を上がって行く。道の右は開けていて、すごい山の急斜面に段々畑がつくられていて、民家がへばりつくように建っているのが見えた。
道端に「弘法大師の押し上げ石」という説明板がたっていた。ここから少し下ると大きな岩があって、その一部が丸くへこんでいる。これが石にめり込んだ弘法大師の手形だというのだが…。
この少し先で、車道から左の山道に入る。でも、すぐに行く手に道路のコンクリート壁が見えてきて、階段でこの車道に上り着く。この車道を横切って、杉林の中に続く林道を行く。鬱蒼とした植林帯を登って行くと、巨木が聳えたっていた。その横に説明板があって、「学術推薦樹 シラカシ」と書いてある。高さ35m、樹齢は350年だという。
山頂へはここで左折して山道を登るのだが、その前に立岩不動に寄って行くことにした。林道をまっすぐに歩いて行く。すごい急な上りになって、杉林の中をどんどん登って行くのだが、不動堂はない。あきらめて引き返したら、道の横に巨大な岩塔が聳え立っている。この巨岩の下に行くコンクリート道があるので、もしかしたらと行ってみた。岩塔の下に御堂があるのかと思ったら、通り過ぎてしまった。やっぱり違うのかと思いながらも、もう少し登って行くと、屏風のような岩壁があって、その下に御堂があった。これが立岩不動であった。御堂の中には石の不動尊が座していた。



 生石ヶ峰山頂へ
シロカシから山道に入る


国民宿舎があった


階段を登って「山の家おいし」へ


展望台がある


生石ヶ峰山頂


急いで引き返す。シロカシの巨木から山道を上って行く。植林の杉林と自然林を交互に通過して行く。ともかく急登の連続である。急斜面をジグザグに登って行くと、沢の流れの音が大きくなってきた。これが弘法大師の名付けた「竜王水」らしい。でも、林道に上り着くと、この竜王水は林道の側溝を流れているのものだった。

林道を横切ってさらに植林帯の急登が続く。道は溝になってえぐれていて、その中を登って行くのだ。だんだん荒れた感じになって、溝の道に倒木がいくつも横たわるようになった。こんな道で大丈夫なのかと心配になった。でも、すぐに指導標が現れて、左の斜面を登る。すごい急登になった。左に舗装された広場があって、そこから少し登ると、別荘らしい建物が見えてきた。
樹林から抜け出して舗装道に出ると、左に国民宿舎があった。でも、今は廃業しているようである。このすぐ先に山道の入口があった。杉林の中の階段を急登して、再び舗装道に出ると、そこはもう山頂の一郭であった。
階段を上って広い駐車場に着くと、生石高原という大きな看板がたっていた。そのすぐ先の建物が「山の家おいし」であった。ここまで登ってくる途中の指導標に「おいし山」と書かれたものがあって、美味しい山か?と思いながらやってきたのだが、ここで生石ヶ峰は「おいしがみね」と読むのだということがわかった。
山の家から緩やかに草原を登って行き、巨岩が重なるところに着いた。これが笠石で、岩の上には祠が祀ってあった。ついでなので、この巨岩に上がってみた。景色がすばらしくて、西の方にはアンテナ群が見えた。ここからかなり遠いので、あれが山頂でなくてよかった…と思った。
草原の中を緩やかに登って行く。途中に展望台があるので立ち寄った。そこからこの生石ヶ峰を見回した。すごい広がりでである。笠石の左に巨岩の舞台のようなものが見えた。これが火上げ岩のようである。東に一番高いピークが見える。これが山頂のようなので、これに向かって登って行った。緩やかに下ると十字路があって、左に行くと、山頂を捲いて生石神社に向かうのだ。私は直進して山頂を目指す。
山頂に向かっては一直線の道が続いている。これを登って、ようやく山頂かと思ったら、ちょっとした平坦地で、その奥に本当の山頂が聳えていた。
山頂に着いたのは1440分である。
四方を眺めると、霞んではっきりしないのだが、西の方には海が見えた。紀伊水道である。淡路島も見えるというのだが、はっきりしない。東には護摩壇山や奥高野の山並みが見えるはずだが、どれがそれなのかよくわからなかった。
この山頂には山名の標識がなくて、真ん中に三角点があるだけなのだ。でも、それは一等三角点であった。



 生石神社から下山
山頂から緩やかに下る


生石神社


札立峠のお堂


車が見えてきた


景色に満足して、東に下って行く。すぐに
T字路に着くと指導標がたっていた。右が生石神社である。でも、この指導標には小川宮まで90分と書いてあった。今1455分である。この通りなら16時半には戻れることになるのだが、私のガイドブックでは2時間かかることになっている。どっちが本当なんだ…。
杉林の中を下って行くと、左に巨大な岩壁が聳えていた。すごい迫力である。このすぐ下を下って行くと神社の境内に着いた。
神社本殿の後ろには巨大な岩が聳えたっていた。さっき見た巨岩と同じ物ではないかと思う。神社の説明板を読むと、生石神社はオイシジンジャではなくてショウセキジンジャと読むのだ。西暦989年に、一夜にして高さ48mの立岩が出現たので、これを生石大明神として祀ったのだという。
参道からすぐに左の細い道を下って、舗装された林道に降り立つ。あとは林道を歩いて行く。15分ほど行くと右に下る山道があって、これをどんどん下って行った。5分ほど下って樹林から抜け出すと、畑の横を通って車道に出る。車道を少し行くと、右の少し奥に御堂があった。これが札立峠のお地蔵様である。御堂の中を覗くと二体の石仏が並んでいた。お地蔵様と不動明王であった。
このすぐ先で、左の山道を下る。杉の植林帯をどんどん下って行く。500mほど下って舗装道を横切り、さらに植林の中をジグザグに下る。道は深い溝状になってすごく歩きにくい。
よやく樹林から抜け出して、民家の間の細い道に出た。展望が開けて生石ヶ峰がきれいに見える。
指導標に従って左の細いコンクリート道に入る。鬱蒼とした樹林の中をひたすら下って、ようやく車道に出た。これは登りで通った道であった。本当は小川宮のすぐ近くに下るはずだが、どこかで道を間違えたらしい。
車道をひたすら歩いて、車の前に戻ったのは16時半であった。山頂直下の指導標の90分という時間は正しかった。でも、疲れた。


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