関西の登山
みせんさん

標高 664m
登山口→45分→於成神社→30分→弥仙山頂→50分→回遊コース分岐→40分→登山口

弥仙山は丹波の槍ヶ岳と呼ばれる鋭い三角峰なのだ。登山道には大本教開祖の修行地という標識が多いが、昔は修験道の行場の山だったのだ。
弥仙山

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2007年6月11日

さて、時間はまだ
10時半なので、これから弥仙山に登ろうと思う。
長老ヶ岳から一旦南下して綾部を経由してそれから北上するのだ。綾部といったら大本教の地である。私は綾部を通るとすぐに高橋和己の「邪宗門」という小説を思い出してしまうのだ。この小説では大本教をモデルにしているのだが、実際にこの新興宗教は国家の大弾圧にあっているのだ。
車を走らせて行くと、行く手に鋭い三角峰が見えてきた。これが弥仙山のようだ。この山は「丹波の槍ヶ岳」とか「丹波富士」とも呼ばれる秀峰なのだ。こうしたきれいな山容を見ると、期待にワクワクしてしまうのだ。
この山も周遊することができる。登山口から左の道を登って弥仙山に至り、山頂からは寺町に下る尾根道を辿って、途中から「回遊コース」に入って登山口に戻ってくつもりだ。
出発は1150分である。青空が広がっていて日差しは強い。
分岐には石仏と「登拝霊峰六根清浄」と刻まれた石柱がたっていた。車道を歩いて行くとすぐに石の鳥居が立つ水分神社に着いた。古い石段を登って本殿の前に出る。趣きのある神社である。本殿の左には「弥仙山礼拝所」と刻まれた石碑があったが、深い樹林に囲まれて山を見ることはまったくできない。社殿の裏から車道に戻って、渓流に沿って少し登ると再び石の鳥居がたっていた。ここで車道を離れて登山道に入る。ここにも近畿自然歩道の指導標がたっていて、弥仙山まで2.1kmと書かれていた。意外と近い。
沢を渡って急登する。深い樹林の中の登りが続き、所々で登山口からの距離を刻んだ石柱を見る。山頂までの距離の目安になる。
杉林に入ったり自然林に入ったりして登って行くと、道の左に下って行く道があって、そこには注連縄が張られている。「大本開祖修行の滝」という標識がたっている。私は滝が好きなので寄って行くことにした。
緩やかに下ると薄暗い樹林の中に滝があった。滝はそんなに大きなものではないのだが、三段になって落ちている。右には巨岩が重なっていて、そこには小さな鳥居と石仏が二体置かれている。いかにも修行の地といった感じだ。
この滝から5分ほど登ると、右に於成寺古跡という標識があった。とても寺院があったところとは思えない山の斜面なのだが、その標識の下には小さな石仏があった。
ここから古い石段の登りになった。すさまじく急な登りで、石段は崩れかけているので慎重に登って行かなければいけなかった。

石段を登りきると色鮮やかな朱の鳥居が左にたっていて、その奥に神社の社殿がある。これが於成神社で、登山道はこの神社の境内に入って行く。境内には「大本開祖御出修之地」という石碑がたっている。このあたりは大本教がらみの遺跡が多いのだ。
濃い緑の中を歩いて行く。山の斜面には巨岩が重なっていたりして、けっこうすごい。
杉林の中、斜面を斜めに登って行き、何度かターンしてようやく傾斜が緩やかになると、そこに「改心の道」という指導標のある分岐に着いた。すごい名前の道である。
ここから平坦な道をゆくとY字の分岐がある。右の道を緩やかに登るとすぐに神社の裏に出た。回り込んで正面に出るとこれが金峯神社で、ここが弥仙山山頂である。山頂に三角点はなかった。それにピークは神社の社殿が占めているので、山頂という感じがしない。
記念写真を撮ってすぐに下山を開始した。裏から登ってきたので、今度は神社の正面の石段を下った。すぐに鋭角に左折して平坦な道を行くと、登りのときに見たY字路に戻った。すぐに改心の道の分岐に着く。下山路はこの改心の道を行くのだ。
急な下りが続く。でも濃い緑の林が歩いていて気持ちがいい。
35分ほど森林浴を楽しみながら下ると、回遊コースの分岐に着いた。改心の道は尾根を直進して日置谷に下るのだが、私はここで右折して回遊コースを下る。
杉林を過ぎ、自然林の緑のトンネルを15分足らず歩くと林道に出た。
あとはこの林道をのんびり歩いて行くだけである。
登山口の車の前に戻ったのは1425分であった。

明日は大江山に登るつもりだ。途中、スーパーで買出しをして登山口に向かう。
大江山に向かって走って行くと、途中にキャンプ場や子供の遊戯施設があって、そこに駐車場があったのでここに車を停めて寝た。


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登山口


水分神社


鳥居をくぐって右に行く


大本教開祖修行の滝


於成神社


山腹には巨岩が


弥仙山山頂


改心の道の分岐


回遊コースの分岐





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