BACK 法師山
2009年5月18日
法師山登山口から車を走らせて行く。驚いたことに今朝来た道を引き返して行くのだ。そして、今朝通ったトンネルの向こうが登山口であった。トンネルの入口に登山口があるのかと思ったらそうではなくて、もう少し下るのだ。
登山道はコンクリート壁につけられた階段から始まる。
登山口に着いたのは11時26分、ガイドブックでは半作嶺と三ツ森山を縦走するように紹介しているのだが、時間がなかったら三ツ森山は省略してしまおうと思っていた。でも、これなら二つとも登ることはできそうである。
登山口からは半作嶺を仰ぎ見ることができるのだが、それは岩峰の連なる山であった。半作嶺は麓からは乙女の寝姿に見えるというので、たおやかな峰を想像していたのに大間違いであった。これはけっこう大変な登山になりそうである。
コンクリート壁につけられて階段を上って、樹林の中に入る。杉林の中の急な登りが始まる。登って行くと、斜面には大きな岩があちこちに見られるようになった。やっぱしとんでもない岩山のようである。
大きな岩の左を登って、ターンするとそこからは緩やかなトラバース道になった。これですぐに峠かと思ったら、けっこうこれが長い。突き出た尾根を回り込むようにして水平な道を歩いて行くと、三角の大きな岩の前に着く。この左を登って少し行くと、ようやく半作峠であった。峠にはお地蔵様が二体置かれていた。
この峠を左に行くと三の森山、右が半作嶺である。平坦な尾根道を行くがすぐに急な登りになった。壁のように聳える斜面を急登する。息を切らせて登って行くと、その途中に右に行く捲き道があった。そこにはテープがいくつか巻かれて、杉の幹にもペンキで矢印が書かれている。本当にこの捲き道を行っていいのだろうかと思いながらも行くと、すぐに尾根道に合流した。そこに標識があって、さっき真っ直ぐに登った先には半作嶺中継所があるということであった。
尾根道を登って行くと大きな岩の上に出て、そこからはロープで下るのだった。ここから険しい岩場が始まった。灌木の間を行くのだがすさまじく険しい道なのだ。
道は尾根の左側を行く。たぶん右は断崖なのだと思う。険しいトラバース道が続く。こちらもけっこう切れ落ちていて、恐る恐る道をたどるのだ。ロープにすがって登ったり下ったりする。峠から半作嶺山頂までは短い距離なのに所要50分という時間の意味がよくわかった。
最後にロープで岩場を登って展望が開けると、そこが半作嶺山頂であった。けっこう狭い山頂なのだが、なんとか腰を落ち着ける。
展望はすばらしくて、これから登る三つ森山へ続く稜線が一望できた。
この山頂には三等三角点があったが、見慣れた石柱ではなくて、水準点のようなものであった。
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