2009年晩秋山陰登山 
せんつうざん

標高 1142m
登山口→30分→金明水→船通山山頂→20分→烏帽子岩→35分→登山口

船通山は八岐大蛇伝説の山で、山頂には「天の叢雲の劔出顕之地」の石柱が立っている。そして、山頂直下にはイチイの古木があって、これは天然記念物に指定されているのだ。
林道の展望台から仰ぐ船通山

 登山口から船通山山頂へ
船通山登山口


キャンプ場に着いた


健脚コース・一般コースの分岐


天狗岩に着いた


金明水


イチイの木の説明板がある休憩ベンチ


船通山山頂

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2009年11月5日

次は船通山に登る
車を走らせて行くと、どんどん山の上に登って行って、道に雪が残っている。車道にさえ雪があるんだったら、山の上はどうなってしまうんだと心配になったのだが、峠を越えると雪はなくなった。
集落に入って行くと、船通山入り口の道路標識があった。これにしたがって細い山道に入る。どんどん山に向かって上って行く。途中、倒木があって道をふさいでいた。でも、これはなんとか自分でどかすことができた。船通山ってけっこう知られた山だと思うのだが、登る人はいないのだろうかと思った。
林道の途中に展望台があって、そこから船通山を眺めることができる。
さらに5分ほど走ると、東屋のあるりっぱな駐車場があった。ここで道は右にカーブしているのだが、そこに鎖で車止めした広い遊歩道がある。これが船通山の登山口である。
歩き始めたのは11時少し前である。
舗装された広い遊歩道を歩いて行く。傾斜も緩やかで、車道を歩いているような気分である。道には濡れた枯葉がいっぱい積もっていて、いかにも滑りやすそうだ。
最初は檜の林の中を行くが、すぐに明るい自然林になって、10分ほど登るとキャンプ場に着いた。広場にはけっこう雪が残っていて、この先が心配である。
キャンプ場のすぐ先に分岐があった。直進するのは健脚コースで1.1km 40分、右が一般コースで1.4km 50分と書いてある。私は健脚コースを登って、一般コースを下ってくるつもりだ。
雪が残る階段を登って行く。右手は深い谷である。キャンプ場から10分ほど登ると、道の左に小さな山小屋が見えてきた。避難小屋なのだ。中は狭くて、三方の壁にベンチが設けられている。
さらに長い階段道が続く。登って行くにつれて山腹には岩が多くなってくる。急な沢の流れを縫うように道は続いていて、岩場の登りが多くなる。巨岩の上にブナが根を張っていたりする。
急な沢をつめて行くと、行く手に巨大な岩峰がそびえ立っている。これが天狗岩であった。説明板がたっていて、それによると八岐大蛇(ヤマタノオロチ)はこの船通山にすんでいたのだという。素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇を退治してその尾から天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)を手にしたのがこの船通山なのだ。古来、この近くの磐座から天狗岩を仰ぎ見て、八岐大蛇の霊を鎮める祭祀が行われていたらしい。
登山道はこの天狗岩に向かって登って行くのだ。天狗岩の上に登る道が分岐するが、その道には雪が積もっているので止めにした。その分岐のすぐ先に金銘水があったが、水はすごく少なかった。ここにたつ指導標には頂上20分、イチイの木15分と書いてあった。
階段道をジグザグに上って行く。階段には雪が積もっているのだが、踏み跡がなかった。雪が降ってから、この山に登ったのは私が最初ということだ。
明るい斜面に出ると、そこにベンチがあって、イチイの木の説明板があった。船通山山頂付近にあるイチイの木は天然記念物に指定されているのだが、私にはイチイの木がどんな木なのかわからない。探したが、結局わからなかった。
ここから山頂までは5分である。
階段道を上って行くと、広い草原の山頂に着いた。山頂には石の鳥居とその奥に祠があって、さらに大きな石の棒のようなものがたっている。これは天叢雲剣を表しているようで、天叢雲剣出顕之地と刻まれていた。
山頂からは360度の展望で、方位盤もある。でも、イラストなので、山の特定ができなかった。山頂にあるのは三等三角点であった。



 烏帽子岩経由で下山
山頂から引き返す


烏帽子岩展望所


鮮やかな紅葉になった


登山口に戻った


下りは、まずイチイの木まで戻るのだ。説明板のたつところまできて、このベンチのすぐ傍に、ほとんど朽ちかけたような古木がうずくまっているのに気がついた。針葉樹で枝が垂れ下がるように広がっている。これが天然記念物のイチイの木であった。

ここから少し下ると、これはちゃんと上に向かって伸びるイチイの木があった。これも古木である。
イチイの木も見れたので、あとは一般コースを下るだけである。雪が心配であったが、一般コースはジグザグの階段道で傾斜はすごく緩やかである。雪は階段に積もっているので、階段を歩く限りは滑ることはない。よかった。
イチイの木から10分ほど下ると、ベンチが置かれる平坦地があった。そこからさらに下って、ふと見ると、岩峰がそびえ立っているのに気づいた。これが烏帽子岩であった。
紅葉の残る明るい林の中を下って行く。この頃には雪がほとんどなくなって、歩きやすくなった。
鮮やかな紅葉の尾根を下って行く。山の上は紅葉が半分以上散ってしまっていたのだが、このあたりはすごくきれいで今が盛りである。写真を撮りながら下って行った。
尾根から下って、山の斜面をトラバースするようにして行くと小さな沢を渡る。
そのすぐ先がキャンプ場であった。
キャンプ場からは広い遊歩道を駈けるようにして下った。
車の前に戻ったのは1245分である。


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