BACK 鯛ノ巣山
2009年11月5日
道の駅に停まっていた車は私の1台だけであった。
今日は3つの山に登るつもりなので、早めに行動開始。登山口に向かって車を走らせる。
最初に登る玉峰山は、麓から見上げると巨岩がいくつも見える岩峰である。しかも雪も見える。岩場の雪道になったらかなりきつい…、どうしようと思ってしまうのだ。
林道の終点にりっぱな駐車場があって、玉峰山森林公園の案内板がたっていた。ここには登山道のイラストマップが書かれている。私は雄滝から登って、帰りは岩場巡りをして雌滝をみて戻ってくるつもり。歩き始めたのは7時15分である。
登山口から道が二つある。雄滝をみて行きたいので右の道を行ったら、すぐに合流するのだった。7分ほど行くと、雄滝入口の標識がたっていた。沢の流れに向かって下って行くと、流れが何段もの滝をつくっているのが見えた。これかと思ったら、さらに道は石段で上に登って行くのだ。滝見台があって、その向こうに岩壁に間を一直線に流れ落ちる滝が見えてきた。
両側の絶壁がすごい迫力である。その間を流れ落ちる滝は、途中で少しだけ左に折れ曲がっている。いい滝だと思った。私は滝が大好きなのだ。
滝から急な階段道を上って登山道に戻る。その途中には、素戔嗚尊と刻まれた苔むした巨岩があった。さすがに「出雲の国」である。
登山道に合流して、鬱蒼とした杉林を行くと、大きな岩があって、「下バクチ岩」という標識がたっていた。バクチ岩というのは、前にもどこかで見たと思うのだが。
右には岩をかんで流れる沢、それに沿って登山道は続いている。急なところには丸太の階段が組んであって、遊歩道としてきちんと整備されているのだ。登って行くにつれて道には雪が見られるようになった。
下バクチ岩から10分ほど登ったところに小さな水場があった。さらに大きな杉が林立する中を階段を登って行くと、水場から5分ほどのところには上バクチ岩があった。
鬱蒼とした杉林の中の登りが続き、ようやく明るい自然林に出たのは歩き始めて45分ほどたってからであった。
急な階段を登ると、すぐに指導標がたつ分岐があった。ここには分岐の小さな広場を囲むように3つの指導標がたっていた。右に登ると山頂で、左に下るのは「遊歩道」となっている。私は山頂を往復して、ここから遊歩道を下るつもりなのだ。指導標には山頂まで30分と書いてあった。
急な階段を登って行くと、行く手には大きな岩がいくつも見える。5分ほど登ると大きな岩があって、これを越えた先には階段がつくられている。そそり立つ岩を階段で回り込むと、小窓岩という標識がたっていた。そそり立つ巨岩の間に隙間があって、そこに道が続いている。中は急な上りになっていて、岩につかまってこれを通過する。通り抜けたあと、振り返ると展望が広がっていた。
長い尾根を登って行くようになった。小窓岩から6分ほど歩いた尾根の上に屏風岩という標識がたっている。尾根の右に見える山腹に、岩壁が見えた。
道には笹が多くなって、これを登るとすぐにベンチの置かれた展望台があった。下に小さく集落が見える。でも、このベンチの先には巨岩がそそり立っていた。風岩という標識がたっている。巨岩の上は庇のように突き出ていて、その下を通過するのだ。でも、この巨岩の手前には岩が人の字に重なって隙間をつくっている。この間を風が通り抜けるから風岩なのかとも思った。
風岩を過ぎると、笹の上に雪が積もっている。でも、道は充分広くて、雪の笹をを掻き分ける必要ははなかったので助かった。
行く手に急な階段が長く伸びているのが見えてきた。いよいよ山頂に向かって急登するのだ。
これを登りきって山頂だ…と思ったら、さらに平坦な尾根が続いていて、これを100mほど行くと、行く手に松の木がたつピークが見えて来る。これが山頂であった。
山頂は細長くて、手前に三等三角点があって、その奥に山名の標識がたっていた。
北と南の展望が開けていて、山並みが重なって見える。でも、山の名前はよくわからないのだ。
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