2008年春山陽山陰登山
らかんざん

標高 1109m
板押峠→30分→学校林キャンプ場→10分→狼城→30分→羅漢山山頂→10分→小羅漢山→10分→羅漢山→20分→狼城→30分→板押峠

羅漢山は広島と山口の県境に聳える山である。山頂には雨量観測のレーダー塔がたっているのだが、展望はすばらしいのだ。でも、見える山々の名前はよくわからない。
小羅漢山頂から見る羅漢山

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2008年5月11日

大峯山の次は三倉岳に登るつもりでいたのだが、羅漢山をもらしていることに気がついた。この羅漢山は昨日泊まった道の駅のすぐ上にあったのだ。今朝来た道を引き返さなければいけない。

15kmほど走って道の駅に戻り、さらに5kmほど走ると登山口がある板押峠である。ところが、いくら走っても登山口らしきものがなくて、また引き返すことになった。ようやく正しい峠に着くと、そこは別荘地分譲の入口で、少し先に中国自然歩道の案内板がたっていた。この道は石見津和野路なのだという。本当はここから歩き始めたらいいのだろうが、舗装道が続いているので車を走らせて、羅漢山の指導標があるところに車を停めた。
歩き始めたが、急な舗装の道が続いていた。でも、すぐに舗装は崩れたような道になって、曲がりくねって登って行く。10分ほど歩いたところに板押峠1.0kmの指導標があって、そのすぐ先が東屋のたつ林道終点であった。四駆ならここまで来れたかもしれない。でも、ここからだと羅漢山まではわずか0.9kmなのだ。こんな短い距離だと登山としてつまらないではないか。
ようやく登山道に入ると、新緑の鮮やかな森を歩いて行く。気持のいい道だと思っていたら、すぐに檜林になってしまった。檜林が続くのかと思ったら、これは短くて、すぐに自然林に戻った。でも道には倒木が多くて、倒木をくぐったり捲いたりするところが多かった。
登山道に入ってから10分で右に赤い巨岩の重なりがあった。狼城という標識があるのだが、ガイドブックには男岩とかかれている。
赤い巨岩が不思議なひび割れをしているのだ。この巨岩を少し登ってみた。その奥にも岩の重なりが続いていて、展望が開けていた。
この先も倒木に悩まされながら歩いて行くと、道には笹薮が目立ち始めた。そして標識が二つたっていた。私の歩いて来た方向に「日南木屋峠」と書いてある。この日南木屋峠が狼城であった。そして、その先の標識には左が「憩いの広場」と書いてあった。
この標識のあとが大変だった。傾斜がきつくなって、すさまじい登りになった。しかも困ったことに道には背丈を越える笹薮が立ちはだかる。この笹を掻き分けての急登は本当にきつかった。ここまで比較的楽な道だったのが、一転して大変な登りになった。
笹藪との格闘が続く。登っても登っても傾斜はきつく、笹は覆いかぶさる。この急登は25分も続いた。
ようやく行く手にレーダードームが見えてきて、傾斜が緩まる。笹の背丈が低くなって、レーダードームの柵に突き当たる。その手前は階段になっていて、笹に隠れているのでつまづききそうになった。

柵を回りこむとしっかりした道に出た。この道は生山峠からくる道なのだ。
明るい頂稜を歩いて東屋がたつ山頂に着いたのは1140分であった。
展望の開けた山頂のまん中には二等三角点があった。その奥に露岩があるのだが、そこに立つ標識には「羅漢山の磁石岩」と書いてあった。強い磁力をもったかんらん岩で、方位磁石を狂わしてしまうのだという。この岩の上で磁石をだして方位を確認したが、確かに狂っていた。
東屋は展望台になっているので、上がってみた。中には方位盤があって、ここから見える山の名前が記されているのだが、私にはどれがどれなのかよくわからなかった。

少し休憩してから小羅漢山に向かった。明るい樹林の中を緩やかに下ると中国自然歩道の看板があって、そこから少し急な道を下って東屋の前に着いた。そこには不知火の杉があった。毎年野焼きをしても、不思議にこの杉は燃えることがないののだという
ここから少し下ると分岐があって、右に上ると小羅漢山である。階段を緩やかに登って行き、振り返ると羅漢山がすぐそばに大きくそびえていた。
すぐに山頂に着いた。東屋がたっていたが、山名の標識はなかった。
東屋からは北にそびえる山々が見えたが、なんという山なのかはわからない。
あとは引き返すだけである。山頂に戻ると登山者が3人ほどいた。この人たちは羅漢高原から登ってきたのだ。30分もかからずに登れるんだろうと思う。
レーダードームから笹薮の下りは、登りに比べたらそんなに大変ではなかった。どんどん走るようにして下って、車の前に戻ったのは13時ちょうどであった。
今日、三倉岳に登ってしまおうかと思いながら車を走らせて行くと、すごい岩峰の連なる山が見えてきた。これが三倉岳かと感動してしまう。こんなすばらしい山は、時間に追われて登るにはもったいなすぎる。明日、ゆっくり登ることにした。
登山口の公園に着いたのは14時頃で、あとはのんびり本を読んですごした。


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指導標のあるここから歩き始めた


東屋がある

檜林を行く


狼城からの眺め


倒木が道をふさいでいた


すさまじい笹藪の登りが続く


レーダードームを振り返る


羅漢山山頂


山頂と小羅漢の鞍部


小羅漢山山頂の東屋





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