BACK 窓ヶ山
2008年5月10日
天気予報の通り、夕方から雨になった。今日は朝からずうっと雨で、登山はあきらめるしかない。そのために、道の駅スパ羅漢に来たのだが、正解であった。11時巣少し前まで本を読んだり、パソコン入力をしたりして、それから温泉に入りに行った。800円とちょっと高いのだが、タオルを貸してくれる。露天風呂やサウナもあって、のんびりできる。二階には休憩所があって、温泉に飽きたらここでしばらくパソコン入力することもできた。最後にもう一度温泉に浸かって、出てきたのは16時過ぎであった。5時間以上も温泉にいた。
5月11日
明け方近くまで、駐車場で話し込んでいる若者たちがいてうるさかった。でも、雨は上がってくれた。登山ができる。
道の駅から30kmほど引き返して、大峯山に向かう。
登山口にはりっぱな駐車場があった。
指導標に従って駐車場の奥から歩き始めると、登山口休憩所があった。中には机と椅子が置かれていた。
さらに、少し上には足湯まであった。お湯は流れていなかったが。
すぐに車道に出てしまって、この急な車道を登って行く。このあたりは別荘地のようで、しゃれた山荘風の家が多かった。登山口駐車場の親切さに比べて、途中に指導標がないのでこの道でいいのか心配になってしまった。
林道の終点に古いコンクリートの水槽があって、登山口の標識があった。
鬱蒼とした檜の林に入る。5分ほど登って行くと2合目の標識があった。この先で道は階段になって傾斜が増す。檜林から抜け出して新緑の中を急登すると、道端にベンチが置かれていた。
再び檜の林に入って、5分ほど登ると五合目の標識があり、そこで道は右に曲がる。そこからは山の斜面を右からまわりこむようにして階段を急登する。途中に山頂まで30分の標識があった。よく見たら40分という字を消して30分にしてあった。40分くらいかかるかもしれないと思った。
鬱蒼とした檜林を登ると、行く手が明るくなって尾根の上に出た。尾根に着いたところで檜林から抜け出して、明るい緑の中を行くようになった。尾根に出たのだから傾斜が緩まるかと思ったら、やっぱり急登の連続であった。
登山道は鮮やかな新緑の中に真っ直ぐに続いていて、いかにも清清しいのだが、ずうっと階段の道が続いて、この階段の登りがすごくきつい。
でも、階段を縫うように続く踏み跡があることに気がついた。これを歩くことで階段の登りを免れる。階段を一段一段上がって行くのは本当につらいのだ。
ようやく傾斜が緩まったところに巨岩があって、その上に出ると展望の開けている。でも、雲の中で何も見えなかった。時間は8時半になっていた。
ここからほとんど平坦な道で、緑の中を5分ほど歩くとで三角点の前に着いた。尾根の合流点になっていて、左が西大峯縦走路なのだ。三角点があるところが山頂といってもいいのだが、樹林の中で展望はない。
ここから少し行くと樹林から飛び出して巨岩の上に出る。すぐに山頂かと思ったら、この先にも巨岩が聳え立っていてこれを越えなければいけないのだ。ピンクのツツジの花がきれに咲いていた。花はきれいなのだが、巨岩の間にはふたつの梯子があって、一つ目はまず下るのだ。岩にたてかけているだけで、ロープなどで固定されていない。倒れたらどうしようと心配してしまった。次に巨岩の間にかかった梯子を登って、ようやく山頂に着いた。
山頂は雲の中で展望はない。記念写真を撮ってすぐに三角点まで引き返そうとしたが、登ってきたのとは別の梯子がその右に見えた。どこに行く道なのか不思議に思った。(これはあとでわかった)
三角点に戻って、コーヒーを飲みながらガイドブックを読んだら、山頂の直下に東屋や祠があって、「廻り縁」というすごい断崖絶壁があるらしい。これは見ておかなくてはと山頂に引き返すと、岩場の手前に左に下って行く道があって、休憩小屋という標識もある。
この道を下って行く。かなり急な下りで、途中、赤いテープに従って右の踏み跡に入った。はっきりしない道で心配になったが、緩やかに登ってしっかりした道に合流した。これを右に上ると東屋があった。コンクリートのすごく古いものである。その奥に祠があった。
東屋から左に「廻り縁」への道がある。樹林の中を下って行くと、風穴というキレットがあって、その先は展望の巨岩の上であった。ここが廻り縁である。巨岩の上に出て、恐る恐る下を覗くと、目もくらむような絶壁である。下には新緑の森が広がっていて、そこに霧が流れて行く。足がすくむ景色なので、写真を撮ってすぐに引き返した。
東屋に引き返したところで考えた。祠の上が山頂のような気がする。ずいぶん遠回りしてここに来たような気がするので、ここから直接山頂に登る道があるのではないか。
祠の右に踏み跡があるので、これを辿るとすぐに梯子があった。これが、さっき山頂でみた梯子のようである。ところがこれが大変であった。縄梯子になっていて、すごく不安定なのだ。そしてかなり長い。崖につけられた縄梯子は濡れて滑りやすくなっていて、これなら遠回りしたほうがよかったと悔やんでしまったが、なんとか山頂に着いた。
山頂からは再び二つの梯子を下って、三角点に戻ったときはほっとした。少し下って、展望の岩に戻ると、霧が晴れて下に集落が見えた。
あとはひたすら下って、駐車場に戻ったのは9時42分であった。
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スパ羅漢
駐車場から指導標に従って歩き始める
ここが登山口
二合目
道端にベンチがあった
露岩の展望地、何も燃えなかった
三角点
大峯山山頂
廻り縁に着く
山頂への縄梯子 |