2008年晩秋山陰登山
みとくさん

標高 899m
観光駐車場→12分→登山事務所→25分→文殊堂→15分→投入堂(山頂)→15分→文殊堂→20分→登山事務所→12分→観光駐車場

これを登山と言っていいのかどうかわからない。どちらかというと国宝の投入堂を見物するための観光で、山頂に登るのではないのだ。でも、けっこう険しい岩場もあって、最近、滑落による死亡事故も起きているのだ。
投入堂

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2008年11月9日

今日はもう一つ、三徳山に登るのだ。この山へは直線にしたら
10kmもないのだが、すごい遠回りをするので45kmほども走らなければいけない。
一旦、鳥取に戻って、それから鹿野町に向かう。カーナビで見ると、本当にすごい遠回り。
三徳山というのは、登山というよりは国宝の投入堂を参拝することなのだ。
登山口には観光用の駐車場があるので、ここに車を停める。おなかがすいたので登山の前に車の中でラーメンをつくって食べていたら、出発は12時半頃になってしまった。駐車場から三仏寺の参道までは200mほど歩かなければいけなかった。
途中にイラストマップがあって、それによると往復で1時間半かかるらしい。ただ単に投入堂まで行くだけなのに…。
階段を上って受付所の前に着く。ここで400円払って、三仏寺の境内に入る。
石段を上って行くと、途中に正善院、輪光院の山門がある。これは帰りに寄ることにして、さらに石段を上ると広場に着いて、左に宝物殿があった。これも帰りの楽しみにして、さらに石段を上ると本堂に着く。でも、今、本堂は解体工事中で、プレハブの仮堂があるだけであった。
工事の本堂を横を抜けると登山事務所がある。

ここで200円払って輪袈裟と鈴を受け取る。これは帰りに返すのだ。
困ったことに最近滑落事故があったらしくて、一人で登山はしてはいけないことになっていた。これは警察の指導なのだそうだ。この先はだれかと一緒に登って行かなければいけないのだ。今日は日曜で登山者が多いので助かった。
事務所から石段を下ると大きな杉の木が二本たっていてその間に赤い門がつくられている。この赤い門をくぐって、それから赤い橋を渡る。この橋を宿入橋という。
急な登りが始まるとすぐに役行者の像があった。三仏寺は修験道の寺でもあるのだ。
御堂を左に見て上がって行くと、すさまじい急斜面が待ちかまえていた。ほとんど垂直に切り立った斜面には、木の根が網にように張り出していて、これにつかまって登るのだ。これが難所といわれる「カズラ坂」である。単なる参拝道を上るだけだとバカにしていたが、これは確かに登山だと痛感した。
観光客のおばさんたちもたくさん歩いていて、賑やかに話しながら登っていた。ようやく平坦な道になって杉の巨木の横を過ぎると、今度は露岩の急登であった。息つく暇もない。

これを登り切ると、すごい舞台作りの御堂がそびえ立っていた。これが文殊堂である。登山道はここで二つに分かれて一方通行になる。登りの道は文殊堂のたつ岩壁を鎖で登るのだ。ようやく文殊堂に登り着くと展望が広がる。
でも、その先は痩せた岩の尾根であった。これをバランスをとりながら通過して、鞍部に降り立つと行く手にはさっきの文殊堂と同じような御堂が見える。これが地蔵堂である。
樹林の中、露岩の道を登って地蔵堂に着く。
地蔵堂から少し露岩を登ると鐘楼があって、観光客の団体が次々と鐘を撞いていた。
鐘楼の先の岩場を過ぎて、露岩の痩せた尾根道を行く。ここが馬の背・牛の背なのだ。
これを通過すると、行く手には岩壁がそそり立っている。その断崖をくりぬいて御堂がたっている。これが観音堂である。この手前には目立たない小さな御堂がたっているのだが、国の重要文化財に指定されている「納経堂」なのだ。
観音堂の前に着くと、道は御堂の後に回り込んで、真っ暗な洞窟の中に入るのだ。本当に真っ暗で足下が見えない。恐る恐る歩いて洞窟から抜け出すと元結掛堂があった。
この御堂の前を通って岩壁を回り込むと、その向こうに投入堂が見えた。さすがに国宝だけあってすばらしい建造物である。投入堂の右に小さな御堂が見えるが、これは不動堂である。

観光客もたくさんいて、盛んに記念写真を撮っている。私も彼らに混じって何枚も写真を撮ってしまった。
投入堂のすぐ前まで登れるのかと思ったら、この先は通行止めなので、眺めるだけなのだ。

あとは登ってきた道を引き返す。けっこう岩場の連続なので、慎重に下らなければいけなくて、最後のかずら坂は本当にこわかった。
登山事務所で輪袈裟と鈴を返して、ほっとした。
あとは、宝物殿によって仏像を見た。この三仏寺は修験道のお寺なのだが、真言密教ではなくて天台密教なのだ。修験道の本尊は蔵王権現で、右足を高くあげて一本足で立つ独特の形である。
けっこう満足して駐車場に戻った。1450分になっていた。


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観光駐車場に停めた


宿入橋から門を振り返る


かずら坂を登る


露岩の急坂


文殊堂の鎖場を振り返る


地蔵堂


鐘撞堂


観音堂


投入堂、ここが終点

    三仏寺参拝




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