2009年晩秋山陰登山 
かながやせん

標高 1164m
山の駅→50分→登山口→25分→縦走路合流点→15分→金ヶ谷山山頂→40分→朝鍋鷲ヶ山→40分→野土路トンネル前→40分→山の駅

2005年の国体山岳競技の縦走コースは毛無山から金ヶ谷山・朝鍋鷲ヶ山に至るルートだったのだ。私は金ヶ谷山だけに登るつもりであったが、これを知って朝鍋鷲ヶ山まで縦走することにした。
登山道から仰ぐ金ヶ谷山

 登山口から金ヶ谷山山頂へ
山の駅の駐車場


倒木が道をふさいでいた


登山口に着いた


檜の混じる尾根を行く


縦走路合流点


山頂への登り


金ヶ谷山山頂

BACK 三平山

2009年11月7日

今日は三つの山に登るのだが、最後は金ヶ谷山である。カーナビをセットしたら意外と近かった。
10kmもないのだ。
長いトンネルを抜けて、下って行くと山の駅がある。道の駅とは違うのだが、ここに車を停めて身支度をした。山の駅から走ってきた道を少し引き返すと、金ヶ谷山入口という標識がある。ここから林道に入るのだ。この入口には標高630mという標識もたっていた。
この林道は私有のもので、無断で入ってはいけないという表示もあるのだが、歩いて行くぶんにはかまわないのだ。林道は鎖で閉鎖されているとガイドブックには書いてあるのだが、その前に大きな杉の木が倒れて道を塞いでいた。その先にも倒木があって、この林道の所有者はこの道を車で走る気はないらしい。
道の両側はけっこうきれいな紅葉の林である。山の駅から1.2km歩いたそのすぐ先に、へんな木彫が4体たっていた。素人の彫刻なのだが、埴輪のようにも見える。
杉の植林の中を行くようになって、前方に黄色の案内板が見えてきた。「水源林をつくる公団造林」という標識で、ここで道は左に折れる。そのさき、少し行くと左手が開けて後ろに山並が見える。これが金ヶ谷山の山並みなのだ。私は山頂に背を向けて歩いていることになる。
何度も振り返りながら歩いて行くと、新しい「水源林を造林する緑資源機構」という標識がたっている。公団から独立行政法人緑資源機構に変わったのだ。
ここで尾根を回り込むと、登山口の標識が立っていた。山の駅から歩き始めて45分たっていた。
ようやく登山道に入る。階段道を上って行くのだ。この階段の登りはすぐに終わって、緩やかに自然林の中を歩いて行く。登って行くにつれて紅葉が現れる。だいぶ散ってしまったようなのだが、それでも所々できれいな紅葉があるのだ。尾根は時々急な登りがあったりするが、全体としては緩やかなアップダウンである。
林の中に檜が混じっているのだが、この檜は植林ではなくて自然林なのだという。
登山口から20分ほど登ると、尾根の右に金ヶ谷山の山頂が見えてくる。なだらかな稜線をもつ山である。尾根はすばらしいブナの林になった。葉はほとんど落ちてしまっているので、明るいブナの尾根が続くのだ。
左に連なる稜線が見えていたので、これと合流するところが縦走路との合流点と思って登っていたのだが、その稜線ははるか下になってしまった。縦走路はどこなんだと思いながら、急な斜面を登って行くと、指導標が見えて来た。これが毛無山からの縦走路である。この道も私が登ってきたのと同じくらいの急な道であった。ともかくここから右に曲がって、山頂を目指して登って行く。ガイドブックには山頂まで15分と書かれている。
ブナ林の尾根を10分ほど緩やかに登って行くと、長い階段道が見えてきた。山頂へはこの急な階段を登るのだ。階段を登って行くと、右に曲がって、その先は地道の登りになる。
行く手が明るくなって、これで山頂…と思ったら、傾斜が緩まっただけで、緩やかな尾根がまだ続く。
笹を広く切り開いた道を100mほど行くと、ようやく金ヶ谷山山頂であった。金ヶ谷山とかかれ指導標がたっていて、その奥に三角点がある。二等三角点であった。山頂はピークを通過する登山道の途中といった感じで、しかも林に囲まれているので、山頂という感じではないのだ。



 朝鍋鷲ヶ山へ
朝鍋鷲ヶ山への道


鉄塔目指して登る


鉄塔の広場に着いた


朝鍋鷲ヶ山山頂


金ヶ谷山山頂は写真を撮って、そのまま通過してしまった。
この先は自然林が美しい縦走路で、ブナなどの林を眺めながら緩やかに下って行くのだ。
5分ほど行くと階段道が現れたが、段差が小さいので、ラクな下りであった。
ブナやナラの林の中を下って行くと、行く手に丸いピークが見えてくる。これが朝鍋鷲ヶ山だろうかと思いながら行く。ブナの回廊のような尾根を行き、緩やかに登って、ピークに着いたがなんの標識もなかった。
この先には送電線の鉄塔が二つ立つ、草原の山が見える。まさかこれが朝鍋鷲ヶ山かと思ったが、まさしくそうなのだ。名前から鋭いピークを予想していたのだ。

急な階段の下りになった。どんどん下って鞍部に着くと、笹原の間に続く道になる。登りになると、道の両側に虎縞のロープが張ってある。急な登りではないので、登山道から外れるなという意味らしい。傾斜が緩まると、左に送電線の鉄塔があった。
きれいな自然林の中を緩やかに登ると、行く手が明るくなって、平坦な広場に着いた。この広場の右に展望台が見える。これが朝鍋鷲ヶ山山頂であった。
鉄の櫓のような展望台の横には「感動の碑」という石碑があった。新しいもので、何が感動なんだと思ってしまったのだが、裏には第60回国民体育大会の山岳縦走コースのゴールがここだったと記されていた。感動の意味がわかった。
さっそく櫓に登ってみた。すぐ近くには草原の三平山が見える。展望図には、毛無山・鎌倉山・大山・烏ヶ山・皆ヶ山蒜山三座と山の名前が書いてある。烏ヶ山は登山禁止で登れなかったが、他は登ってきたのだ。中国百名山もあと後山を残すだけである。大満足の山頂であった。



 大ナラ経由で下山
砂利の林道を下る


舗装道に合流する


野土路トンネルの前に出る


山の駅に戻った


朝鍋鷲ヶ山からは、砂利道の林道を下るのだ。

紅葉を眺めながらどんどん下って行くと「朝鍋鷲ヶ山の大ブナ」という標識があった。この後ろにたしかにブナの木がある。でもそれほどの大木には思えなかった。
さらに下って行くと、今度は「朝鍋の大なら」という標識があった。大きく枝を伸ばした楢の木であった。
鮮やかな紅葉を眺めながらどんどん下って行くと、道は杉の植林の中に入る。けっこう大きく育った杉林であった。
山頂から
30分ほど下ったところで舗装道に合流する。これが旧県道で、この林道は鎖で閉鎖されていた。
曲がりくねった旧県道をどんどん下って行き、20分ほどで国道に出た。左にはトンネルの入口がある。ここにも通行止めの柵が置かれていた。
あとは国道を歩いて行くだけである。5分ほど行くと五段滝という標識がたっている。その方向を見ると、渓流が段をなして流れ落ちているのが見えた。
ここから10分ほど歩いて行くと、山の駅であった。車に戻ったのは15時半である。
予想より早く戻ることができた。今日は無理をして3つも登ったので、最後のこの山では帰りは暗くなるのではないかと思っていたのだ。よかった。
これで、大山の近くの山はすべて終了した。中国百名山で最後に残すのは後山だけになった。ここから岡山と兵庫の県境まで120kmほどを走らなければいけない。
カーナビをセットしたら、途中、津山市を通る。久しぶりの都会である。マクドもあるので、ネットでメールなどの確認もしなくては…。

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