私の近畿の山百選
ひなくらやま

標高 1047m
日名倉神社→30分→林道終点→30分→奥海越→45分→二の丸→10分→日名倉山山頂→5分→二の丸→40分分→奥海越→20分→林道終点→30分→日名倉神社

この山の良さはよくわからなかった。山頂にあるのが一等三角点というだけで、登山道は荒れていて楽しい登山ではなかった。一般的にはヘルピール公園から登るらいいのだが、それだと20分で登れてしまうのだ。
登山道から仰ぐ日名倉山

 林道終点へ
田んぼの空き地に車を停めた


林道は閉鎖されている


杉林の中を歩いて行く



林道終点

BACK 金ヶ谷山
BACK 宮本村

2009年11月8日

金ヶ谷山登山口から車を
40分ほど走らせて、志引峠を越える。ここにベルピール自然公園の入口があって、ここからなら日名倉山山頂へは20分ほどで登ることができるのだ。でも、私はちゃんと下から登るつもりだ。
千種の集落に入って、登山口のある日名倉神社をめざす。神社の前に来たが、その先にも、細いけれど舗装道は続いているので車を走らせた。田んぼの中を少し走ると、道は鹿よけの柵で塞がれている。少し引き返して、田んぼの空き地に車を停めた。
身支度を終えて歩き始めたのは813分である。
柵には鍵がかかっていなくて、車もここを通過することはできるのだ。でも、林道歩きは30分だけなので、ちゃんと歩くことにした。
鬱蒼とした杉林の中を歩いて行く。右には沢が谷をつくっていて、林道は山襞に沿うように曲がりくねって続いている。ふと下を見たら、サワガニがいた。
林道はコンクリートで固められているのだが、かなり細い道である。しかも所々に落石が転がっている。通れないというほどではないのだが、それでも、これを車で走ろうとは思わない。

柵から25分ほど歩いたところで、山頂まで3000米という標識を見つけた。この5分ほど先で道が壊れていて、大きな岩を敷いて補修してあるのだが、ちょっと車は通れそうもない。ここから5分ほど行ったところに「ちくさ100年希望の森林」という石柱があって、そのすぐ先が林道の終点であった。
山道に入るのだが、標識も指導標もなかった。



 奥海越へ
ちゃんと橋が架かっていた


姥ヶ懐付近


黒いネットに沿って行く


奥海越に着いた


左には大きな岩が累々とする沢が見えて、すぐにこの沢に流れ込む支流を渡る。ちゃんとした橋がかかっていた。道はかなり荒れているのだが、橋がかかっているくらいだから整備されているのかもしれない。(甘かった…)

沢の右側を歩いて行くと、すぐに二六00米の標識があった。この先は荒れた岩だらけの沢のすぐ横を歩いて行く。沢は洪水のあとなのか、倒木がいっぱいである。
姥ヶ懐という標識があったが、それが何をさしているのかよくわからなかった。
その先で道は沢の中に入って行く。その沢の中の道がよくわからない。ここまではっきりした道だったのに突然踏み跡も定かでなくなったので、道を間違えたのではないかと心配になって引き返した。でも、分岐する道はなかったので、沢の中を登って行った。大きな岩が累々としていて、倒木も多い。踏み跡ははっきりしないのだが、古い赤いテープがあるので、これを目印に沢を登って行く。最近沢が増水して道を流してしまったのかもしれない。

10分ほど沢の中を悪戦苦闘して登って、ようやく右側の斜面につけられた道に入る。沢に沿って、なぜか黒いネットの柵が続いている。このネットに沿って行くと、道は右にカーブしていって、鬱蒼とした植林の急斜面を登るようになった。これで山頂に登って行くのかと思ったら、再びネットの横に戻ってしまった。左の谷川の展望が開ける。行く手には伐採が終わった裸山が見えるようになって、傾斜はほとんど平坦になった。
山頂まで二千米の石柱があって、そこから5分ほどで平坦地に着くと、広い林道の字路であった。標識はないのだが、この林道を右に歩いて行く。
平坦な林道を歩いて行くと、左から上がってくる林道と合流する。その少し先には指導標がたくさん立つ山頂への登り口があった。ガイドブックでは「奥海越」というらしいのだが、その名前の標識はなかった。新しい「日名倉山登山口」標柱があって、その横には山頂まで1480米の石柱がたっていた。



 日名倉山山頂へ
奥海越からは檜林を行く


シャクナゲの群落があった


ススキが茫々


二の丸から見る日名倉山


ススキの急坂を登る


日名倉山山頂


ベルピール公園へ下る道、整備された広い道


ここから檜林の中を緩やかに登って行く。でも、すぐに急な斜面が立ちはだかる。これを登りきると色づき始めた自然林で、この先は紅葉の林かと期待したのだが、すぐにまた薄暗い植林の中に入ってしまった。

登り始めて17分ほどのところに山頂まで千米の標石があって、さらに5分ほど登るとシャクナゲの群落が現れる。今は11月なので、もちろん花は咲いていない。この先でようやく植林から抜け出した。
紅葉の美しい林が続く。明るい広い尾根を登って行くのだが、道にはけっこう倒木が多かった。

やがて道は背の高いススキのヤブに入って行く。ススキを掻き分けて歩いて行くと、山頂と思えるピークが見えてきた。あまり標高差はない。もう少しである。
道が緩やかに下り始めるところに「一の丸 四00米」という石柱があった。この山は城跡なのかと思ったが、これはたんなるピークの呼称のようである。
少し下って登り返す。この登りはススキの猛烈な薮こぎであった。ススキは背が高くて、その長い茎が道に覆い被さっていて、これを掻き分けて登るのは大変であった。
ようやくピークに着いたが、一面のススキのヤブであった。このススキの中に隠れるように二の丸の石柱があった。行く手には左が杉林、右が紅葉の山頂が見える。

二の丸からは大きく下る。
鞍部から登り返す。これもススキを掻き分けて登るのだが、二の丸の登りほどひどくはなかった。ようやく傾斜が緩まると、カラマツの巨木がたっている。そこから左にカーブして、少し行くとススキの原から抜け出して、広場に着く。ここが日名倉山山頂であった。
三角点を囲むように山名の標識が
3本もたっている。日名倉山三の丸という標識もあった。この左には祠がたっている。三角点は一等三角点であった。
この後ろの一段下がったところにはベンチが置かれているので、ここで休憩した。
カメラを持って山頂をブラブラすると、私が登ってきた方向とは逆の方にも道が続いている。この道の方が遙かにりっぱでしっかりした道である。この道を直進するとベルピール公園(入園料300円)となっていて、右に下る道に立つ指導標には、この先が登山口と書かれている。やっぱり、普通の登山者はこの道を上ってくるらしい。
今日はポッドにお湯を入れて持ってきた。おまけにコーヒーではなくレモンティを持ってきたのだ。これをお湯で溶かして飲むと、甘くてすごく美味しかった。これからはコーヒーでなく紅茶にすることにしよう。
休んでおたら、公園の方から老夫婦が登ってきたので、これを機会に下山を開始する。
一の丸のピークに着いたら家族3人がやってきた。小さな男の子がいる。あの荒れた沢道を上ってきたとは立派である。
来た道を引き返すだけなのでどんどん下って行く。あまり急なところはなかったので、走るようにして下ることができる。奥海越には25分ほどで着いてしまい、この先の荒れた沢がどうなるか心配だったが、下りでは意外とたいしたことなくて、車に戻ったのは125分、山頂からは1時間15分ほどで下ってしまった。早かった。
今日はあとはのんびりするのだ。千種の集落は意外と街で、コープもあるし、温泉の「エーガイヤちくさ」もあるのだ。道の駅千種までは5kmほどである。
今日は温泉でのんびりすることにした。


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