日本アルプス全山縦走 
太郎山 2372m
北ノ股岳
赤木岳 2622m
黒部五郎岳 2839m
薬師峠→25分→太郎平→10分→太郎山→1:50→北ノ股岳→45分→赤木岳→2:00→黒部五郎岳→1:40→黒部五郎小屋

以前、黒部五郎に登ったときは雨だったので、今回は晴れてほしいと思っていたのだが、テント場を出発したときは小雨であった。霧の中を黙々と歩いて行ったのだが、黒部五郎の山頂に着いたとき、霧があれよあれよというまに晴れてしまった。すばらしい展望が広がった。カールの底に下ったら紅葉が始まっていて、見上げる黒部五郎の絶壁もすばらしかった。
黒部五郎岳

 薬師峠から北ノ俣岳へ
雷鳥が散歩していた


太郎平小屋が見えてきた


薬師沢との分岐


太郎山山頂


北ノ股岳への道


北ノ股岳山頂


BACK 折立から薬師峠へ

2008922

今日は北ノ俣岳を越えて黒部五郎岳まで縦走するのだ。
出発は635分である。今日も天気はよくなくて、天気予報によると、夕方からは晴れるらしい。でも、今は時々小雨が降る状態である。今回の登山では、なんとしても晴れた日に黒部五郎岳を登りたいと思っている。前に黒部五郎岳に登ったときが豪雨の中で、どんな山かさっぱりわからなかったのだ。そのために晴れる日を待ってやってきたのに、結局また雨の日に登ることになってしまいそうだ。夕方に晴れるんだったら、出発を9時くらいにしてしまおうかとも思ったが、そうもいかない。残念だ。
薄く霧がかかる中、木道を歩いて行くと、雷鳥が木道の上をヒョコヒョコ歩いていた。かわいい。
何も見えない中を20分ほど歩くと、霧の中に太郎平小屋が浮かび上がる。ここまで来たら雨が激しくなった。テント場からは雨具なしで歩いてきたのだが、やっぱり雨具を着るしかないようだ。小屋の前で雨具に着替えた。

小屋から木道を緩やかに登って行くとすぐに薬師沢との分岐があった。高天原はまだ行ったことがないので、いつか花のきれいなときに行ってみたいと思っている。
木道を5分あまり登ると、太郎山山頂への分岐があった。もちろん寄って行く。
ハイマツの中にケルンがあって、そこが太郎山山頂であった。平かで山頂という感じではないのだが、ちゃんと三角点もあるのだ。記念の写真を撮ってすぐに登山道に戻った。
太郎山からは緩やかに下って行く。草原が広がっていて、それが褐色に染まっている。つい1ヶ月前は夏山だったのに、もう山は秋の装いになっているのだ。その褐色の草原の中に池塘が見えてきれいである。行く手に大きな山塊が聳えているのだが、その中腹から上は厚い雲に隠れている。振り返ると、今まで歩いてきた長い尾根の道が一望できる。下は雲がかかっていないのだ。
所々で木道になったり、階段になったりする。いよいよ北ノ俣岳の登りになると、鮮やかな紅葉が見られるようになった。上るにつれて、石がゴロゴロする道になったが、そんなにきつい登りではなかった。でも、完全に雲の中に入ってしまって何も見えなくなった。
ガイドブックではこのあたりはお花畑なのだが、今は草紅葉で褐色の草原が広がっているだけである。その中にチングルマの綿毛の大群落が広がっていた。
木道を行くと神岡へ下る分岐があって、さらに10分ほど登ると北の俣岳の山頂であった。山頂に着いたのは910分、雨の中で、登山者が二人休んでいた。
山頂は砂礫の広い平坦地で、そのピークにはケルンが積まれていた。山名の標識と思われ木柱がたっていたが、文字は見えなかった。雲の中でまったく視界はないうえに小雨混じりの風が吹いていて、すごく寒かった。
記念写真を撮って、すぐに先に進むことにした。




行く手に大きなピーク


赤木岳山頂


2578mピーク


行く手に岩峰のピークが見えてきた


黒部五郎への登り


黒部五郎の肩


黒部五郎岳山頂
 北ノ俣岳から黒部五郎岳へ


霧の中、しばらく平坦な道を行き、それから下りになった。

砂礫の広い尾根を緩やかに下って行くと、ハイマツの中の道になって、行く手の霧の中に大きな山影が浮かび上がる。緩やかな登りで二つのピークを越えて、振り返るといつの間にか下の雲は晴れていて、たどってきた草紅葉の広い稜線を眺めることができた。
北ノ俣岳から30分ほどで赤木岳の山頂に着いた。山頂といった感じではなくて、登山道の途中に指導標があるだけなのだ。右手にここより高いところがあるのだが、ハイマツに埋まっていてそこへ行くことはできない。でも、とりあえずは赤木岳クリアである。
山頂から緩やかに下って鞍部に着くと、それからは大きな岩が累々とする中の登りになった。この岩礫のピークを越える頃に空が晴れてきて、青空が時々のぞくようになった。でも、行く手の黒部五郎岳方向は厚い雲の中である。
岩礫のピークから下って行くと、その鞍部には池塘がいくつか見えた。ここが中俣乗越であった。

鞍部からも広い尾根の登りである。行く手の雲が晴れてきて、鋭い三角峰が姿を現した。ハイマツに覆われた峰で、地図で確認すると2578mのピークのようである。
このピークに向かって登って行くのだが、道はまっすぐに山頂を目指すのではなくて、左側に捲いて行く。ハイマツの中、かなり平坦な道を歩いて、それから急な登りになった。ハイマツの中を急登して振り返ると、北ノ俣岳方向にかかっていた雲が晴れてきて、私のたどってきた長い稜線を眺めることができた。
ようやく傾斜が緩まってピークの上に着いたが、それは下から見上げた三角峰の南側の肩に着いたのであった。その山頂に向かう踏み跡があったが、そこまで行くのはやめにした。
緩やかに下って行く。下は晴れていて、鞍部をきれいに眺めることができる。の先には厚い雲に覆われた黒部五郎岳への広い稜線が続いている。下の方は晴れてきているのだが、黒部五郎岳だけが雲の中なのだ。
緩やかな鞍部を歩いていたら、突然ヘリコプターがやってきて、すぐ後ろに降りた。救助されるような登山者はいなかったようなのだが、何だろうと思ってしまう。ヘリから降りた人が谷川のほうへ下って行った。何かを探しているようだった。
ハイマツにきれいな紅葉が散らばり、行く手には巨岩が重なるピークが見えてきた。名のあるピークなのかと思ったが、この岩峰の横を通過しただけであった。
草紅葉の広い尾根を緩やかに登って行くと、道には岩礫がおおうようになって、傾斜もきつくなった。岩の重なる道を急登して、しだいに霧の中に入って行く。尾根の少し左を斜めに登って、ようやく稜線に着いた。ここが黒部五郎岳の肩であった。
道はここで二つに分かれる。山頂を経由して尾根から黒部五郎小屋に至る道と、カールに下ってカールの中を歩いて小屋に至る道である。山頂は雲に覆われているので尾根を歩いても展望はえられそうもないので、カールの道を行くことにした。そう決めたら重いザックを背負って山頂に登る必要はない。ザックはここに置いて空身で山頂を往復する。
雲の中に、黒部五郎の山頂と思われる影がうっすらと浮かび上がる。これに向かって登って行く。岩だらけの道をジグザグに急登して、傾斜が緩まると霧の向こうに人影は見えた。これが山頂であった。13時少し前であった。



 黒部五郎岳から黒部五郎小屋へ
黒部五郎の肩


カールの下り口


カールから黒部五郎を振り返る


霧の中に小屋が見えてきた


私のテント

山頂の少し手前に岩で囲った祠があって、そこには二体の石仏が納められていた。山頂は岩礫に覆われていて、山名の標識の前には三等三角点があった。
山頂で休憩していたら、突然雲が晴れてきた。あれよあれよという間に雲がとれてしまって、すばらしい展望が広がった。山頂には3人ほどいたのだが、みんなから歓声が上がってしまった。なんというラッキー。昔この山に登ったときはすごい雨の中で、今回は絶対晴れたときに登りたいと思っていたのだ。小雨の中を登ってきたのだが、私の願いが天に通じたのか、奇跡的に山頂で晴れてくれたのだ。
紅葉のカールが一望でき、その奥には黒部五郎小屋も見える。歩いてきた北ノ俣岳への稜線もすばらしい。そして南には鋭く聳える笠ヶ岳が姿を現した。
槍・穂高は雲に覆われて見えなかったが、大キレットの鞍部が見える。頭上には青空が広がった。
ただ感動しながら大パノラマを眺めていた。
あとは小屋に向かって下るだけなので、心ゆくまで景色を眺めていた。待っていたら穂高の雲がとれないかと思っていたのだが、これは無理であった。
肩に戻ってやせた岩稜を行くと、すぐにカールへの降り口があった。すごく急な斜面をジグザグに下って行く。紅葉がまっさかりですばらしくきれいである。
カールの底は大きな岩がいっぱいで、そのなかを沢が流れていた。振り仰ぐ黒部五郎は絶壁の上に聳えている。巨岩と紅葉に彩られた、すばらしくきれいなカール底を下って行く。景色に気をとられてあまり気がつかなかったが、かなり急な下りだった。

きれいなカールの眺めに何度も立ち止まって写真を撮ってしまった。
樹林の中に入って、二度ほど小さな沢を渡る。樹林から抜け出して木道を行く頃には再び霧がわいてきて、真っ白な中を歩いて行く。
草原に飛び出したと思ったら、霧の中に小屋の影が見えた。
これが黒部五郎小屋で、到着は1510分であった。小屋でテントの手続きをして、外に出たら霧は晴れて真っ青な空が広がっていた。
テント場は小屋から2分ほど行ったところなのだが、テントは一つも張られていなかった。(この後、女性1人、男1人、外人1人、暗くなってから2人がやってきてテントは5張になった)

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