日本三百名山
いおうぜん

標高 939m
見上峠登山口→30分→医王の里→30分→西尾平→20分→しがらくび→30分→白兀山→30分→夕霧峠→30分→奥医王山山頂→1:40→小原登山口→1:20→見上峠

医王山は金沢の東にあって、南北に長く伸びる山である。医王山という特定のピークはなくて、白兀山・ダオ山・奥医王山の総称が医王山なのだ。奥医王山は一等三角点の山で、ここには展望台もたっている。金沢近郊の山だけに道はよく整備されていた。
白兀山稜線から奥医王山


BACK 大門山

2007924

今日は金沢の近くに聳える医王山に登る。標高は1000mにも満たない山なのだが、なぜか日本三百名山に選定されているのだ。一帯は観光化していて、山には車道が張りめぐらされ、あちこちにキャンプ場ができている。医王山に登るだけでは面白くなさそうなので、距離の長い周遊コースを歩くことにした。見上峠から白兀山、奥医王山と縦走して小原登山口に下山、そこからは車道を4kmほど歩いて見上峠に戻ってくるつもりだ。少しは登りがいのある山になるだろう。
昨夜泊まったのは福光の道の駅だったのだが、見上峠までは20km以上あるので5時少し過ぎに発進した。
見上峠の登山口のすぐ近くに駐車場があったのでここに車を停めた。出発は6時半である。
鬱蒼とした樹林の中を行くと、道はV字の溝の中を行くようになった。この山の登山道はいたるところで、こんなV字の溝になっているのだ。
きれいなブナの林の中に入ると、
30分ほどで行く手に医王の里というオートキャンプ場の立派な施設が見えてきた。車道にいったん下って、菅池を左に見て舗装道を歩いて行く。少し登りになって右にカーブするところに登山道の入口があった。
ブナ林の中のV字の溝の道を行くと、送電線の鉄塔の横を通った。道端には石仏が置かれていた。
道が下りになると右に車道が見えてきて、そこに東屋がたっている。これが西尾平で、登山道の鞍部からは車道に下れるようになっていた。でも、私はそのまま登山道を行く。

自然林の中を歩いて行くと、行く手に高く大きく聳える山が見えてきた。これが白兀山なのだが、道は一旦下りになる。下りきったところが「しがらくび」で、この鞍部のすぐ下の車道の路肩にテーブル・ベンチの休憩施設が設けられているのが見えた。
鞍部から少し行くと「大池平」への分岐があった。これは次に登った鳶岩のすぐ下にあるのだ。
ここからは急な登りになる。ここまでは遊歩道のように整備された平坦な道をきたものだから、ここからが本当の登山のような気がした。
急な登りの道もV字の溝になっていて、両側は赤土の壁であった。道は山腹を右に捲いて登ってゆく。平らにはがれる岩盤の道に変わると、程なく展望の露岩の上に着いた。ここが小兀である。ここからは金沢市街が一望できるのだが、今日は遠くが霞んでいてよく見えなかった。
小兀から笹の間を5分ほど緩やかに登ると白兀山の山頂である。山頂広場の真ん中には石仏のおさまった祠があって、その後ろには展望台があった。展望台に上るとのそこには方位盤があって、これで周りの山々のことがわかるはずなのだが、山は雲がかかっていたり霞んでいたりで、よくわからなかった。でも近くに聳える山はよく見える。行く手のすぐ隣に聳えているのがダオ山で、その右の切れ込んでいるのが夕霧峠のようだ。峠の右に大きく聳えているのが奥医王山である。
白兀山からは急な道を下る。鞍部にはナカオ新道の分岐があった。登り返すと樹林から抜け出して稜線を行くようになる。道は砂地で、谷側には丸太が並んで滑り止めになっている。稜線の左側を行くようになると、樹林の中に入って展望はきかなくなった。尾根に沿って歩いて行くと、右に上る踏み跡があったのでこれを登ってみた。ピークには小さな広場があって、真ん中に三角点のような石柱が一つポツンと置かれていた。ここがダオ山山頂なのだろうと思う。
登山道に戻って下り道になると、左に国見ヒュッテへの道があった。この山には遊歩道が縦横に走っていて、本当にあわただしい。階段の道を急下降すると車道に降り立った。そこが夕霧峠(菱広峠)であった。ここには鉄筋コンクリートの立派な展望台があって、1階はトイレになっている。その展望台にはサイクリングのグループ5人ほどが休んでいた。自転車でこの峠まで登ってきたのかと感心してしまった。
ここから少し下ると車道の交差点で、そこには車がたくさん停まっていた。ここが奥医王山の登り口なのだ。古い木の鳥居をくぐって奥医王山を目指す。長い階段の道が続き、左にはスキー場のゲレンデが広がっていた。階段の急な道を登って、ようやくピークに着いたと思ったら、そこは「見返り大杉」であった。探したが大杉はなくて、どうも枯れてしまったらしい。ここからは白兀山の眺めがすばらしかった。
見返り大杉から階段の道を下る。せっかく登ったのにもったいない。鞍部では左に池が見えたので行ってみた。道はぬかるんでいて歩きにくかったが、林の囲まれた小さな沼で、竜神池というらしい。静かな沼である。

今度は階段を急登する。ピークに着いたら、そこにはベンチが置かれた広場で、山頂まで10分の指導標がたっていた。階段を登って行くと、本当にきっちり10分で山頂に着いた。
山頂広場の真ん中には大きなケルンのような碑がたっていて、その横には一等三角点があった。展望台もあったので上がってみたが、周りの山々はよく見えなかった。ケルンの奥にはトタン屋根で覆われた祠がある。「白山医王大権現」という標識があったが、その祠はひしゃげてしまっていた。かわいそう…。
山頂からは小原尾根を下る。100mほど下ったところには栃尾集落への分岐があった。でも、よく見たら「栃尾集落跡」となっている。廃村なのか…。
まっすぐに尾根を下って行く。尾根の下りが延々と続き、1時間半も下らなければいけないのだ。登山道はあいかわらず深くえぐれた溝の中を行くところが多いのだが、きれいなブナ林が広がっていた。樹林の切れ間からは、今朝、私が登った「しがらくび」から白兀山、医王山の尾根が見える。
ブナの林がクヌギの林に変わり、いろんな木が混じる自然林の中を下って行く。
字の溝の道は頻繁に現れるのだが、道の状況はいろいろである。厚く落ち葉が積もっているところは歩きやすいのだが、滑りやすい粘土岩の箇所もあるのだ。
1
時間ほどひたすら下って行くと杉の植林帯に入った。植林帯に入ったら登山口は近いはずと期待した通り、すぐに田んぼの間に出た。でも、そこに登山口の標識はなかった。不思議だと思った。でも、問題は目の前に林道があって、いくつか分かれ道になっていることだ。見上峠へはどの道を行ったらいいのだろう。しかたがないので、地図と磁石で方向を確認して、カンで道を決めて歩いて行った。15分ほど歩いたら、右に小原登山口の指導標があった。私はどこかで道を間違えて、行きすぎてしまったらしい。ここから集落の中に入って、橋を渡ってから少し上ると県道に出ることができた。1125分になっていた。
九十九折れの道を登って行く。道が平坦になったが、まだまだ先だろうと思って歩いて行くと見たような石碑がたっている。周りをよく見たら、石碑の向かいが今朝、登りはじめた登山口であった。車に戻ったのは1215分であった。


NEXT 蔦岩

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見上峠登山口


V字にえぐれた道を行く


医王の里


鉄塔の下を通る


しらがくびの休憩施設


平らにはがれる岩盤の道を登る


小兀にに着いた


白兀山山頂


夕霧峠の展望台


奥医王山への登り口


奥医王山山頂


栃尾集落跡への分岐


県道に出た




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