富山県の山
とんびいわ
堂辻→10分→金山峠→20分→沢の分岐→鳶岩登り口→25分→鳶岩→30分→沢の分岐→40分→堂辻

医王山の山域に鳶岩がある。すさまじい岩塔がそびえているというので、寄ってみることにした。沢の岸壁をトラバースして、それから大絶壁を鎖でよじ登るのだ。鎖の登りでは足がガクガクしてしまった。
トンビ岩

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2007年9月24日

これで医王山の登山は終了と思ったが、ガイドブックにはもう一つ紹介している。それは鳶岩なのだ。この家族向けハイキングコースといった感じの医王山の中に、すさまじい岩場の山があるのだ。これは登ってみたい。

見上峠から夕霧峠に向かい、(私が稜線を歩きながら見下ろしていた車道だ)そこから北に向かう「百万石道路」に入る。曲がりくねった細い道であった。そして、車が数台停まっている堂辻に着いた。ここが登山口である。
登山口に入ると、すぐに道が二つに分かれている。右の道はしっかりしていて「梯子坂」で左は草茫々の道なのだが「鳶岩」と書いてある。鳶岩には梯子坂を通るのだが、よくわからない。左の道にはもう一つ小さな指導標があって、マジックで「金山峠・梯子坂」と書いてあった。私はまず金山峠を越えなければいけないのだから。この左の道を行くことにした。
道に草が茂る心細い道だが、少し行くと階段のしっかりした道になって、5分ほど急登すると金山峠に着いた。そこは「三千坊展望台」の分岐でもあった。峠から下って行く。道はけっこう荒れていて、草が覆いかぶさっている。8分ほど樹林の中を下ると、しっかりした道に合流した。この道は登山口で右に行く道であった。なにも苦労して登ったり下ったりする必要はなかったのだ。
しっかりした道になって、これを緩やかに下って行く。5分ほど行くと突然急下降になった。下からは沢の流れの音が聞こえてくる。ロープにつかまったりしてどんどん下って行く。途中、「右に鳶岩が見えます」という標識があったが、樹林が茂っていてまったく見えなかった。急降下を続けて沢に降り立った。二段に落ちる滝が見える沢を渡って、もう一つ沢を渡る。この沢はナメになったきれいな沢である。そこに大岩があって、指導標がたっていた。
沢を渡って急登するとすぐに、露岩をトラバースする道になった。鎖が水平につけられている。岩は濡れていてものすごく滑りやすい。これが「カニの横ばい」なのだ。この露岩のトラバースはけっこう長く続く。足元が滑りやすくて本当に怖かった。ようやく普通の道になると、すぐに分岐があって、左が鳶岩とかかれている。左折したすぐ先は鎖場であった。ほとんど垂直の岩璧に鎖が下がっている。
鎖にすがって登り始めたが、これが長い。登っても登っても鎖場は続くのだ。振り返ると目のくらむような絶壁である。足が震えそうになるのを、必死で鎖につかまって登って行く。幸いなことは、さっきのカニの横ばいと違って、岩が濡れていないことで、足場はしっかりしている。
15分ほど鎖を登り続け、やっと登山者が休憩しているところに着いた。そこには鋭く尖った岩塔がたっていて、これが鳶岩なのだ。すごいと思ってしまう。この先端まで登れるらしいのだが、私は遠慮した。
ここから痩せた尾根を登ってピークに着く。ここには二人の登山者が休憩していた。私もここで休むことにした。見下ろすと痩せた尾根に鳶岩が少しだけ顔を出している。この痩せ尾根の左下には黒い沼が見えた。大沼である。その沼畔のベンチに登山者がいるのも見えた。
このピークから痩せた尾根を歩いて行く。ほとんど平坦な道で、次のピークには石の祠があった。ここから少し下ったところに金山峠の分岐があった。私はこの下りはすさまじい急降下ではないかと思っていたのだが、そうでもなかった。急な下りではあるが、普通に樹林の斜面をジグザグに下って行くのだ。沢に着くと、今度は沢の流れを下って行くのだ。ナメのきれいな流れを見ながら下って行くのだが、岩は滑りやすい。函があって、高捲いたりもする。沢の分岐に戻ったのは145分である。
ここからは急登である。鳶岩が見えるというところで、一生懸命探してみたら樹林の枝の間に鳶岩の岩塔がちらりと見えた。
来た道を引き返すだけなのだが、来るときは金山峠を経由したので、今度は捲き道を通った。山襞に沿って回り込んで行くので距離は長かった。登山口に戻ったのは1440分であった。疲れた。



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堂辻の登山口


金山峠


沢に降り着く


カニのヨコバイを行く


すさまじい鎖場の登りになった


とんび岩の基部を過ぎる


稜線を行く


稜線の金山峠への分岐






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