あづまやま

標高 1239m
300名山は吾妻山を選定しているのだが、私は比婆山のほうに興味がある。日本神話のイザナミの神の御陵があるのだ。
イザナミの神の御陵

BACK 三瓶山



2002年1012

車の横にテントを張って寝たのだが、5時半に起きた。やっと空が白み始めた頃で、薄暗い中で朝食を食べた。テントを畳んで、県民の森に向かう。
ここはきれいな施設で、キャンプ場もある。
入り口には大きな駐車場があって、テントがいくつか張られていた。
ここでキャンプしてもよかったか、と思った。
さて、ザックを背負って歩き始めたのは640分頃。
広々とした芝生の中の道を行く。
今日は雲が多い。
日本300名山では吾妻山が選定されているのだが、私の目的は比婆山である。
この比婆山は日本神話に書かれている。
日本神話ではイザナギ、イザナミの神がこの日本列島を生み出したとしている。
ところが女神であるイザナミは火の神を生んだときに火に焼かれてしんでしまう。そのイザナミを葬ったのがこの比婆山なのである。
比婆山の山頂にはイザナミの墓とされる「御陵」がある。
これを是非見てみたいのだ。
私の持っているガイドブックにはこちらから登るコースの紹介はない。地図だけを見て登って行く。どころがこの地図に書かれた登山道は、どうも歩いていて違うような気がしてならない。
それでもなんとか御陵の下300mのあたりまで来て、ここは烏帽子岳との分岐になっている。先に烏帽子岳に登って吾妻山まで行ってしまって、帰りに比婆山に登ることにした。
ここで雨になった。今日は晴れるはずなのに。
烏帽子岳山頂は道の分岐点で方向指示の指導標が立っているところだった。これが山頂なのかと驚いてしまう。
ここから少し行ったところが草原になっていて、その端に「条溝石」があった。
これは大きな岩に、人工的に線が刻まれているのだ。古代人の遺跡である。
この山にイザナミの伝説があることから推しても、なにかしら古代人の信仰の対象の山だったことは間違いないようである。
さて分岐に引き返して、ここから吾妻山に向かって一気に下る。下っているうちに雨は止んで、山にかかっていた雲も晴れてきた。
鞍部に着くとそこはすすきの原になっていて、ここから吾妻山が見える。
雲がすっかり取れて、すぐ近くに堂々と聳えている。
鞍部の平らな道を行くとキャンプ場の中に入っていった。
ここで休憩した。
さて、いよいよ吾妻山に登ろうと、登山道を探したがみつからない。
一旦、キャンプ場から出ると、すぐに道が見つかった。
あとはひたすら吾妻山に向かって登るだけである。
山頂には10人ほど休憩していた。
私が登ってきた反対側には、すぐ下にりっぱな施設が建っている。
これは   なのだ。こっちから登ったらものすごくラくそうである。
再び引っ返す。烏帽子に向かって登っていくが、途中で烏帽子の巻き道に入る。
いよいよ比婆山への登りになる。
樹林の中の道を登っていくと、所々に大きな岩がある。
昔、古代人は山の頂きに神が宿ると信じていた。山の上には大きな岩があって、これを岩ーとした。山上の大きな岩に神がいるのだ。
この岩倉の考えは、いろんなところにあって、たとえば山自体が御神体である三輪山の山頂には、やはり岩倉があるという。
この比婆山も大きな岩があちこちにあるのだ。
山頂の直前に指導標があって  岩とある。立ち寄ってみた。これも古代の山上の岩に対する信仰の現れなのかもしれない。
樹林の中を行くと、小高くなったところがあって、それが柵で囲われている。これが御陵であった。柵の中には岩が置かれていた。古墳の屋根石みたいである。

山頂から少し行くと「太鼓岩」の指導標があった。ついでなのでこれも立ち寄った。
こうしてみてくると、やっぱりこの山は古代からのなんらかの信仰を集めた山だったのではないかと想ってしまう。
比婆山を後に、登ってきた道をひたすら下る。
県民の森には11時半に帰ってきた。

さて、今日はもう一つの山を登る。
道後山である。

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県民の森


スキー場の中の道を行く


烏帽子山の山頂


条溝石


吾妻山が見えてきた


キャンプ場があった


吾妻山山頂直下


吾妻山山頂


吾妻山山頂



吾妻山山頂から


山頂の案内盤


吾妻山を振り返る


ススキの原を比婆山に引き返す


産子の岩戸


太鼓岩

山頂御陵





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