くらきやま

標高 1160m
雨乞牧場登山道入り口11:20→11:25登山口→急坂コース→12:44最初の山頂→12:54二つ目の山頂→山腹コース→13:40登山口

この山の素晴らしさは、なんといっても由布岳の展望である。褐色の草原に包まれたその姿を眺めながら行くのは本当に楽しい。
倉木山

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2005年1211

五葉山に登るつもりで、登山口の林道で泊まったのだが、朝になって考えを変えた。五葉山は標高が高いので山頂付近は雪だろうと思うし、この山も岩峰の険しい山のようなのだ。夏木山と一緒に、雪のないときに登りたい。
なんにしても、このあたりの山はすごい。大崩山・傾山の山塊は鋭い岩峰の連なる山域なのだ。九州百名山にこだわらずに登りたい山々である。
さて、標高の低い山にしか登れないとすると、予定していた九重連山の三俣岳とか黒岳も無理である。結局、由布岳の近くの倉木山に登ることにした。100km以上走らなければいけなくて、カーナビで最短のルートをとったらカーブが連続する林道をひたすら走ることになった。遠回りでも国道を走ったほうがよかったと悔やんでしまった。
7時頃から走り始めたのだが、舗装された県道なのに1台の車ともすれ違わなかった。道は細くて、対向車があったら困ってしまうのだが…。
行く手に由布岳が大きく迫ってくる。
倉木山の登山口は牧場の中の道にあるのだが、どうも入り口がわからない。
駐車スペースがあったので、その付近を探したら、少し先にテープが下がっている脇道があった。車を置いて、その入り口に行ってみると、小さく倉木山と書かれているのを見つけた。
この山は登り1時間の簡単な山である。まだ11時なので、車の中でラーメンを作って食べて腹ごしらえをし、それから出発した。
牧草地の中のコンクリートの細い道を歩いて行く。この道の突き当たりに駐車スペースがあって、ここに登山口と書かれた標識がたっていた。
1125分、登山開始。
樹林の中に入るとすぐに分岐があった。急坂コースと山腹廻りコースである。私はもちろん、急坂コースを行く。
梢だけの樹林の中を緩やかに登ると、すぐに手前のピークに着く。ここから少し下って、それから本格的な登りが始まる。
この山を甘くみていた。とんでもない登りが待っていたのだ。登山道には雪がついていて、それが半分解けかかっている。斜面はぬかるみ状態で、ものすごく滑りやすい。しかも、この登山道はすさまじい急斜面であった。
登ってゆくのには手がかりがどうしても必要で、樹木につかまりながら登るしかなかった。
しかも、その手がかりを求めて登っていたら、コースを外れてしまったりする。
悪戦苦闘しながらで登ることになった。登り1時間などと、甘くみていたらとんでもないことになった。
しかもこれだけではなかった。ようやく傾斜も緩やかになって、山頂も近いと思ったら、そこからがさらにひどかった。この倉木山の頂稜部はかなり長くて、傾斜が緩やかになっても山頂までは遠いのだ。そして、ここからは密生した笹藪の中の道であった。笹の葉には雪が積もっていて、登山道を完全にふさいでいる。これを行くには、笹に積もった雪を掻き分けながら進むしかないのだ。ラッセルと同じである。
笹を掻き分けて行くのは体力を消耗し、ほとんど無理とわかったので、笹の上を踏み越えて行くことにした。
最初はスパッツをつけていなかったので、靴の中に雪は入ってくるし、ズボンはびっしょりと濡れてくるしでさんざんである。笹薮に覆われていないわずかなスペースがあったので、そこで靴の中の雪をはらって、スパッツをつけた。ザックにスパッツを入れてきて本当によかったと思った。
ズボンはウールであったので、濡れてもそんなに冷たくない。これがもし木綿のズボンであったら凍えてしまっている。装備としては少しはラッキーであった。
山頂からは山腹廻りコースがあるはずだから、帰りはなんとしてもこのコースをたどろうと思った。
雪の笹藪に悪戦苦闘して、ようやく山頂に着いた。山頂の標識があって、そこからは由布岳が大きい。あいにく由布岳山頂は雲に隠れていたが、それでも由布岳山麓の草原の広がりはすばらしい。
山頂から先に進むが、行く手にはここよりも高いピークが見える。今のが本当に山頂だったのかと不思議に思ってしまう。でも、すごく歩きやすくなった。笹薮からススキの原になって、雪がほとんどついていない。ほっとした。
ススキの原のピークを越えると、字路になっていた。この道にはたくさんの靴跡があって、これが山腹コースのようである。右が下山路のようなのだが、左にケルンが見えた。行ってみると、そのケルンには倉木山とかかれた標識がおかれている。ここが山頂なのかと思ってしまった。では、さっきの山頂はなんだったのだろう。
ここでも記念写真を撮って、それから下った。
この道は快適であった。尾根道をゆるやかに下って行く。展望も開けていて、さっきまでの悪戦苦闘の道とは大違いである。
尾根を10分ほど下って、それから右折する。ここからは山腹につけられた水平道である。
この道をのんびりとたどる。
車の前に戻ったのは1時40分であった。

さて、明日はどこに登るか考えようと思っていたのだが、雪が多いので高い山には登れない。そこで、万年山に登ることにした。

12月12日

万年山の登山口に車を停めて寝たのだが、朝、雪が降っていた。道が氷結している。とても登山は不可能である。車載のテレビで天気予報を
見ると寒波がきていて、当分寒い日が続くようだ。仕方がないので、これ以上のの登山はあきらめることにした。山は逃げない。
今回の九州登山旅行では18日間、32の山に登った。
来年、また来ようと思う。

BACK 私の九州の山百選


登山道入口の標識


舗装された細い道を行く


ここから山道になる

ぬかるんだ急な道を登る


笹を掻き分けて行く


倉木山山頂


行く手にまだピークがある


もう一つ山頂があった


尾根を下る


しっかりした登山道が続いている


湯布院を見下ろす





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