みたけ 479m

ひらたけ 457m
登山口→60分→尾根分岐→20分→御岳山頂→15分→尾根分岐→30分→平岳山頂

対馬の北部にそびえるこの山はツシマヤマネコの生息地でもある。御岳山頂から平岳までは原生林の中を歩いて行くのだが誰にも会うことがない、たった一人の山であった。
御岳山頂の石仏

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2006年418

昨日は、平岳の登山口の峠に車を停めていたのだが、真夜中に警官に起こされた。職務質問というやつで、確かに私は怪しい人間である。
無精ひげぼうぼうだし、国道の路肩に車を停めて寝てるなんて、いかにも怪しいではないか。時間は2時半ころで、眠いので適当に答えていた。おまわりさん、ご苦労さまです。
でも、そのあと目が覚めてしまったので、登山ガイドにある「御岳公園パーキング」をもう一度探してみることにした。
昨日は峠から下っていったが、公園を見つけることができなくて引き返してしまったのだ。地図ではこの峠から3kmほどである。この距離をめやすに車を走らせてみた。
昨日はないと思ってあきらめてしまったのだが、早く引き返しすぎていたようで、3kmほどのところに、トイレの灯りがついた駐車場があった。ここに車を停めていたら警官の職務質問なんかには会わなかったかもしれない。この駐車場で寝なおした。
朝、ものすごく寒かった。
今回持ってきたシュラフは夏用なので、とても寒くて、震えあがってしまった。車のエンジンをかけて暖房をする。ヒヨワだ。
620分に行動開始。
国道を少し北に向かうと、右に大きな鳥居がある。これが登山道への入口である。林道は舗装されていて、終点に登山口がある。ここにも鳥居がたっていた。
登山口の少し手前に駐車スペースがある。ここに車を停めたが、他に車は停まっていなかった。今日も私一人だけの登山になりそうだ。
640分に歩き始めた。
沢の流れに沿って少し行くと左に橋を渡る。ここからは登りになる。階段の急な登りである。階段の登りはけっこう体力を消耗するのだが、ここの階段には親切に石が置かれて段差を小さくしてあった。感謝。
樹林の中の登りが続く。檜の林が続き、明るくなったと思ったら伐採地であったりした。
登山道は尾根をひたすら稜線に向かって一直線に登って行く。
行く手に新しい小屋が見えてきたら、これが島大国魂神社であった。この前にベンチがあって、水も流れている。ここで少し休憩。登り始めて45分たっていた。
寝不足なのか、疲れる。
この神社から稜線はすぐであった。
稜線を右に行くと平岳で、左が御岳である。登り着いた稜線には御岳の指導標だけがたっていた。平岳にはあまり行く人がないのだろうか。
まず、御岳を目指す。指導標には山頂まで200mと書かれていた。
樹林の稜線を急登する。大きな倒木が道を塞いでいたりして、道も落ち葉でおおわれていて、はっきりしない。
山頂直下では自然石の階段になる。この岩の階段を登ると祠がいくつも並ぶ山頂であった。
山頂は巨石群で、こういうのをイワクラというのだろう。
対馬というのは、私にとっては邪馬台国と神話のイメージなのだ。古事記の国産み神話ではこの対馬が6番に生まれた。でも不思議なことに日本書紀には対馬はないのだ。
魏志倭人伝では、狗邪韓国から「始めて一海を度りて千余里にして対馬国に至る」と記されている。
ともかく、そういう神話が息づいているということからしたら、この山が信仰の対象となるとき、イワクラがあるのはごく自然なのだ。
この山頂の祠には蔵王権現の石像が祀られていて、修験道の山のようである。
山頂は残念ながら樹林に囲まれていて展望はきかない。
すぐに山頂をあとにして、平岳をめざした。
分岐まで戻って直進する。道は枯葉に覆われていて踏み跡がはっきりしない。それに倒木が多くて、それが道を塞いでいる。でも幸いなことにほとんど平坦な道で、この稜線の道を1kmほど歩くのだ。深い樹林の中を行くと、ツシマヤマネコの生息地であるという看板がたっていた。是非、あいたかったが見ることはなかった。
緩やかな起伏を繰り返す。登山道には御岳山頂まであと○mという指導標がいくつもたっていた。1350mという地点がドウ峠へ下る遊歩道との分岐であった。平岳へはさらに直進する。
樹林の中をほとんど登ることなく行くと、三角点があった。ここが平岳山頂なのだ。
山名の標識は一切なくて、原始林に囲まれて三角点だけがある。こういう山頂もいいものである。

三角点の横にたつ白い杭に、よく見ると平岳と書かれていた。
さて、帰らなければいけない。遊歩道の分岐からドウ峠に下ってもよいのだが、峠からは4km以上も車道を歩かなければいけないのだ。登ってきた道を忠実に引き返すしかない。
どんどん下って、登山口に戻ったのは915分であった。
速かった。


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御岳公園パーキング


御岳へのイラストマップ


林道終点に石の鳥居がある


階段の道を登る


島大国魂神社の横を登る


頂上まで200mの分岐


山頂直下は自然石の階段を上る


御岳山頂にて


平岳への道


平岳山頂





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