甲信越の山百選 
はちもりやま

標高2446m
波田町登山口→1:00→波田町避難小屋→30分→朝日村登山道分岐→35分→権現の庭→3分→朝日村避難小屋→6分→鉢盛山山頂

この山の最大の魅力は山頂から眺めるアルプスの展望なのだ。北アルプスの槍・穂高、八ヶ岳連峰、さらに南アルプスや中央アルプスも眺めることができるのだ。私は、是非とも晴れた日の登山を薦めたい。
鉢盛山から展望する

 鉢盛山登山口へ
泊まった「アルプスの郷」


アルプスの郷の「アルピストの像」


林道ゲートを借りた鍵で開ける


六兵衛小屋の前を過ぎる


ここから歩き始める

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2008926日(金)

道の駅から松本に向かって車を走らせる。カーナビには安房峠の手前が交通止めと表示されているので心配だったが、ちゃんと迂回路があった。有料の安房トンネルを抜けると左が釜トンネルの入口で、これを行くと上高地なのだが、私は松本に向かう。
今日は雨なので、休養日にするつもりでいる。
まず、風呂に行った。先月、薬師峠から下ってきたときに松本に寄ったのだが、そのときに行ったスーパー銭湯である。
11時頃から中に入って14時近くまでいた。5日間の汗をながして、サウナで疲れをとることができた。
次はマクドを探して、ここでYhooBBに接続して、これからの登山計画を練った。まず、明日は鉢盛山に登るつもりである。去年、登るつもりでやって来たのだが、林道が崩落していて登山できなかった。もう林道は復旧しているだろうと、朝日村役場に電話したらまだ通行止めであった。今年も登れないのかと思ったら、波田町からなら登山できるという。すぐに波田村に電話したら、登山口までの林道のゲートは閉まっているので、事前に入山申請をしてゲートの鍵を借りなければいけないということだった。すぐに波田町役場に行くことにした。今日は金曜日で、明日の土曜は役場が休みなので、今日中に手続きしなければいけないのだ。
無事、鍵を借りることができたので、その林道入口に向かって車を走らせた。この道は上高地に行く道で、今朝走ってきたばっかりである。林道入口のすぐそばに道の駅のような「アルプスの郷」があったので、ここに泊まった。

922日(土)

携帯で天気予報を確認したら、朝は曇りで昼から晴れるらしい。鉢盛山のすばらしさは山頂からのアルプスの展望に尽きるので、晴れてるときに山頂にいたい。そこで、出発を遅らせることにした。
車を発進させたのは9時である。国道から林道に入って、4kmほどゆくとゲートがあった。これを借りてきた鍵で開ける。このゲートの閂はひどく扱いにくくて、どう鍵をかけたらいいのかわからなくて時間がかかってしまった。
ゲートの先も道は舗装されていて、けっこう走りやすい。でも、右手は黒川の深い渓谷で、走っていてすごく緊張してしまうのだ。
途中、未舗装になったがすぐに舗装になって、これは六兵衛小屋まで続いた。
小屋のすぐ先のアピンカーブを曲がると未舗装のガタガタ道になった。これを走って行く。ヘアピンを3度曲がると、マイクロバスが止まっているカーブがあった。ここが登山口である。このすぐ先に駐車場があったので、ここに車を停めて登山準備をした。




登山道入り口
波田町避難小屋


樹林の中を行く


朝日村からの登山道が合流する


ガンバレの標識


朝日村の避難小屋


ようやく山頂に着いた
 登山口から山頂へ

出発は950分であった。林道の続きの道である。私の四駆だったらなんとか走れそうな道であった。歩き始めてすぐに忘れ物に気がついた。財布や携帯を入れたウエストポーチと腕時計を忘れたのだ。昨日一日のんびりしたので、緊張感がなくなっているのかもしれない。でも、これらはなくても登山に支障はないのでそのまま登ることにした。
役場でもらった地図によると波田町避難小屋まで林道が続くようである。
林道なので傾斜はきつくない。ほとんど平坦な林道を
15分ほど行くと、左にターンして緩やかな登りになる。三度ほどターンをして、避難小屋に着いたのは1025分であった。1時間かかる予定が35分で来てしまった。
この小屋の前からは槍・穂高が展望できた。空は白い雲におおわれているのだが、この雲は高いところにかかっているようで、展望には影響ないのだ。何度見ても、槍・穂高の眺めはすばらしい。
避難小屋は最近できたようで、中はすごくきれいであった。
小屋の横を通って登山道に入る。ここが本当の登山口である。展望の開けた笹原の中に続く道は傾斜が緩やかで歩きやすい。でも、5分ほどで樹林の中に入ってしまった。鬱蒼とした針葉樹林の森が続く。トドマツやエゾマツ(ここは北海道ではないのだからエゾマツではないのかもしれない)の林がすごくきれいだった。私は森が好きなのだ。
避難小屋から30分ほど登ったとろに、朝日村からの登山道との合流点があった。本当はこの道を登ってくるはずだったのだ。どのガイドブックを見ても、鉢盛山の登山道は朝日村からのものしか紹介していないのだが、波田町からの登山道はしっかりしていて、まったく迷う心配はない、朝日村からの林道の復旧のメドがたたないのだから、これからはこの道が登山道の主流になるかもしれない。
この先、道がぬかるむようになった。所々、木道が敷かれていたりするが全部ではなくて、時々ぬかるみを迂回しなければいけなくて、けっこう煩わしい道である。
分岐から10分ほど歩いたところに鉢盛坂新道という指導標があった。「山頂まで1.3km50分、最後の長坂ガンバッテ」と書かれている。まだ50分もかかるのかと思ってしまった。空はすっかり白い雲におおわれてしまって、日も差さなくなった。山頂での展望が心配である。
このあたりで団体とすれ違った。たぶん登山口のマイクロバスで来た団体だろうと思う。その団体が山頂からはすばらしい眺めだったと教えてくれた。楽しみだ。足が速くなる。
みごとなトドマツの林の中をジグザグに急登する。今日の登山で一番登山らしいところであった。ターンを繰り返して急な斜面を登りきると、ようやく広い尾根に着く。
針葉樹の林の中を緩やかに登って行くと、突然視界が開けて平坦地に着いた。そこには「権現の庭」という標識があった。

再び樹林の中に入るとすぐに小屋があった。これは朝日村の避難小屋なのだ。小屋の戸や窓は完全に封鎖されていて、この小屋を使うことはできないようである。小屋の前の指導標には山頂まで5分と書かれていた。もうすぐである。
笹原の明るい急斜面を登って行く。振り返るとすごく立派な山並みが見えた。八ヶ岳であった。蓼科山から編笠山に続く稜線が一望できるのだ。うれしくなってしまう。
いくつもの石の祠が置かれた山頂に着いたのは
1140分であった。その祠に囲まれて一等三角点があった。この山は一等三角点の山だったのだ。



 山頂から登山口へ
鉢盛山山頂


反射板の広場


山頂の一等三角点


急坂を下る


避難小屋に戻った

山頂には波田町の山名標識と朝日村の山名標識の二つが置かれていた。避難小屋もそれぞれで建てているし、二つの町で争っているような気がした。
山頂には方位盤も置かれていて、見える山々の名前が書かれている。ところがこの山頂は樹木に囲まれていて、展望はほとんどないのだ。

でも、山頂から100mほど行くと反射板のたつ展望の広場に出た。ここからの眺めはすばらしい。正面には槍・穂高が眺められる。左端に見えるのは焼岳と霞沢岳、その後に見える三角の山は笠ヶ岳である。穂高から槍にかけてはギザギザの稜線が連なり、その奥には野口五郎岳が見える。さらにその右には蝶ヶ岳から常念岳も見える。
西には大きく乗鞍岳が見え、その左には意外な近さで御嶽山がどっしりと聳えている。
そして南には木曽駒ヶ岳、その左には南アルプスの一部が見える。みごとな展望である。鉢盛山はアルプス展望の山なのだ。
眺めていたら、女性の登山者がやってきた。林道を車で走っていたときに歩いてるのを見かけたひとであった。車高が低くて擦ってしまうので、小屋のところで車を置いてきたのだという。奈良から来た人で、今三百名山を登っている最中で、明日は安平路山に登るのだそうだ。
そのうちに老夫婦が登ってきた。この人は山梨の人で、一等三角点の百名山を目指しているのだという。いろんな人がいるのだ。
反射板の広場は風が冷たいので、樹林の中の山頂に戻って、しばらく話をしていた。
下山開始は1235分。傾斜は緩やかなので、どんどん下って行く。途中で、二組の団体とすれ違った。鉢盛山はけっこう人気のある山なのだ。
下山路からは八ヶ岳や南アルプスをきれいに展望することができて、つい立ち止まって写真を撮ってしまうので、なかなか進まない。
避難小屋に戻ったのは1321分、林道を歩いて車の前に戻ったのは1346分であった。
すばらしくいい山だった。
車を走らせてゲートまで戻ったら、閂をメチャクチャに扱ったやつがいるようで、ほとんど壊れた状況になっていた。でも、なんとか、ゲートを通って、波田町役場に鍵を返しに行った。そのときに閂の状況を連絡しておいた。

松本でとりでんのラーメンを食べて、それから木曽路にある風越山に向かった。今は塩尻のマクドで登山の記録を入力しているところである。


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