2008年晩秋関西登山
たかみくらやま

標高 304m
鹿島神社→45分→鷹ノ巣山→5分→東峰→45分→高御位山山頂→40分→中塚山→20分→北山鹿島神社→20分→鹿島神社

この山は通称「播磨アルプス」とも呼ばれるすさまじい岩稜が連なる山で、これが標高304mとはとても思えない。是非、縦走してほしい私のお薦めの山である。
縦走路から見る高御位山

 鹿島神社から鷹ノ巣山へ
大きな銀の鳥居


登山道の入口


ゴツゴツの道、ここで分岐を見落とした


ここが登山道の分岐


登ったスラブを振り返る


鉄塔のピーク、行く手には反射板のピーク


鷹ノ巣山への登り


鷹ノ巣山山頂


BACK 山陽山陰の旅 米子

20081117

天気予報によるとこれから一週間、ずうっと山陰は天気がよくないのだ。もう冬型の気圧配置になりつつあるのだから仕方がない。でも、晴れていないと山に登っても面白くない。それで、山陰の登山はあきらめて関西の山に登ることにした。
昨日、米子の観光を終えた後、200kmほどを走って姫路までやってきた。姫路のマクドナルドに車を停めたのだが、ここで眠ってしまった。
今朝はきれいに晴れている。山陰は曇りのはずなので、ここまで来てよかったと思った。
今日は姫路の近くの高御位山に登るのだ。
姫路からはバイパスを走ったのだが、ほとんど高速と変わらない高規格道路である。まだ朝早いというのに都会は車がいっぱいで、つい昨日までは車なんかほとんど走っていない田舎道だったのに…、都会はきらいだ。
車を走らせて行くと、すさまじい岩壁の連なりが見えてきた。これが高御位山山なのだ。わくわくしてしまう山である。
登山口の鹿島神社に着いたのは710分であった。神社の広い駐車場に車を停めて身支度をする。目の前には大きな銀色の鳥居がたっていて、鹿島神社ってすごい神社なのだと思った。
大鳥居をくぐって参道を行く。お土産屋さんが並ぶ中を行くと広場に出たが、神社がない。ちょうど神官が通ったので訊いたら、右に小さな鳥居があって、これが本殿への参道だという。気がつかなかった。
参道には石灯籠がびっしりと並んでいて、急な石段を上ると本殿の前に着いた。大きくて立派な本殿である。お参りのために正面から本殿の後ろに回ると、折り鶴がいっぱい捧げられていた。
本殿から右に少し下ると、そこに登山口がある。入口には鹿島〜長尾ハイキングコースのイラストマップがたっていた。
樹林の中に広い道が続いていて、ほとんど平坦な道が続く。5分ほど行くと露岩の箇所があって、これを過ぎると再び平坦な遊歩道になる。山襞に沿ってトラバースして行く道で、どんどん歩いて行くのだがちっとも登りにならない。10分ほど歩いたが、さすがにおかしいのではないかと思って引き返した。そうすると、さっき露岩で足下に気をつけて歩いたところに分岐があった。
階段の道になってジグザグに登って行くと視界が開け、振り返ると岩壁を抱えた三角峰が二つ見える。この山に登るのかと思うと、うれしいような怖いような…。
尾根を左から回り込むと、巨大なスラブが立ちふさがっていた。これを登るのだ。ゲッと思ってしまうのだが、岩は滑りにくくて見た目よりは簡単に登って行ける。
この巨大なスラブを百間岩というらしい。その名前にふさわしい巨大な一枚岩である。
スラブを登って行くと、行く手のピークに送電線の鉄塔が見えてきた。
スラブをひたすら登って鉄塔の下に着く。ここからの眺めはすばらしい。地図で確認すると、さっきから見えていた岩壁を持った二つの山は鷹ノ巣山の西峰と東峰のようである。南にも巨岩をかかえた山並が見えて、その奥に姫路の街が広がっている。この山は本当にすごいと思ってしまった。
これからだどる尾根を眺めやると、反射板のたつピークがあって、そこまでは痩せた岩尾根である。すごく緊張してしまう。
登り着いた反射板のピークも360度の展望で、つい写真をたくさん撮ってしまった。
ここから尾根は右に曲がって、真っ正面に鷹ノ巣山を見ながら下って行く。すごい岩尾根が続いている。鞍部からは再びスラブの急登である。時々灌木の中に入るのだが、そこでも道は露岩なのだ。
ようやく山頂に着いて振り返ると、さっき歩いてきた鉄塔のピークと反射板のピークが見える。ずいぶん下に見えるので、それだけ登ったということである。
東峰の山頂は灌木の中で、少し平坦な道を行くと道の真ん中に三角点があった。四等三角点である
三角点のすぐ先に山名の標識が木の枝に下がっていた。その先には指導標があって、ここから馬の背を下る道が分岐する。ここからだとすごい下りになると思うのだが…。



 鷹ノ巣山から高御位山へ
鷹ノ巣山からの下り


スラブの尾根を下る


高御位山の西峰山頂


高御位山山頂


鷹ノ巣山から灌木の中を下って、登り返すとピークには大きな岩があった。でも林の中で展望はない。さらに歩いて行くと、行く手には反射板のたつ高い山が見える。すごく遠くに聳えているのだが、これが今日の目的、高御位山であった。あんなに遠いのだったら1時間以上はかかりそうである。
山頂から少し下ると桶居山との分岐があった。私は右の縦走路を行く。スラブのすごい下りになった。岩はなぜかまったく滑ることはないので、大胆に下って行くことができる。どんどん下って振り返ると、鷹ノ巣の二つのピークがきれいに見えた。
道が平坦になって、樹木の間の平坦な道を行く、市ノ池公園への分岐があった。
行く手に高く聳える高御位山を眺めながら歩いて行く。山頂の手前には二つほどのピークがあって、これを越えて行かなければいけないのだ。
アップダウンを繰り返して登って行く。スラブの上を歩いたり、灌木の間の細い道を歩いたり、けっこう変化に富んでいる。
次第に反射板のピークが近づいてきて、樹林の中を急登して行く。
ようやく樹林から抜け出したら、そこが山頂であった。山頂には方位盤がある。周りの山々を特定しようと思ったが、この付近の山は登っていないのでよくわからなかった。
この山頂には石の壇があって、そこに「天乃御柱天壇」と刻まれた大きな石柱がたっていた。ここから行く手東側を見ると、ここよりの少し高いようなピークが見える。高御位山は東西に細長くて、山頂が二つあるといってもいいくらいなのだ。ともかく東に向かって歩いて行く。林の中を行くと太陽電池のトイレがあって、樹林から抜け出すと神社があった。この横に岩のピークがあったのでここで記念写真を撮って、ついでにここで休憩した。山頂にはたくさんの登山者がいて、私が休んでいるあいだにも登ってくる人は多い。
そういえば三角点を見てなかったので探してみた。東峰にはなかったので、西峰まで探しにいったが、やっぱりなかった。引き返してくる時に、岩のピークに山名の標識があるのを見つけた。これで写真を撮った。
三角点はあきらめて下山開始。



 高御位山から中塚山、下山
スラブを急下降する


小高御位山山頂


小高御位山から露岩の尾根を下る


中塚山山頂


露岩の尾根を下る


銀の鳥居が見えてきた


神社の参道を下って行く。振り返ると、すさまじい絶壁に囲まれた山頂であることがわかる。
スラブの広場に着くと、その岩の上に矢印がつけられている。すごく急な一枚岩の下って行く。すごい高度感で緊張してしまう。
ようやく樹林の中に入って、再び登りになる。行く手には二つのピークが見える。樹林の中を登って、ピークを越えるとそこに指導標があった。右に下って行く道である。ここから直進すると小高御位山である。少し登ると灌木が茂る山頂にに着いた。左手が開けていて、高御位山を眺めることができた。さて、ここから中塚山に向かうのだが、その道が見つからない。東に下って行く道はあるのだが、南に下る道がないのだ。山頂から南の山々を眺めると、この手前にあった分岐から尾根が続いている。もしかしたら、さっきの分岐が中塚山への道ではないかと思う。私のガイドブックでは小高御位山を越えて下って行くと書いてあるのだが…。分岐に引き返すとその下って行く方向は「北山」と書いてある。地形からしたらこの道で間違いがないと思うのだが、悩んでいたら登山者がやってきたので訊いてみると、もっている地図で、この道で間違いないことがわかった。
ここからも、長いスラブの急斜面を下る。すごい下りで、その途中に送電線の鉄塔がたっていた。
樹林の中に入ると、鞍部には「全山縦走ハイキングコース」の標識があって、進行方向はやっぱり北山とかかれていた。
樹林の中を登って行く。途中、展望が開けると、高御位山から小高御位山、そして今下ってきたスラブの尾根が一望できた。
行く手には樹林のピークがあって、そこから右に尾根がのびてその上には送電線の鉄塔がたっている。地図では中塚山の山頂を送電線が通るので、これが中塚山のようである。
樹林のピークに着いたが、標識はなかった、そこから平坦な尾根を右に歩いて行く。左に緩やかにカーブして行くと、鉄塔の下に着いた。標識はないが、ここが中塚山山頂である。
指導標があるので、これに従って西に下って行く。露岩の道をジグザグに下って行く。行く手には長く尾根が続いていて、その先には田畑や集落、池が見える。すぐ近くのように思える。
スラブの平坦な尾根に着いて、そこから振り返ると、石切場のような岩壁が見えた。この山ってつくづくすごいと思ってしまうのだ。
尾根から右の道を下った。ところが下り始めてから、この道はガイドブックの道とは違うことに気がついた。でも、ここまできたら引き返すのもめんどうで、そのまま下って、車道に出た。目の前に池が広がっているので、この左に下山口の北山鹿島神社があるはずである。私が着いたところから車道を歩いて行くと、池の畔に長尾バス停があった。これで道は確認できたので、あとは車道を歩いて行くだけである。コスモスがきれいに咲いていて、その向こうに高御位山の連山が美しく聳えていた。
車道をひたすら歩いて行くと銀色の大鳥居が見えてきて、鹿島神社の駐車場に戻ったのは1135分であった。


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