私の近畿の山百選
まよいだけ

標高 1309m
登山口→20分→尾根の鞍部→30分→飯盛山→50分→唐谷分岐→50分→迷岳→40分→唐沢分岐→1:20→林道終点→1:00→登山口

この山はたいしたことのない里山だろうと思っていたのだが、すさまじい岩峰であった。ロープにすがっての険しい岩場が続くのだ。帰りは唐谷に下ったが、滝が連続するすばらしい渓谷であった。
迷岳

 登山口から迷岳山頂へ
道の駅飯高


登山口


見逃してしまいそうな登山道入口


すさまじい急登になった


飯盛山北峰


痩せた尾根を行く


唐谷の分岐


山頂への最後の登り


迷岳山頂


2009
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今年の連休は高速が一律1000円になったので大混雑であったらしいが、その連休も終わったので出かけることにした。今回は関西・山陰の山を登るつもりである。
1320分発、仙台発
名古屋行きのフェリーに乗った。心配なのは、台風1号が太平洋沖を進行中だということで、かなり離れているとはいえ船が揺れるのではないかということなのだ。
心配した通り、揺れが激しかった。船ではパソコンに向かっていたために、気分が悪くなってしまった。

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名古屋に着いたのは11時半頃、今日は登山できないので、マクドでゆっくりしてしまった。車を走らせて行くと、なにかしら通ったことのあるような…。泊まった飯高駅という道の駅は、昨年11月の局ヶ岳登山で泊まったところであった。
明日からの登山の前祝いということで、寝る前に酒を飲んでいたら、飲み過ぎてしまった。


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540分に道の駅を出発した。今日登るのは迷ヶ岳で、登山口までは20kmほどである。
登山口が近づいてくると、行く手にすさまじく尖った岩峰が見えてきた。これは迷ヶ岳の前衛峰なのだ。なんかワクワクしてくる。
温泉を左にみて山に向かって車を走らせる、橋のたもとに登山届けのポストがたっていた。ここが登山道入口で、すぐ傍には広い駐車場があった。
身支度をして歩き始めたのは635分である。川に沿って歩いて行くと、すぐに鬱蒼とした樹林の中に入る。道は細くて小刻みにアップダウンしてかなり荒れている。道が広くなって平坦になったと思ったら、右に迷ヶ岳の登り口があった。指導標はなくて、入口の木の幹にビニールテープが巻かれているだけである。見逃してしまうところであった。でも、よく見たら、ビニールテープに迷ヶ岳と書かれてあった。
すさまじい登りが始まった。ほとんど垂直のような檜の斜面をジグザグに登って行くのである。みるみる間に高度を稼いで行く。檜がいつのまにか杉林になって、中ほどのところで一旦傾斜が緩まったが、ひたすら急登が続く。虎縞のロープが下がるところもあって、この先どうなってしまうんだと心配になった。
50分ほど急登すると、ようやく稜線が見えてきた。急斜面を斜めに登って、稜線に立ったのは725分である。ここで休憩した。
稜線に着いたら傾斜は緩まるだろうと思ったのは間違っていた。これから最も険しい岩尾根が始まるのである。
すぐに巨岩が立ちふさがって、これを木の根につかまったりして越える。尾根は細くて、木の根が網のように張り出している。時々、露岩の痩せた尾根を通過したりする。木の間から下に集落を見ることができて、ずいぶん登ってきたことがわかる。

ロープにすがって岩場を越えてピークに立つと、そこが飯森山北峰であった。755分になっていた。木の幹に北峰とかいたカードが下がっているので、ここで記念写真を撮った。
この先は緩やかな下りが続く。今までの岩場の急登がウソみたいで、気持ちのいい樹林の下りであった。鞍部に着いて登り返すと、再び岩場の急登が始まった。
この急登はさらにバージョンアップして、きつい登りの連続であった。巨岩をロープで越えたり、横から回り込んだりして登って行く。
でも、この登りではピンクのシャクヤクが咲いていて、道にはその花びらが散っていて、すごくきれいなのだ。
険しい岩場を越えてようやくピークに着いたので、ここが飯盛山と思ったのだが、そこには標識はなかった。緩やかに下って行く。
この先はあまり急な登りはなくなった。ヒメシャラの赤い林や、シャクナゲの花を見ながら登って行く。樹林の尾根なので気がつかなかったが、すごく痩せた尾根で、両側は切り立っていた。
なかなか飯盛山に着かないので、焦っている。アップダウンを繰り返して登って行くと、唐谷の分岐に着いてしまった。気がつかないうちに飯盛山を通過してしまったのだ。今、振りかえると、標識がないと思って越えたピークがそうだったみたいだ。910分になっていた。ここで休憩、シャクナゲのピンクの花が咲いていて、すごくきれいである。
休憩して元気いっぱいに出発。この先は緩やかなアップダウンの尾根歩きで、新緑の林が美しい。シャクナゲやミツバツツジが咲いていて、ブナの巨木もあったりして、楽しい尾根歩きである。
林の向こうに、迷ヶ岳と思われる山が見えたりする。30分ほどのんびり歩いて行ったら突然急登になった。見上げると首が痛くなるような尾根が聳え立っていて、本当にこれを登るのかよ…と叫びたくなる。
木の根につかまったりして登って行く。足下が不安定でかなり緊張する登りであった。

傾斜が緩まって、まだ緑が吹き出ない林の中を登って行くと山頂に着いてしまった。955分であった。
迷ヶ岳山頂には二等三角点があった。でも、樹林に囲まれていて展望がないのが残念である。



 山頂から唐谷へ
植林の中を下る


沢を渡る


滝をつくって流れ


整備された道になる


林道終点に着いた


遊園施設があった


20
分ほど休憩して、登って来た道を引き返す。
山頂直下はすごい下りであった。登ってきたとき以上にこの急坂は怖かった。ほとんど垂直ではないかという道を下って行くのだ。足場も不安定で、木の根につかまって、一歩一歩慎重に下って行く。ようやく平坦地に着いたときはほっとした。
きれいな樹林の尾根を、写真を撮りながら下って、唐谷の分岐に戻ったのは1040分である。
ここから唐谷に下る。すごい急降下になるんだろうと思っていたのが、それほどでもなかった。植林が伐採されていて、その中にジグザグの道が続いている。
かなり急な斜面を下って行くのだが、道がしっかりしているので怖いということはない。30分ほど下って、沢の流れに着いた。きれいな渓流で、小さな滝をつくって流れ落ちて行く。この渓流に沿って下って行くと、右からくる大きな流れに合流して、そこでこの流れを徒渉する。水量は多くて激しい流れになっているのだが、徒渉点にロープが張ってあるので、これにつかまって靴をぬらすことなく渡ることができた。
渡ってこの渓流を振り返ると小さな滝をつくっていて、それがすごくきれいであった。
あとはこの流れに沿って下って行くのだが、道は渓流からすごく高いところを通っていて、流れの写真を撮ることはできなかった。
どんどん歩いて行くと、流れが大きな滝をつくっていた。でも、樹林にジャマされてきれいに写真を撮ることはできない。私は滝が大好きなので、くやしい。
この渓流に右から流れ込む谷があって、道はこの支谷に沿って回り込んで行く。最後には流れまで下って、これを徒渉する。激しい流れであったが、狭かったので簡単に飛び越えることができた。この徒渉点のすぐ下は滝になっていて、けっこう大きな滝できれいであった。
本流にでる直前に鉄の桟があった。道がちゃんと整備されていることがわかって安心した。
本流にぶつかると流れの近くを歩くようになった。渓流がいくつもの滝をつくって流れおちる。すごくきれいである。大満足の下山路である。
大きな滝があって、木がジャマで写真を撮るのにけっこう苦労した。ここから少し行くと、上に登って行く道が分岐する。まっすぐ谷に沿って行く道もあるのだが、これを上がるとすぐに林道終点に出た。
あとはこの林道を1時間ほど歩くだけである。林道からは展望が広がっていて、北に三峰山を見ることができ、すぐ目の前にはするどく聳え立つ前衛峰も見えた。
林道は所々舗装されているのだが、けっこう急で、車でくるのはきつそうである。
道にはすだれのような滝が落ちていたり、きれいな紫の藤の花が咲いていたり、巨岩が聳え立っていたりして、飽きることはなかった。
20分ほど下ったら、突然、遊園地のようなところに着いた。今は閉鎖されているのだが、ここまでリフトが通じているのだ。
これを回り込んで、大きくターンしながら下って行くと、洞窟美術館といういかがわしそうな施設があって、そのすぐ先の橋を渡ったら、登山口であった。1215分であった。林道歩きは1時間かかるつもりが35分で下ってしまったのだ。


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