日本アルプス全山縦走 



欅平→1:00→水平道始点→1:00→蜆谷→55分→志合谷→20分→大太鼓展望台→1:10→折尾谷→10分→折尾の大滝→1:00→下降点→45分→阿曽原温泉小屋

欅平からは黒部渓谷がつくる断崖絶壁につくられた水平道を行くのだ。奥鐘山の大岸壁、水平道から数百メートル下に流れる黒部川、絶景としかいいようがない。そして阿曽原小屋には露天風呂が待っているのだ。
水平道を行く

 欅平から水平道路へ
トロッコ電車


ビジターセンターの横が登山道入口


樹林の中の急登が続く


鉄塔に着いた


鉄塔から後立山が見える

BACK 黒部峡谷鉄道

2008年8月9日

欅平に着いたのは
850分である。長いホームを来た方向に向かって歩いて行く。改札を出ると広場があって、トイレやビジターセンターがあった。ここで水を補給して荷造りをし、ついでにビジターセンターに立ち寄った。展示はほとんどないのだが、黒部の四季のスライドがあるので、これを見てしまった。結局、歩き始めたのは925分である。
今回の登山は11日ほどかかる予定で、食料がめちゃくちゃに重たい。でも、そのために今回の登山では一日の歩行時間を短くすることにして、5時間から6時間をメドに計画をたてたのだ。北アルプスにはテント場がたくさんあるので、こういう計画をたてることができる。ちなみに今日は阿曽原小屋までの5時間の歩行である。阿曾原小屋には露天風呂もあるので、温泉でのんびりするつもりだ。
登山口はビジターセンターの横にあって、すぐに急斜面をジグザグに登って行く。道には階段が組まれたいるのだが、ともかく急な登りの連続である。初日だというのにザックが肩に食い込んですごく疲れる。あえぎながら登って行き、視界が開けて上を仰ぎ見ると、遥かな高みに送電線の鉄塔が見えた。まさかあんなところまでは登らないよな…と思ったが、まさしくそこまで登るのだった。
今日は快晴である。真っ青な空が広がっているのだが、その分夏の太陽がガンガン照りつける。ザックの重さに、11日間の登山という計画はムチャだったかと反省してしまった。
急な登りを続けること40分、ようやく鉄塔の立つところまで登り着くと、そこに水平道の分岐があった。助かったと思った。ここで長めの休憩、ここからの黒部の眺めがすばらしいのだ。黒部の谷に一歩踏み出したという感じがしてきた。
この分岐から水平道が始まるのかと思ったらそうではなかった。尾根の上を行くのだが、けっこう急な登りが続き、左は黒部の渓谷で右にも渓谷が見える。
15分ほど尾根を行くと、ようやく「水平歩道始点」という標識があった。そして、そこには「唐松岳方面展望ヨシ」と書かれている。登山道から左に高く見えていたのは唐松岳だったのだ。




水平道の始点


蜆谷のトンネル


水平道を行く


雪渓の下にトンネルがある(証明必要)


大太鼓

折尾谷のトンネル
 水平道路入口から折尾谷へ


水平道を行く。樹林に入ったり出たりするのだが、名前の通り、ほとんど水平な道が続く。でも、絶壁につけられ桟だったり、岩壁を削って造られた道だったりでかなり険しい道である。

左は黒部の深い渓谷で、200mほど下を渓流が流れているのだ。それを覗き見ると足が震えてしまう。渓谷の対岸は断崖絶壁が続いていて、これもまたすごい眺めである。
水平歩道は沢筋に沿ってつけられているので、沢が流れ込むところでは沢に沿って大きく入り組んでいかなければいけない。沢を遡るようにして行くと対岸に水平道が見える。沢の奥まで行って、それから回り込んであの道を歩くのかと思うとため息が出てしまう。
最初に大きく回りこんだのは蜆谷であった。岩にあけられたトンネルを潜って、谷の向こう側に出る。今度は歩いてきた水平道を左に見ながら歩いて行く。
峡谷の対岸には巨大なスラブの絶壁が聳えている。奥鐘山の岩壁なのだ。
水平道が続く。
道は再び右の谷に向かって入って行く。この谷が志合谷で対岸の水平道の眺めがすごい。あんな絶壁につけられた道を歩くのかと思ってしまうのだ。
この谷への道はかなり長い。行く手に谷の奥が見えてくる頃に、水場があった。ここで少し休憩してこの水を飲んだ。冷たくてすごくおいしかった。
この先、谷は雪渓に埋まっていて、登山道はその雪渓の手前からトンネルの中に入るのだ。トンネルは中でカーブしているのでランプが必要である。中は本当に真っ暗で、LEDの明かりをつけて歩いて行くのだが、目が慣れないためにほとんど足下が見えなかった。トンネルの中は水が滴っていて、水たまりもできている。かなり長いトンネルで、心細くなってきてしまう。
ようやくトンネルから抜け出す。明るい日の下に出るとほっとした。行く手には奥鐘山の大絶壁が見え、これに向かって水平道を行く。

ようやく黒部本流に戻って、深い峡谷に沿って歩いて行くと、「太鼓岩展望台」という標識があった。欅平方向の谷を展望することができて、谷間にトロッコ電車の鉄橋が見えた。
水平道は数百メートルの絶壁につけられてて、その真下に黒部川が流れているので、見下ろしても渓流をみることはほとんどできない。

急峻な尾根を回り込んで、再び右の谷に向かって入って行く。これが折尾谷である。谷を遡る水平道を歩いて行くと、谷の上部は滝のようになっていて、その下に砂防ダムの堰堤が見える。登山道はこの堰堤に向かって緩やかに下って行く。近づいて見ると、堰堤がトンネルになっているのがわかった。このトンネルはそんなに長くないので灯りはいらなかったが、中は水浸しであった。トンネルをくぐって対岸にでて少し行くと、右の絶壁から滝が流れ落ちていて「折尾の大滝」という標識があった。断崖から流れ落ちる滝はすごい迫力である。



 折尾谷から阿曾原小屋へ
黒部川に沿って行く


水平道から急降下する


阿曾原小屋とキャンプ場


小屋へは沢を渡る


阿曾原キャンプ場


水平道を歩いて行く。振り返ると折尾谷はすさまじく急峻である。いかにも黒部の谷といった感じなのだ。

水平道は尾根を回り込んで、黒部川に沿った道になる。樹林の中に入ったりして歩いて行く。
1時間ほど行くと、水平道から外れて左への下りになった。すごい急な下りである。どんどん下って行くと、樹林越しに小屋が見えてきた。小屋の前にはいくつものテントが張られているのが見える。そのテント場の左の谷から白煙がモウモウと上がっているのが見えた。阿曾原小屋には露天風呂があるので、その温泉の湯気のようなのだが、激しく湧き上がる白煙には驚かされてしまう。
急斜面をジグザグに下って、ようやく道が平坦になって少し行くと樹林から抜け出した。沢を二つ渡って、ようやくテント場である。しっかりした木の橋が架かっていた。
テントを張り終えて、テントの中に落ち着いたのは
16時近かった。今日は5時間の行程だったので14時ころには着けると思っていたのだが、2時間も多くがかかってしまった。
小屋でテントの手続きをすると、露天風呂の入浴料は500円、男女別の入浴時間が決められていて、次は17時半からであった。
私がテントを張ったすぐ前が露天風呂に下って行く道があって、17時を過ぎると女性がこの道を上がってきた。40分くらいになってから、タオルを持って露天風呂に向かった。
ジグザグに急な斜面を下って行く。激しく白煙が上がっていて、どんな高温の温泉なんだと心配になってしまった。
露天風呂にはもちろん脱衣所なんかなくて、スノコが二つ置いてあるだけである。先客が一人いた。
湯気が上がっていたのはこの露天風呂からではなくて、すぐそばのトンネルから吹き出しているのだった。このトンネルの中に原泉があるのだ。そこから太いゴムホースが引かれていてお湯が勢いよく流れ出ている。
風呂はメチャクチャに熱くて、これに入るのはかなりのガンバリが必要だった。
お湯に浸かっていると、次々と入浴者がやってきて賑やかになった。
私は何度も湯船に入ったり出たりして、1時間ほどもいてしまった。


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