日本アルプス全山縦走 
白ビソ山 2265m
摺古木山 2168m
安平路避難小屋→白ビソ山→摺古木山→摺古木山自然園休憩舎→飯田水源取水口→大平宿→大平峠→大平街道→幸助→保神バス停=南木曽=松本=仙台

中央アルプス全山縦走の最終日は小雨であった。あとは下りだけなので気がラクなのだが、長い林道歩きが待っていた。大平宿でタクシーを呼べばいいのに、どうせなら最後まで歩こうとしたのが間違いで、アスファルトの道を延々と歩くことになってしまった。
安平路山と避難小屋(別の日に撮った写真)

 安平路小屋からシラビソ山へ
安平路避難小屋


小屋からも笹藪が続く


林の中では道が露出していた


白ビソ山山頂

BACK 空木岳から安平路山へ


2007年828

今日が中央アルプス縦走の最終日である。
安平路避難小屋はけっこう快適であった。水も充分補給してきてあったし、テントも干すことができた。でも、朝はあまり食欲がなくて、カロリーメイトだけ食べて、小屋を出た。
外は霧である。小雨が混じるような重たい霧が流れている。
歩き出そうとして、この先も深い笹薮こぎなのに気がついた。朝露や霧で笹は濡れているはずなので、ズボンは雨具に履き替えた。これは正しい判断で、歩き始めるとすぐにズボンはびしょ濡れになった。
ほとんど平坦な道を行く。

笹におおわれているが、その下の道はしっかりしているので、踏み跡さえ外さなければ迷うことはない。
笹の草原から針葉樹林の林に入ると登りになる。といっても、そんなにきつい登りではない。木の幹には摺古木山の指導標が打ち付けてあった。道は間違っていない。
少し急な登りになって、樹林の中の平坦な道を行くと、木の幹にシラビソ山山頂の標識が打ち付けてあった。笹の平坦地が広がっていて、疎林に囲まれている。霧に包まれているのでまったく視界はきかない。時間は
6時半であった。
ここで、この登山コースの歩行時間について触れておきたい。

私は今回の登山に、昭文社の「山と高原地図40 木曽駒・空木岳」と山と渓谷社の「アルパインガイド20 中央アルプス」を持ってきている。ところがこの二つでは歩行時間が違うのだ。一般的には昭文社の地図の時間が長くなっている。とくに最新版では中高年登山者を意識してるためか、登りの時間は普通よりも1.3倍から1.5倍にしてあるのだ。(2倍というところもある)ところが、今日歩こうとしている安平路山から摺古木山の間は逆転している。山渓版では避難小屋〜シラビソ山を1時間10分としているのに対して、昭文社は40分。さらにシラビソ山〜摺古木山は山渓が2時間に対して昭文社が1時間となっている。これはどっちを信じたらいいのだろうと悩んでしまう。ここまでは重いザックを背負っての山旅のため、昭文社の長い時間のほうが、休憩を含めるとピッタリの時間になっていたのだが…。
特に今日は幸助からバスに乗るので、出発時間に間に合うように歩かなければいけないのだ。バス停のある幸助に何時に着けるかわからないと困ってしまうのだ。



 摺古木山を越えて休憩舎へ
笹薮を掻き分けて行く


摺古木山山頂


摺古木山から下る


展望台コースの分岐点


摺古木自然園休憩舎から登山道を振り返る


シラビソ山からはほとんど平坦な稜線を行く。ダケカンバの疎林が続き、樹の下は一面笹原である。背丈は余り高くないので、掻き分けることなく歩いてゆくことができる。昨日の安平路山への登りに比べたらずいぶんラクである。
針葉樹の中、やや急な道を下る。傾斜のあるところでは笹の背丈が高くなって、掻き分けて行かなければいけない。
笹薮は露がいっぱいで、雨具がビショ濡れになったのはあたりまえなのだが、靴の中にも水が入り始めた。ゴアテックスの革靴を履いてきているのだが、ゴアテックスも完全防水というわけにはいかないのだ。
針葉樹の中の登りになる。笹を掻き分けて登って行き、開けた平坦地に着くと、そこが摺古木山山頂であった。
時間は7
45分、シラビソ山から1時間15分であった。山渓は2時間とあったが、昭文社の時間のほうが正しいみたいだ。
摺古木山山頂には三角点が二つあった。でも山頂標識がある三角点のほうが本当のようで、見ると一等三角点であった。
この山頂で道は二つに分かれて、下で合流する。右へ行く道は摺古木展望台を経て下る道で、下の合流点まで1時間かかる。左の道は寄り道することがないので30分である。
私が6年前に安平路山に登ったときは展望台の道を歩いているので、今回は真っ直ぐに下ることにした。それに展望台に行っても、今日は霧で何も見えないのだから。
鬱蒼とした樹林の中を急下降してゆく。すぐに開けた笹原の道になったが、あいかわらず霧の中でなにも見えない。
大きな岩が聳えるのを見て5分ほど下ると、展望台コースと合流した。
けっこう巨岩が目立ち始めて、大きな岩を木の梯子で下ったりしてゆく。山腹の山襞に沿った水平道になると、その途中ではいくつかの沢の流れを渡る。すごく澄んだ流れで水場ともなっている。やがて落葉松の林を急降下するようになり、平坦になって笹薮を行くと、とつぜん広場に飛び出した。左には山小屋がたっていて、その広場は駐車場でもあった。
この山小屋が「摺古木自然園休憩舎」である。昔、来たときはこの小屋に泊まった。中に入ると、昔と同じようにけっこうきれいであった。
さて、この先の所要時間を考えなければいけない。この休憩舎についたのは855分。ここから大平宿までは2時間、大平宿からバス停のある幸助までは2時間40分、合計4時間半ほどかかる。
私は幸助発1524分のバスに乗るつもりだったが、これなら一つ前の1311分に乗れそうである。後は下りの林道歩きなので、急いだら充分間に合いそうだ。
幸助1311分を目標に歩いて行くことにした。



 林道終点から旧大平宿へ
長い林道歩きが始まる


通行止めになっていた


大平宿に着いた


歩き始めの林道はけっこう曲りくねっている。道は砂におおわれていて、私が6年前に車で来たときよりも、かなり整備されている。もっとガタガタで、とても普通の乗用車では走れない道だったのだが。
山襞に沿って道は続いているので、沢があると大きく回りこんで行く。橋を渡るとそこには赤谷という標識があった。
ここからは黒川に沿ったほぼ真っ直ぐな道になって、左に沢の流れの音を聞きながら林道を早足で歩いて行く。
林道は舗装されていないので逆に助かった。車なら舗装道はうれしいのだが、歩くとなったら別である。舗装道を歩くのは本当に足を痛めてしまうのだ。

大きなヘアピンカーブがあった。地図ではここが大平までのほぼ中間点である。深い渓谷を眺めながら歩き、10時少し前に「一般車両通行止め」の看板がたつところに着いた。この先、すぐに舗装道になった。さらに15分ほど歩くと飯田水源取入口に着く。ここまできたら大平宿はすぐだ…と思ったが、けっこう距離があった。
両側に山が迫る谷合いの道を歩いてきたのだが、行く手が開けてくると、人家が現れた。ようやく大平である。大平街道の交差点に着いたのは1025分である。幸助まで2時間半かかったとしても13時には着くことができる。
大平の集落で雨具から普通のズボンに履き替えた。なんかさっぱりした。



 大平街道から幸助集落へ
標高1358mの大平峠


兀岳登山口、ここから遊歩道に入る


遊歩道の出口


カーブ番号を数えながら歩いた


幸助の林道入り口


南木曽駅


まず、大平峠に向かう。舗装道を緩やかに登って行くのだが、峠までは
1時間の予定である。
樹林の中の舗装道を緩やかに登って行くと、途中から雨になった。雨具ではなくて傘をさしてゆく。
曲りくねった道を45分ほど登ると、キャンプ場の分岐があった。このキャンプ場の中を行く道は大平峠の近道らしいのだが、急な登りがあったらイヤなのでそのまま車道を行くことにした。すぐに大平面民の森への分岐があって、そこから10分ほど登ると大平峠に着いた。標高1358mという標識がたっていた。
峠を越えるとすぐにトンネルで、これを抜けたところに小さな公園がある。ここからは車道から離れ、左にある遊歩道に入った。これは旧大平街道なのだ。
遊歩道入口には兀岳登山口の指導標がたっていて、そのすぐ先で登山道と遊歩道が分かれる。私は旧大平街道の遊歩道を下って行く。
道には石がゴロゴロしていて、けっこう歩きにくい。でも、緑の林の中の道が続き、いわゆる森林浴のコースである。でも途中、遊歩道が崩落してるところがあって、すごく険しい迂回路があった。最後の気力を振り絞って歩いている私にはきつかった。
すぐに大きな東屋があって、遊歩道はこの東屋をくぐって行く。
この旧街道を25分歩いたところで舗装道路に出た。ここからは幸助に向かってひたすら歩くだけである。緑の中を歩いて行く。舗装道歩きはひどく単調なのだが、カーブの度に標識があるのを見つけた。「飯田南木曽線○号カーブ」と書いてあって、以後、カーブの度にこの標識がたっている。幸助までいくつのカーブがあるのかと思いながら、カーブの番号を数えながら歩いていった。(単純な林道歩きは何か楽しみを見つけなくては…)
68番カーブまで数えたところで、民家が現れた。すぐに広い道に出る。ここが幸助の集落であった。
この広い道を右に歩いてゆくと、木工品を売る大きなお店がある。この前にバス停があるのかと思って、お店の人に訊いたがバス停はまったく別のところにあるのだという。今、私が歩いてきたのはバイパスで、幸助バス停はこの道から一段下った集落の中にあるらしい。でも、このバイパスを5分ほど引き返すと、バスの始発になる保神バス停があるという。1255分になっていた。バスは1311分なので、始発のバス停に行くことにした。お礼を言って、大急ぎで引き返す。
教えてもらった通り、「ヤマイチ」という木工品店の前に大きな駐車場があって、その真向かいにバス停があった。ヤマイチの前で待っていると、ちゃんとバスがやってきた。
南木曽までは300円であった。安い。
携帯でJRの時間を調べたら、南木曽発1441分があって松本には1638分に着くことができる。これで、松本で「とりでん」のラーメンを食べることができる。


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