わしがたけ

標高 1672m
鷲ヶ峰は大鷲退治の伝説のある山。
山頂付近は工事の真っ最中で、いっぷく平まで車道が通じようとしていた。
この山は、いったいどうなってしまうんだろう。
鷲ヶ岳

BACK 川上岳


2003823

明日は鷲ヶ岳に登るつもりである。
ひるがの高原に向かって車を走らせる。
以前、奥飛騨の山を登ったときに大日ヶ岳に登ったのだが、その登山口がひるがの高原だった。国道156号線を挟んで、西に大日ヶ岳、東に鷲ヶ岳が聳えているのだ。
車を走らせながら、途中で食糧の買い出しのためのスーパーを探したのだが、見つけることができなかった。
ビールだけは確保した。
高速道路に沿って走って行くと「ひるがの高原」に着く。
スキー場に向かってどんどん走って行くとゴルフ場に出て、そこからは道はすごく細くなった。
日も暮れてくるし、ガイドブックによるとすごい悪路が待っているらしいので、登山口へ続く道を確認して、引き返すことにした。
国道から少し入ったところにコンビニあるのを確認しておいたので、ここで夜を明かすことにする。トイレも設置されているのだ。
広く細長い駐車場で、この一番端に車を停めて、テーブル・椅子を出して食事をした。


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今日は、出来るだけ早く出発するつもりである。帰りは渋滞しそうななので、その前に帰りたいのだ。
と、思いながらも駐車場を出たのは6時であった。
昨日確認した登山口に向かう林道に入る。
少し行ったとろで車を停めて歩こうかと思ったが、地図で確認するともっと奥まで行けるようだ。私の車は普通の乗用車なので、道が悪いとすぐに車の底をぶつけてしまう。
私の車の底はもうボロボロである。
桑ヶ谷林道に入って、細かくカーブが連続する道を走って行く。私が最初に車を停めようと思ったところから2km以上奥にいったところに林道の合流点があって、これで自分が地図上のどこにいるかわかった。ここから少し行くと、道端にさびだらけになって放置されたバスがあって、その隣に駐車スペースがあった。ここに車を停めることにする。
5分ほど歩いて行くと、ちょっとした広場があって、そこに4WDの車が1台停まっていた。ここまで車で来ても良かったかもしれない。
道はここで左に曲がって林道を行く。これだったら車は十分通れるではないかと思える道だったが、すぐにとんでもない道になった。大きな岩が転がっているし、水が流れるためか大きな溝ができていたりする。
この道を緩やかに登っていくのだが、岩がゴロゴロして歩きにくい。道はかなり広くて林道みたいなのだが、4WDの車であっても通れそうもない道である。
傾斜がきつくなって、登り切ったところにはアスファルトの立派な道ができていた。路肩に車が停まっている。
ここが「いっぷく平」の少し手前のところである。
この車道を横切って、石段の道を登る。
すぐに広場に出て、そこにはブルドーザーやショベルカーが停まっている。道路工事の真っ最中なのだ。
この広場から一段高いところにりっぱなお堂が建っていた。
藤原頼保の顕彰堂である。
この鷲ヶ岳には大鷲退治の伝説があって、その鷲退治をしたのが藤原頼保である。
このお堂に向かって石段を登る。お堂の後ろには、これから登る鷲ヶ岳が間近に聳えていた。残念なことに山頂部は雲に隠れて見えなかった。
お堂の前で休憩することにした。
この鷲ヶ岳は観光開発の真っ最中のようで、登山道も遊歩道に変えてしまおうとしているらしい。さっきのりっぱな舗装道路はスキー場から続いているようで、車でこの「いっぷく平」まで来てしまうと、鷲ヶ岳は1時間半で登れることになる。
すごく便利になるのだが、これって、いいことなんだろうか。
お堂の左に登山道がある。りっぱな木の階段ができていて、いかにも最近作られたもののようである。
道は鷲ヶ岳に続くやせた稜線でけっこうアップダウンがある。ピークを3つほど越えなければいけないのだ。
登山道の右手下は林道工事の真っ最中で、土がいたるところで掘り返され、山肌が削られている。
途中で工事中の林道と合流して、ショベルカーの横を抜けて山頂をめざす。このショベルカーの向こうはまだ工事がされていなくて、少し荒れた感じの登山道になった。
いよいよ鷲ヶ岳の登りである。
これはめちゃくちゃに急な道であった。笹につかまって登って行く。気を抜くと滑ってしまう。
こんなすごい道なら、遊歩道を整備しようという気持ちがわからないでもない。
分岐があって、そこから少し登ると山頂であった。
山頂からは白山とか北アルプスの山並みが見えるはずなのだが、遠くの山々には雲がかかっていて、展望は得られなかった。
すぐに引き返した。今日は渋滞になる前に家に帰りたいのだ。
山頂からの下りは本当に大変だった。登るときも大変だったが、下りはもっと厳しい。道の両側に生えている笹につかまって下る。これには時間がかかった。
途中、工事中の道で巻き道を見つけた。最近切り開いたばかりの道である。山の斜面を削り取って道にしているのだから、ちょっと痛々しい。
いっぷく平にもどってくると、山頂にかかっていた雲は取れていて、鷲ヶ岳の全容を眺めることができた。
大鷲退治の伝説の山であるが、これから車道が通じて、遊歩道が完備されたらどんな山になってしまうのだろうか。
すこし心配してしまった。


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ここで一泊した


荒れた道を行く


いっぷく平の藤原頼保の顕彰堂


鷲ヶ岳が見える


アップダウンを繰りかえす道


工事中、山が削られている


ここまでが工事中


ようやく山頂だ


鷲ヶ岳山頂


山頂にて


戻ってきた

右奥がいっぷく平
鷲ヶ岳山頂
山頂の方位盤
いっぷく平から鷲ヶ岳




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