2000/8/26
標高 2053m

奥社入口6:37→7:20奥社→8:10五十間長屋→8:52蟻の戸渡り→9:23八方睨→9:35戸隠山頂→11:35一不動→13:00戸隠キャンプ場
戸隠山に登るのは、けっこう躊躇していた。蟻の戸渡りがあるからだ。行ってみたら、やっぱりすごかった。こんなのありか、と思ってしまった。


2000年825

家を出たのは真夜中で、12時近かった。
まず、藤岡に向かい、ここから高速に乗った。
長野ICで降りて、長野市内を通り抜ける。驚いたことに道は善光寺のすぐ横を通る。
戸隠バードラインは、昔は有料道路であったらしいが、今は無料である。
善光寺の横の道路から、かなり急な道をジグザグに登って行く。これが有料道路に接続する道とは到底思えないほどひどい道である。カーナビの通り行ったら、行き止まりであった。
引き返して、道路標識に従って車を走らせ、なんとかバードラインに乗ることができた。あとは真っ直ぐな、きわめて快適な道になった。
戸隠の奥社に着いたのは3時半ころである。
途中のコンビニで買った焼きそばでビールを飲んで寝た。
外は真っ暗であった。

826

朝、5時半に目を覚ましたが眠い。
また寝てしまって、起きたのは6時15分頃。
歩き始めたのは6時半を過ぎていた。戸隠神社奥社に向かう参道を歩き始めてすぐに、財布を忘れたことに気が付いて引き返した。
ついでに、戸隠山の全景を撮っておくことにした。駐車場のところから、戸隠山がきれいに見えた。戸隠山は本当に鋭く切り立った岩峰の山で、まるで屏風のように聳えている。眺めるぶんにはきれいだでいいのだが、これに登るとなると話は別だ。
登山口から戸隠奥社までは40分歩かなければいけない。
まさしく神社の参道で、まず鳥居を潜って、きれいに整備された、樹林の中の道を行く。半分ほど行ったところに、赤い門、「随身門」があって、ここからは大きな杉木立の中の道になる。
奥社の少し手前で、左に入ると登山道入口である。
大きな看板があって、今日の登山路の核心部、鎖場の詳細図が書かれていた。なんか、ゾクゾクしてくる。
すぐに急登が始まる。それでも最初は林の中の道だから気が楽だ。ただ、歩いているとがさがさと動物が動く音がする。けっこう不気味である。熊だったらどうしようかと思ってしまう。
多分、猿だと思うのだが。
40分ほど歩いて、五十間長屋に着いた。長い岩の屏風があって、その下の部分が庇のようになっている。ここから見る戸隠の連山は本当に鋭い岩場で成り立っている。
怖そう。
五十間長屋から左に進むと百間長屋である。この岩の屏風の基部を歩き、ここを抜けたら、いよいよ本格的な岩場が待っていた。長い鎖場である。
ここから、次々と岩場と鎖場が現れて、息つく暇がない。
ただ夢中で、怖いだとか何とか言っている余裕もなくなった。
最大の難所、蟻の戸渡りに着いたのは8時52分であった。ガイドには「蟻の戸渡り」と書かれているのが、ここでは「蟻の塔渡り」と書いてあった。どっちが本当なのだろう。
私がこの蟻の戸渡りに着くと、4人のパーティが休憩していて、出発するところだった。どういうふうに行くのか見学させてもらった。
ここは、やはり立って歩いていくことはできないようだ。馬に跨るようにして進んで行くしかない。きわめてかっこう悪いが、この際そんなことはいっておれない。ガイドには迂回ルートがあると書いてあったが、それは崩壊して今は通れないとのこと。戸隠山山頂に登るためには、何としてもここを通過するしかないのだ。
しかし、怖かった。本当に両側は鋭く切り立った断崖絶壁で、冷や汗が出てきてしまう。
これを何とか乗り越えることができたときは、つい大きなため息が出てしまった。
このあとは急な登攀を少しこなすだけで、意外とあっけなく八方睨に登りつくことができた。
ここからは、西岳の眺めがとくにすばらしかった。北に目を転じると、高妻山が鋭く聳えているのが見えた。下には恐ろしかった「蟻の戸渡り」も見えた。
八方睨からは樹林まじりの普通の縦走路になった。戸隠山山頂には9時35分に到着。ガイドには展望のきかない林の中のピークと書いてあったが、けっこう見晴しはよかった。
記念写真を撮って、九頭竜山を目指す。
途中、大きな岩や、断崖絶壁なんかを見ることができて、変化に富んだ縦走路である。
気をつけて歩いていたのだが、九頭竜山の山頂は特定できないままに通り過ぎてしまった。
一不動に着いたのは11時35分。意外と早く着くことができた。
ここからの下りは、3年前に高妻山を登ったときに通っている。
一不動では休憩を短くして、すぐに出発した。水場に早く着きたかったからである。今日は水を異様に多く飲んでいて、ポリタンはもう空であった。
途中、けっこう厳しい個所があった。以前通ったはずなのに、険しかったことは完璧に忘れていた。
鎖場も多かったし、沢のガレたところを下るのはかなりきつかった。
それでも、戸隠キャンプ場に着いたのは1時であった。
のども渇いていたので、なんか冷たいもということで、ソフトクリームを食べてしまった。
ここからバスで戸隠奥社まで帰ろうと思って時間を調べると、1時33分の便がある。少し待ってみたが、めんどうになって歩いてしまった。
1時40分頃に駐車場に戻ってきた。
朝は2台しか停まってなかったのに、車がいっぱいになっていた。
まだ時間が十分あるので、明日登る黒姫山の登山口の下見に行った。
ガイドに1時間歩くとある林道を、車で行って時間短縮しようと思っていたのだが、林道入口には遮断機が下りていた。通れないということである。
困った。往復で約2時間よけいにかかるということになる。
明日、黒姫山と飯縄山の二つを登れるか心配になってきた。



NEXT 黒姫山

戸隠神社入口


戸隠神社参道


これが登山口


蟻の戸渡り


八方睨


八方睨の案内盤


戸隠山頂


稜線からはこんな景色が多い


一不動避難小屋


戸隠牧場



西岳 

戸隠山山頂。後ろは高妻山

戸隠奥社参道で見た石仏

五十間長屋

百間長屋








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