かすみさわだけ
標高 2269m


上高地→徳本峠→霞沢岳→蝶ガ岳→常念岳→大天井岳→燕岳→餓鬼岳→唐沢岳→大町→中房温泉→有明山



松本に住んだ5年間、いつも西には常念山脈が聳えていた。いつか全山縦走をしたいと思いながらも今日に至ってしまった。霞沢岳から餓鬼岳に続く長大な縦走路は槍、穂高の大パノラマ展望の道でもあった。
左奥が霞沢岳山頂


はじめに


3年連続で北アルプスに出かけることになる。
今年は壮大な(自分にとっては)縦走プランを建てた。
北アルプスで最も人気があるのが、槍ケ岳を中心とした「表銀座」とか「裏銀座」である。私が今回目指すのは、こうした華やかなコースではない。
私はかって松本に5年住んでいたのだが、松本平から見ることができる山は、こうした山々ではない。槍、穂高の前衛になる常念岳を中心とした山並みである。つまり、大滝山、蝶が岳、常念岳、大天井岳の山々なのだ。これを常念山脈という。>
地図を見ると、山脈の南の端に徳本峠があって、ここが縦走の出発点になる。徳本峠はヤマヤだったら一度は登りたい峠で、昔の岳人は上高地に入るために、みんなこの峠を越えなければいけなかったのだ。本当は島々から歩くべきなのだが、そこは楽をさせてもらうことにして、上高地から登る計画にした。
せっかく徳本峠に登るのなら見逃すことができない山がある。霞沢岳である。
計画では、第1日目の体力のあるうちに少し無理をしようということで、上高地から登って、その日のうちに霞沢岳を往復することにした。1日の歩行時間は10時間を超えることになる。
翌日から縦走になる。大滝山から蝶が岳まで行って2泊目。3日目は一番ハードな標高差400mの常念岳の登って大天井岳まで。4日目は楽しいアルプス縦走の散策を楽しめるはずで、燕から餓飢岳までの道。最後、餓飢岳まできたら一番北端の唐沢岳を見逃すわけにはいかないので、これを往復して中房温泉に下山する。全5日間の行程である。しかし、休みは1週間あるのだからこれで帰ったらもったいない。6日目に中房温泉から有明山を往復することにした。
我ながらすばらしいプランだと思うのだが。


 上高地から霞沢岳へ
新宿のバス発着場


上高地梓川


白沢出合の徳本峠への分岐


ジャンクションピーク


尾根から霞沢岳への稜線


K2への登り


登山路から穂高岳を望む


お花畑の向こうに穂高岳


霞沢岳山頂

会社を出るときは激しい雨であった。雷も鳴り響いている。なんかすごい旅立ちである。
小山発20:26のJR各駅停車に乗って新宿へ向かう。
上高地行きの深夜バスは新宿都庁の下にある駐車場から出る。23時出発。

2000年8月10日

新宿23:00─→5:33上高地─→6:25明神館6:35─→6:42白沢出会─→8:12最後の水場8:20─→8:50徳本峠9:15─→10:07ジャンクションピーク10:20─→12:25 K1─→13:11霞沢岳13:40─→16:07ジャンクションピーク─→16:50徳本峠


上高地は思ったほど人は多くなかった。シーズンだから人であふれ返っているのだろうと思ったのだが。上高地の天気は曇り。すばらしい穂高の景観を楽しみにしていたのだが、雲に隠れて見えなかった。残念。
すぐに歩き始めた。河童橋から小梨平のキャンプ場の横を通り、明神館を目指す。
昔、何度も通ったのだが、なんかずいぶん印象が違うような。
荷物は重い。出発前に計ったら25kgほどあった。
明神館の前で一休み。

ここから少し行って、沢にかかる橋を渡ると白沢出会で、徳本峠への分岐点である。
分岐からはしばらくの間、平らな道が続く。急登が待っていると思っていたので、道が間違っているのではないかと心配になったりした。
それでも、道は次第に急勾配になって、沢沿いにジグザグで登るようになった。最後の水場には8時12分に到着。冷たい水を飲んで、徳本峠に着いたのは9時少し前であった。
徳本峠からは、頂上に少し雲がかかった穂高がきれいに見えた。
峠には徳本峠小屋が建っているのだが、これがつっかい棒なんかした素朴な小屋である。
この峠を草創期のアルピニストたちが数多く通っていったのかと思うと、けっこう感激してしまう。
小屋の人に断ってテントを張って、9時15分に霞沢岳に向かう。
このために準備したサブザックに荷物を詰めて、余分なものはテントにおいて出発した。
霞沢岳へは、来た道を少し引き返す。
まず、目指すのはジャンクションピークである。
すぐに急な登りが待っていた。林の中の急登である。傾斜が緩くなって、しばらく行くと左の展望が開けた所に出る。そこにジャンクションピークと書かれた指導標が立っていた。展望は島々方面しか得られない林の中のピークである。
ここから霞沢岳は、残念ながら見えなかった。
1時間ほど林の中の尾根道を登ったり下ったりして、いよいよK1への急な登りが始まる。これは本当にきつかった。霞沢岳の一番の難所はこのK1の登りだと思う。けっこう岩場もあった。
天気は晴れたり曇ったりである。時々樹間から穂高が見えた。
ようやくの思いでたどり着いたK1には指導標がなくて、白く風化したような棒が1本立っているだけであった。
展望はすばらしかった。梓川をはさんだ真向かいに穂高の岩峰を見ることができる。その左手には焼岳が。そして、北に目を転じると梓川に沿って明日縦走する蝶が岳、常念の山並みが見える。
ふと下を見ると、帝国ホテルの赤い屋根が見えた。疲れが吹っ飛ぶようなすばらしい景観であった。
さあ出発しようかと思って、霞沢岳に向かう登山道をみると、7・8人の団体が下山してくるのが見えた。ガイドがついた中高年のツアーの一行であった。最近はこういうパーティと出会うことが少なくない。私も含めて、中高年には登山がブームなのだ。
急な岩場のK2を通り、それから少し下ってお花畑の横を通り、少し登ったらそこが霞沢岳山頂であった。思ったよりも早く早く着いてしまった。
ここからの景観もK1に劣らずすばらしかった。でも、けっこうバテてしまった。

しばらく、ボウっとしながら穂高のパノラマに見とれていた。
帰りは本当に長くてつらくて、バテバテであった。
下山途中の4時頃に雨がぱらついた。今年も雨に悩まされるのかと思っってしまったたが、そのまま降らずにすんだ。よかった。

徳本峠に帰り着いたのは5時少し前。
朝の5時半から歩き始めたのだから、今日は11時間以上行動していたことになる。
疲れるはずだ。


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校正 2013/3/21



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