この山のすごさは、山頂直下から眺める水晶尾根のスラブの大絶壁なのだ。
みかぐらだけ

標高 1387m
 山頂から雲海が見えた


2006年御神楽岳登山

1998年6月13日(土)

この週末も天気が悪そうなのだが、低気圧は太平洋にあるから、新潟方面なら雨が降ることはなさそうである。そこで、新潟方面の山に登ることにした。

御神楽岳にまず登ることにする。

栃木から高速に乗って、郡山に向かい、そこから盤越自動車道に入って会津まで行く。

高速を降りてから南下して、本名ダムの横から細い道に入る。

登山口まではガタガタの道である。

7時15分、登山口から歩き始めた。

沢に沿って登っていくのだが、前方に崖が迫って来て、そこに滝が見える。乙女の滝である。

これを鎖で越えて、さらに沢に沿って進む。

そうすると「八丁洗板」という標識があった。

沢の中を見ると、沢床が平らになっていて、滑になっている。滑滝といえばすぐに北海道のクワウンナイ沢を思い出してしまうのだが、この八丁洗板はクワンナイ沢の規模の小さいやつである。そんなにきれいとは思わなかった。もっとも、日本一美しい沢といわれたクワンナイ沢と比べるほうが間違っているかも。

1時間ほどで「杉山ガ崎」に着いた。

ここからの景観もすごかった。前ガ岳という山の南壁の大岩壁がすごい迫力でそびえている。

この岩壁のすごいのは、山襞の山の部分に低い潅木が生えて、谷の部分は岩が露出しているという光景である。

この山の部分の濃い緑と、谷の部分の岩の色が何ともいえないコントラストで、それが目の前に大きく聳えているというのがすさまじい迫力になっている。

この御神楽岳というのは、穂高とか谷川岳のような岩稜の山だったのだ。ちっとも知らなかった。

さらに登っていくと「熊打ち場」という指導標があって、そこから間近に小高いピークが見えるのだが、その真中を細く道が走っている。近づいて見るとそれは鎖場で、けっこう長い区間を鎖に掴まって越えなければいけなかった。

これを越えて、林の中を少し行くと小屋があった。御神楽岳避難小屋である。

小屋から林の中の道を登っていくと展望が開け、ピークに着く。これが「本名御神楽岳」であった。

ここから目指す御神楽岳を望むことができた。雲がどんどん流れていく。

下界は、すばらしい雲海であった。

この本名御神楽からは釣り尾根のような道を歩いていくが、その突き当たりのT字路が「つばくろ尾根」である。この尾根もすべて素晴らし岩壁で覆われている。

T字路を左に曲がって、少し登っていくと御神楽岳山頂であった。

頂上にはけっこう人が多くの人が休憩していた。自分が登ってくる途中ではまったく人に会わなかったのに、これはどういうわけだ。

ガイドブックをよく見てみると、どうも私とは逆方向から登るのがポピュラーなコースらしいのだ。

頂上で食事をしていたら、雲がどんどん晴れていって、真向かいにすごい岩稜スラブが見えてきた。

これが御神楽岳から北東に伸びる「水晶尾根」であった。

一枚岩の大岩壁で、見ていて怖さを感じる。

今回の山は、岩稜を楽しむ山であった。

帰りは来た道を引き返して、登山口には1時20分に着いた。

次に二王子山を目指す。いったん会津に出て、そこから高速道路に乗って、安田ICで降りたら、二王子岳は近い。

走ってきた道を引き返して、会津に向かう。

途中で温泉に入った。すぐ側に物産館があって、このあたりは桐の加工品が名産ということがわかった。

なんか買わなくてはと探したら、マタタビがあった。100円だったので2個買った。うちの猫へのお土産である。

天気予報を聞くと、明日の天気はあまりよくない。雨の中の登山は面白くもなんともないので二王子山はあきらめて、仙台に帰ることにした。




BACK 日本二百名山

登山口


乙女の滝


八丁洗板


前ガ岳南壁


避難小屋


本名御神楽岳からの御神楽岳


まだ雪が残る谷筋


御神楽岳山頂




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