日本二百名山.
いとうだけ

標高 1771m
竜門小屋→1:30→寒江山→30分→三方境→1:10→以東岳山頂→1:00→三方境→1:30→寒江山→40分→清太岩山→1:50→日暮沢小屋

せっかく朝日岳に来たのだから、ついでに以東岳にも登ろうと思った。でも以東岳までは遠くて往復にはすごく時間がかかる。大鳥池経由で泡滝ダムに下ってしまったほうがラクなのだが、車があるので引き返すしかないのだ。
とうとう山頂を見ることができなかった以東岳

 寒江山から狐穴小屋へ
竜門小屋。まだ薄暗いうちに出発


南寒江山山頂


寒江山山頂


三方境


狐穴小屋

BACK 朝日岳


2001年9
9

3時半に起床。まだ真っ暗である
今日は標準タイムで
11時間以上歩かなければいけないので、5時には出発したい。
まだ眠ってる人の迷惑にならないように注意しながら食事をした。
小屋に余分な荷物は置いていくことにした。以東岳までは往復で9時間もかかる。そしてさらに車が置いてある日暮沢小屋まで下るのだ。せめて荷物は軽くしておかなくては。
外に出ると深い霧の中であった。風が強くて、霧がどんどん流れていく。雨のような霧であった。
雨具をつけて完全防水体制で出発した。
小屋からはしばらく下りである。
小雨のような霧が東から吹き付けてくる。たぶん太平洋沖に進んで来ている台風の影響だと思う。(この台風はその後鎌倉に上陸して、風速30mの暴風圏を伴って東京都心部を直撃する。首都圏の交通はズタズタになった)
道には草が茂っているわけではないのだが、それでも霧のために露がいっぱいついていて靴はグショグショになった。
登りになる。
行く手は霧に隠れていて、進むにつれて山影が浮かび上がって来る。
615分ころに一つのピークに登り着いた。山頂にはケルンが積んであって、その横に三角点のような石柱がある。標識は立っていない。これが寒江山だろうか。
吹き付ける霧の中で展望はまったくきかない。
これを一旦下る。そしてもう一度登り返すと広場があって、寒江山の標識が立っていた。その横に三角点がある。さっきのは南寒江山だったようだ。
ふたたび大きく下って登り返すと登山道の横に北寒江山の標識。ここから少し下ると三方境。指導標が立っていた。
これを下るとすぐに狐穴小屋のはずなのだが、霧で何も見えない。
どんどん下って行くと、突然霧の中から小屋が現れた。
登山道はかぎ型に右に曲がって、小屋の前の広場に出た。7時半であった。
狐穴小屋はすばらしくきれいな小屋で、ここに泊まるべきだった、と思った。
小屋の前には水が引いてある。
ここで少し休憩して、いよいよ以東岳をめざす。地図ではここから2時間半の行程だ。



 以東岳を往復して狐穴小屋へ
中光峰


この向こうに以東岳山頂がある


稜線にある大岩


以東岳山頂


以東岳から引き返す

小屋から歩き始めてすぐに西側が晴れてきた。下界は日が射している。晴れているのだ。雲がかかっているのはこの山稜部だけのようだ。
雨具を脱いだ。
緩やかにアップダウンを繰り返して登っていく。
40分ほどでピークに着いた。道の脇に木柱が立っていて、そこに中先峰と書いてあった。
ここから一旦下ると、いよいよ以東岳への本格的な登りになる。
以東岳は厚い雲に覆われて山頂部は見えない。そのために一層山の大きさを感じてしまう。
少し雲が晴れて大きな岩があるのが見えた。
急な登りになる。
途中から雲の中に入った。
山頂部に着いたのは10時であった。
岩が重なっているその横に指導標が立っている。左に下ると以東小屋のようだ。小屋のほうからなんか音がしているのだが、霧で何も見えない。
この指導標のところから右に少しだけ行くと三角点があった。山名の書いた指導標は立っていなかった。しかし、三角点があるのだからここが山頂に間違いはない。
記念写真を撮った。風もあるし、視界もきかないので早々に山頂を後にした。
さっきの指導標のところに戻って、この指導標の後ろを見ると、そこに以東岳山頂と書いてあった。
ここでもう一度記念写真を撮った。
私はここ3年はデジタルカメラを使っていたのだが、この春からデジタルビデオを使っている。これはけっこう重宝していて、デジタルカメラとしても使えるのだ。
写真はメモリーカードに記録できるので、これをそのままパソコンに取り込むことができる。また、持っていたデジタルカメラにはズーム機能がついていなかったのだが、これだと光学式で10倍までズームができる。
ただ一つ困るのがタイマーがついていないことだ。
仕方がないので、今回はこのカメラについていたリモコンを持ってきた。
リモコンでシャッターを押すのだ。
さて、急いで下らなければいけない。この以東岳山頂から竜門小屋までは3時間半かかる。
なんとか2時までには小屋に着きたいと思っている。
どんどん下っていくと雲の下に出た。相変わらず日本海側は晴れていて、よく見ると海岸線が見える。それに反して東側は雲がどんどん湧きあがってくる。
帰り道になると、なぜか気持ちに余裕が出てきて景色が眼にはいるようになる。
朝日連峰というのは本当に雄大な山並みだ。
広いゆったりとした稜線がどこまでも続いているという感じだ。
緑の稜線に登山道が続いている。その稜線の右からは雲が湧きあがり、左は明るく日がさして緑が輝く。朝日岳ってつくづくいい山だと思ってしまう。
狐穴小屋に着いたのは12時半であった。
小屋に着いてものんびりできない。荷物を置いてある龍門小屋に急ぐのだ。



 龍門小屋から清太岩山経由で下山
三方境


竜門小屋に帰ってきた


清太岩山が見える



清太岩山の山頂標識

竜門小屋に着いたのは13時半であった。
ここで荷物を回収して、ついでに昼食もとって、14時に小屋を出発。
15分ほど登って、竜門山ピークに着く。
ここから左に曲がって、大きく下り清太岩山をめざす。
行く手にはりっぱな山が見える。あれが清太岩山だろうと思いながら登っていくと、そうではなかった。これはユーフン山だったのだ。
山頂にはケルンが積まれて、ユーフン山と書かれた小さな板片が置かれていた。
ここから少し水平な道を行くが、すぐに大きく下る。そのキレットのむこうに聳えているピークが清太岩山だった。
地図では行程40分と書かれていたが、ほとんど1時間近くかかってしまった。
山頂には三角点を固定させる工事の人が3人、休憩していた。
ここからはひたすら下るだけである。
林の中を下って行く。
足が痛くなってきた。実は今回、新しく買った靴を履いてきたので、靴がまだ足になじんでいない。そのため、小指のあたりが痛い。靴ずれになっていると思う。
清太岩山の標高は1465m、ここから標高差800mを下るのだ。
最後ものすごく急な道を下ったら道が平らになった。そこを少し歩くと指導標があって、右に曲がったら小屋が見えた。
日暮沢小屋の登山口であった。
16時であった。

高速に入るまでの間に温泉はないかと期待したがそれはなくて、そのまま高速にのって小山に帰ってきた。
9時であった。


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2015/7/21 BY:kudougao



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