日本百名山 
あさひだけ

標高 1870m
日暮沢小屋→30分→林道終点→2:00→ハナヌキ峰分岐→→三沢清水→30分→古寺山→1:00→小朝日岳→1:00→銀玉水→30分→大朝日小屋→15分→大朝日岳山頂→10分→大朝日小屋→1:30→西朝日岳→50分→竜門小屋

朝日岳というのは単独の山ではなくて、朝日連峰というのが正しいと思う。せっかく登るのだから、小朝日・大朝日・西朝日の三つの山すべてに登ろうと思う。
西朝日岳への縦走路から見る大朝日岳

 日暮沢から小朝日岳へ
日暮沢小屋


ハナヌキ峰


三沢清水


古寺山山頂


雲のかかる尾根を登って行く


山頂直下に捲き道分岐があった


小朝日岳山頂


車検が終わって車が帰ってきたので、さっそく山に出かけることにした。

今回は朝日岳に登ろうと思っている。
ただ、この山は仙台に住んでいたときに一度登ったことがある。

この時は夏休みを利用しての登山で、飯豊山に登ってそれからこの朝日岳に登った。大鳥から入山して、大鳥池・以東岳・朝日岳と縦走して朝日鉱泉に下山した。昔は、本当に元気だった。
今回の登山にはちょっとしたこだわりがある。
朝日岳には「朝日」と名のつくピークが、小朝日岳、大朝日岳、西朝日岳と3つある。この3つはすべて登りたい。そして、せっかくここまで来たのだから二百名山の以東岳にも登っておきたい。でも、車で出かけるので、出発した登山口に帰って来なければいけない。この条件を満たすコースの選定は、けっこう難しい。
いろいろ考えてこのように決めた。大井沢の終点、日暮沢小屋から小朝日岳に登り、ここから大朝日岳、西朝日岳と縦走して竜門小屋まで行き、ここに1泊する。2日目は小屋から以東岳を往復して清太岩山を経由して日暮沢小屋に戻る。以東岳の往復を入れたために、けっこうハードな山行になってしまった。

2001年9月7日

ザックに荷物をつめて、小山を出発したのは夜の9時過ぎであった。東北自動車道をひたすら走って、村田ジャンクションから山形道に入る。山形道終点の月山ICで降りて、ここから大井沢の道を南下する。日暮沢小屋の前に着いたのは真夜中の2時であった。ここで簡単に食事をして、それから車の中で寝た。

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5時に眼が覚めた。明るくなったら眼が覚める。ほとんど、獣と同じ感覚。朝食をとって、出発したのは6時であった。日暮沢小屋からは林道を歩いていく。いいかげんいやになったころに林道終点に着く。この林道歩きは2.5kmもあるのだ。
登山道に入ったのだが、すぐに登りにはならなくて、しばらく沢沿いの水平な道を行く。

ようやく登りになったと思ったらすさまじい急登だった。この急登はすごくて、延々、3時間近くも登り続けるのだ。
これを息をきらして登って、ハナヌキ峰に至る。ハナヌキ峰までは標準タイムで2時間のはずなのだが2時間半もかかってしまった。地図ではハナヌキ峰山頂で古寺鉱泉からの道と合するように書かれているのだが、実際は山頂から下った鞍部で合流していた。持っている地図は昭和60年7月発行のものである。ちょっと心配になってきた。(後でわかったのだが、私がハナヌキ峰と思ったのは、ただの分岐なのだ)
ハナヌキ峰分岐から少し行くと「三沢清水」があった。でも、水はまったく流れていなかった。
三沢清水から登って行くと、樹林から抜け出して展望が広がった。でも、山々には雲がかかっていて、絶景というわけにはいかないのだ。登山道の真ん中に、測量の用の紅白ポールが立っている…と思ったら、ここが古寺山山頂であった。
雲が流れる尾根を登って行く。登るにつれて、次第に雲がとれてきて、山々が見えるようになってきた。うれしい。
山頂直下に分岐の指導標があった。右の道を行くと小朝日岳を捲くことができるのだ。もちろん、真っ直ぐに山頂を目指す。
小朝日岳山頂に着いたのは10時40分。日暮沢小屋から4時間40分もかかってしまった。



 大朝日岳山頂へ

ケルンのある小ピーク


銀玉水


大朝日小屋


大朝日岳山頂


小朝日岳からはすさまじく急な道を下る。一気に140mも下ってしまうのだ。せっかく登ったのにもったいない…。
下りきったところが熊越。ここから少し登り返すが、あとは快適な稜線歩きになった。
行く手にはどっしりとした感じの大朝日岳が見えて、その肩に大朝日小屋が建っているのが見える。空はすっかり晴れて、すばらしい展望の稜線歩きである。
ケルンのある小ピークに着いて、ここで休憩。眺めがともかくすばらしい。行く手には大朝日岳が聳えていて、そこから鞍部に下ったところに小屋が見える。これが大朝日小屋である。小屋の右に小さなピークがあるのだが、縦走路はここに続いているのだ。このピークのさらに右には長い稜線があって、そこに立派な三角峰聳えている。これが西朝日岳だ。(…と思っていたら、これは中岳であった)
展望のピークから15分ほど行くと水場があった。銀玉水という水場でちゃんと水が流れていた。こんな高い稜線にどうして水場があるんだと不思議に思った。コップに汲んで飲んだら、すごくうまかった。
水場から大朝日岳手前のピークに向かって登って行く。30分ほどで登り着くと、朝日嶽神社という白柱がたっている。どんな立派な社があるのかと思ったら、小さな石の祠があるだけであった。
ここから5分ほど、緩やかに下ると大朝日小屋に着く。時間は
12時半になっていた。
この小屋は本当に真新しくて、泊りここちがよさそうだ。ここに泊まってしまいたいという誘惑にかられてしまった。
小屋の前の分岐点にザックを置いて、大朝日岳山頂を目指す。
大朝日岳の山頂は少し細長くて、奥のほうに山頂標識と三角点があった。
他に登山者もいなくて、たった一人の山頂であった。



 西朝日岳を越えて竜門小屋へ

大朝日岳から戻った


西朝日岳に続く稜線


西朝日岳山頂


竜門小屋


今日の行程はまだ長いので、大朝日岳から急いで降りる。分岐に戻ったのは1時少し過ぎたころ。
ここから西朝日岳をめざす。まず中岳を越えるが、その鞍部に金玉水という水場がある。
この水も飲んでみたかったが、水場が登山道からかなり離れているようなので止めた。
西朝日岳には2時頃に着いた。
山頂には標識もあって、三角点もある…と思ったのだが、これは三角点ではなくて「山」と刻まれた石標であった。西朝日岳のすぐ隣に三角錐の山があって、登って来る途中から眺めると、こちらの方が高いような気がした。
このピークも踏んでおこうかと、歩き出したのだが、道が荒れているようなのですぐに引き返した。
あとでよく地図を読んでみると、登山道が通るピークから少し離れたところに三角点のマークがあって、そこに標高1814mの表示がある。
もしかしたらこのピークは踏んでおくべきだったのではないかと、少し悔やんでいる。
西朝日岳から45分ほど歩くと竜門山。ここから日暮沢小屋に下る道が分岐する。この道は明日下る道だ。
竜門小屋を目指す。
霧が出てきていて、展望がきかなくなった。
10分ほど下ると、霧の中から突然小屋が現れた。
340分であった。

小屋の中はけっこう混んでいたが、2階に場所を定めることができた。うれしかったのは水が小屋の真ん前まで引かれていたことだ。
2階には結局8人が泊まったのだが、この中の一人のイビキがひどくて、眠れなくて困った。


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