きりがみね

標高 1925m
霧が峰には松本に住んでいたときに初めて登った。
ニッコウキスゲの大群落がすばらしくきれいだったことを覚えている。
御射山遺跡 ニコウキスゲ

 御射山遺跡から車山山頂へ
早朝の八島湿原駐車場


車道をトンネルで渡る


あざみの歌の歌碑



湿原入り口の案内板


霧の中の遊歩道を行く


御射山遺跡の案内板


御射山神社祠の横に立っていた石碑


コロボックルヒュッテの看板


霧のコロボックルヒュッテ


霧の車山山頂


車山山頂


山頂の祠


仕事の忙しい時期も終わったので、土・日で松本の近くの山に出かけることにした。
今回登ろうとしている山は、一度登ったことのある山だ。
第1日目は霧ヶ峰と美ヶ原に登って、翌日に針ノ木岳・蓮華岳を登ろうと思っている。


2001年7月27日

夜の9時過ぎに小山を出発した。藤岡ICから上信越自動車道に入って、佐久で降りる。
ここから諏訪に向かう道に入り、山道を車で登って行く。
この時間、深夜1時を過ぎているのだが、トラックがいっぱい走っていた。少しこわい。
霧が峰の有料道路に入って、八島湿原の駐車場で車を停めた。途中のコンビニで買ったビールを飲んで、車の中で寝た。

728

朝、4時少し過ぎに目を覚ました。外が少し明るくなった頃だ。
睡眠は2時間半。
今日は霧が峰を登って、それから美ヶ原も登ってしまおうと思っている。
少しハードなスケジュールだ。睡眠不足はこたえるかもしれない。
霧が峰は松本にいたときに一度登っている。
私は松本に転勤した年の5月に結婚したのだが、その7月に妻と一緒に霧が峰に来たのだ。
この頃は車の免許もなくて、国鉄とバスを乗り継いで八島湿原まで来て、そこから歩いた。
もう25年も前のことで、どんなコースを歩いたのかはっきりと思い出せないのだが、すばらしく天気がよくて、何よりもニッコウキスゲの大群落が美しかった。
車山のあたりでは、キスゲの花で山が黄色く染まっていた。
今回、また霧が峰にやってきたのは、きれいな花たちを見たかったからだ。
ところが、天気がはっきりしない。天気予報では晴れるはずなのに、濃い霧がかかっている。
霧が峰は本当に霧の中であった。

駐車場の一番奥に有料道路の下をくぐるトンネルがあって、そこを抜けると八島湿原の入り口である。湿原に向かって下って行く。
湿原の池のほとりに出たようなのだが、霧で何もみえない。
しかし、花は見ることができる。
さすがに霧が峰の花はすばらしかった。遊歩道は真っ盛りのお花畑の中を通って行くのである。
写真ばかり写すことになってしまった。
御射山(ミサヤマ)遺跡に着く。
ここには山小屋があるのだが、朝早いのでまだ営業をしていなかった。
近くで車の音がする。
すぐ側を車道が通っているようだ。
霧が峰はたくさんの高山植物に恵まれたすばらしい山なのだが、俗化しすぎているのが難点といえるかもしれない。
だが、朝早いおかげであまり人にも会うこともなく、静かな散策が楽しめる。
それでも大きな車の音がするのはどうしたわけだ。

霧が峰のコース案内はわかりにくい。そして、登山道にはいろんな踏み跡があって錯綜している。
昔からこの霧が峰は花がきれいなことで有名な山で、多くのハイカーがやってきていた。でも、昔は高山植物保護の取り締まりもきびしくなかったため、ハイカーが勝手に歩きまわることになり、その踏み跡が無数にできてしまったのだ。おかげで、わけのわからない道になってしまっている。
ミサヤマ遺跡から神社に行った。立派な社殿があるのかと思ったら、小さな石の祠があるだけであった。
そこから指導標に従って車山をめざして歩いて行ったら、突然林道に出てしまった。
登山地図を持ってきているのだが、これがどうもあてにならない。25年前の地図だからだ。しかも縮尺が1/60,000で、細かな道になるとよくわからない。
しかたがないので林道を歩いて行くと「沢渡」に着いた。
道の脇に案内板が立っていて、現在位置を知ることができた。
ここからは車山湿原経由で車山に登ることにして、指導標に従って歩いて行くと、道が消えてしまった。
しかたがないので沢渡にもう一度引き返した。
どうにも道がわからないので、車山湿原はあきらめて車山肩に向かうことにした。

ここから、ようやく傾斜のある道を登ることになった。
この道の両脇にはニッコウキスゲの黄色い花を見ることができる。
しかし昔、私が感動したほどの大群落ではなかった。
時期的に遅かったのだろうか。
花をよくみると、白い虫がビッシリと花やつぼみにへばりついている。この虫のせいなのだろうか。何かしら痛ましさを感じた。
霧の中を歩いて、なんとかピークに着いたかなと思ったが、標識がない。
ここは車山ではないのだろうかと、悩みながら歩いて行くと写真を撮っている人がいた。
この人に訊いて見ると、ここは車山ではなくてまだかなり先だということがわかった。

ともかく霧でまったく展望がきかないので、自分の位置がうまくつかめないのだ。
少し下って行くとレストハウスが見えてきた。
広場に出ると、その傍らに「コロボックルヒュッテ」が建っていた。25年前の地図にも「コロボックルヒュッテ」が記載されていて、ようやくここが車山肩だということがわかった。
いよいよ登り始める。
ところがダラダラした登りで、行けど行けど頂上には着かない。
道は大きなカーブを繰り返していて、すごい遠回りをしているようだ。地図を見ると、車山に直登する道があるはずなのだが、それは今通行止めになっている。観光客に踏み荒らされた植生を回復させるための対応らしい。
美しい自然を愛する人たちがたくさんこの霧が峰を訪れ、その自然を愛する人たちによって、自然は踏み荒らされていく。皮肉である。
もちろん、わたしもその自然破壊をしている一人ということになるのだが。
だらだらと登って行くと、ようやく傾斜がなくなって広場のようなところに出た。
そこに指導標が建っていて、車山山頂と書かれていた。
やっと着いた。
濃い霧の中である。その霧の中に何かしら大きな黒い影がみえる。
近づいてみると、それはレーダーサイトであった。
1999年にこれは建てられたらしい。
何ということをするんだと、叫びたくなった。
霧のおかげで、この邪魔な建物は霞んでくれているのだが、こんなことが許されるのかと思ってしまった。
帰りは車山湿原経由で八島に向かうことにした。



 八島湿原逍遥
車山乗越の分岐指導標


車山湿原を行く


木道を行く


鏡池


急な道を下る。
下りきった鞍部に指導標があって、八島への道を示していた。
八島へ向かう道はりっぱな大きな道である。
どうしてこの道がわからなかったのだろう。
ともかく行ってみることにした。
この道はすばらしかった。
花がきれいだ。
赤い花が大群落をつくっていて、山の斜面の一部をピンクに染めている。
唐突だが、黒沢明監督の「夢」という作品の第1話、最後のシーンで少年がキツネの宿を探して山に入っていく。
その風景がすごくて、空に虹がかかり、足元には色とりどりの花が咲いている。
映画ではあまりにも鮮やか過ぎる花の色に不自然さを感じたものだが、その風景が現実に今、目の前に広がっていた。
ともかくきれいだ。
霧が峰は本当に花の山だと思った。
深田久弥は「霧が峰は逍遥する山」だと書いているが、逍遥して花を愛でることのできる最高の山だと思った。

沢渡で道をどこで間違えたかわかった。
目の前に小屋があったので、ついそっちの道に入り込んでしまって間違えたのだ。
沢渡からは八島湿原の北側の道を行くことにした。しばらく林道のような道を行くとキャンプ場があって、そこから木道を進むと鏡池がある。そしてこの池に沿って半円を描くように歩いて行くと八島園地への道に出る。
霧ヶ峰は一日中霧の中であった。
駐車場に帰ってきたのは10時を少し過ぎた頃。
そのまま美ヶ原に向かう。


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By:kudougao 214/3/2













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